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発達栄養78 食事に関係する五感以外の感覚過敏
発達障害の特性として現れやすい感覚過敏は五感(味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚)に関するものが多くみられますが、五感とは関係がない感覚過敏もみられます。直接的には関係がないとしても、そのきっかけには五感を強く刺激され、それが記憶に残っていて、感覚過敏として現れるということも少なくありません。 五感以外の食事に関連する感覚過敏としては、以下のことがあげられます。 ・ストローを使う牛乳パックが嫌い
健康・火の用心15 デジタル・ファスティング
ファスティング(fasting)というと日本語訳は“断食”となるので、何も食べないこと、口に入れられるのは水分だけというようなイメージで捉えられることもあります。完全なファスティングは一定期間(24時間とか)は固形物を食べず、飲み物だけ、それもジュースではなくて水と酵素などだけという限られたものとされています。そのために、何日も続けて行うことはできません。 それに対して、16時間ファスティン
ツイン・ウォーク5 ポールを使わない歩き方を覚えるためのポール
同じ距離を歩いても、歩幅によって体内で発生するエネルギー量が違ってきます。歩幅を広げて歩くと、筋肉が大きく使われて、消費されるエネルギー量が増えます。その分だけ、体内に蓄積された体脂肪がエネルギー化されます。そして、作り出されたエネルギーが身体を温め、筋肉や内臓の働きを高め、全身の細胞の中の生化学反応も進めてくれます。 血流が盛んになって、脳に運ばれる血液が増えることで酸素供給量も増えて、脳
脂肪代謝促進研究32 「運動×食事」の効果を高めるL‐カルニチン
メディカルダイエットはエネルギー代謝の促進を目的とした手法で、運動と食事、入浴と食事、運動と入浴の組み合わせによってエネルギー代謝を高めることができます。そこにL‐カルニチンを組み合わせることで、さらにエネルギー代謝が高められます。 「運動×食事」のメリットは、空腹時に運動をしたあとに食事をするというタイミングによって得ることができます。 空腹時に運動をすると、血液中のブドウ糖が不足す
サプリ概論230 L‐カルニチンの機能性
消費者庁の機能性表示食品制度ができてから、機能性がある食品は、それを証明する研究成果を消費者庁に示して、届け出をすれば、機能性を表示して販売することができるようになりました。そのため、機能性があるサプリメント・健康食品は機能性表示食品の届け出をしているのが当たり前と考えられるようになりました。 それもあって、機能性表示食品でなければ有効性が信じてもらえない、なぜ機能性表示食品の届け出をしない
健康情報共有30 卵の黄身の大きさは同じなら栄養価も同じなのか
定番的な情報を示されると、あまり疑問を抱かずに受け入れてしまうことがあります。その例は数多くあるのですが、今回は卵の黄身を例にして話を進めることにします。 卵はサイズに違いがあって、S、M、Lが一般には出回っています。それぞれのサイズはSが46〜52g未満、Mが58〜64g未満、Lが64〜70g未満となっています。 他にSS(40〜46g未満)、MS(52〜58g未満)もありますが、全
発達栄養講習9 感覚過敏だけでない牛乳が飲めない理由
牛乳が苦手という子どもは、色や味、喉の通り方といった五感に関する理由だけでなく、牛が怖いから、臭いで嫌な思い出があるからということで飲めなくなったということもあります。 この記憶のために、感覚過敏の反応が強く現れることもあります。牛の絵を見ただけで嫌な思い出が蘇り、牛乳は飲めてもパッケージに牛が描かれていると飲めないという例や、友だちが牛乳を吐いたことがあり、その記憶から飲めないという例もあ
Medical Diet151 できないことを目標にするから失敗する
ダイエットに失敗するのは、「努力が足りないから」「我慢が足りないから」と言われることが多いようですが、ダイエットの目標が高望みしているのが原因ということも少なくありません。 低めの目標を定めて、無理をせずにクリアしたら、そこを新たなスタート地点にして次の無理のない目標に向かっていけば、一つの階段は低くても着実に昇っていくことはできます。あまり達成感がないような目標であったとしても、達成できな
健康・火の用心14 1日に30種類の食品は健康維持に必要なのか
バランスのよい栄養摂取のために「1日30品目を食べましょう」が厚生労働省の栄養指針にも使われていましたが、今では消されています。 健康のための標語の会議で、運動担当から「1日に30分の運動習慣」が出され、休養担当から「夕食後に30分のリラックスタイム」が出されました。同じく“30分”のキーワードを使っての標語が検討されたのですが、食事にかける時間を30分にすることは実情に合わないということで
ツイン・ウォーク4 エネルギーを健康に活かす
歩いてエネルギーを多く作り出すというと、脂肪細胞の中に多く蓄積されている体脂肪(中性脂肪)を代謝させてエネルギー化することを考えます。 代謝というのは、エネルギー源(脂質や糖質)を全身の細胞の中にあるミトコンドリアというエネルギー産生の小器官でエネルギー化することを指しています。小器官とはいうものの、すべてを合わせると体重の10%を占めるほどで、いかに重要な役割をしているかがわかるかと思いま