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エネルギー代謝5 代謝促進物質の重要性
脂肪と一般に呼ばれるのは中性脂肪で、貯蔵型の脂肪のことです。人間の身体の脂肪細胞の中に蓄積されているのは中性脂肪で、動物食品に含まれる脂肪も中性脂肪です。中性脂肪はグリセリドという脂肪に、脂肪酸3個が結びついた形をしています。 食品で摂った中性脂肪は、そのままの形では小腸から吸収されることはありません。そのため消化液によって脂肪酸に分解されてから吸収されます。体内でエネルギーとして使われなかった
発達栄養37 口中調味を可能とする炊飯
日本人は今でこそ世界中の料理を食べられるようになっていますが、基本となるのは米食です。ご飯さえあれば、世界中の料理を食べられます。これはご飯によって料理を好みの味わいに変えることができるからです。ご飯には微妙な味はあっても、白米の場合は、ほとんど味がないのと同じです。 これに対してパンにも麺にも味がついています。主食に味があると、すべての料理に合わせるわけにはいかなくなります。ご飯に合うおかずを
脳の健康寿命84 体内時計を調整する早起き朝ごはん
1日は24時間ですが、人間の体内時計は、それよりも長くなっています。一時期は体内時計は25時間と言われ、今でも多くの書籍でもネット情報でも25時間と書かれたものが多くなっています。しかし、実際には多くの研究によって24時間11分だということが明らかにされています。 以前のように25時間と1時間も長いとなると、24日で24時間になるので、このズレは大きいという印象がありました。それに対して11分だ
サプリ概論189 L‐カルニチンのLの意味
代謝促進成分のL‐カルニチンのLはLevorotatoryの頭文字で、左旋性の意味があります。物質を通過する光の振動面を左に回転させる性質を表しています。これとは逆の右旋性もあって、立体異性体としてL型とR型に分けられます。立体異性体というのは、構造式は同じだが、原子の立体配置が違っているものを指しています。 カルニチンのL型、つまりL‐カルニチンには代謝促進成分として脂肪酸と結びついて細胞の中
Medical Diet110 歩かないと代謝は高まらないのか
子どもは「意味もなく走る」と言われますが、意味もなく走っているわけではありません。その意味と理由を当人はわかっていなくて、周囲の人もわかっていないことから、意味もなく走ると言われているだけです。この理由として、感覚統合が使われることがあります。子どもは全身を使って、刺激を受け、神経を発達させていますが、その刺激を得るために走っているのだという説明が広まっていて、テレビ番組でも放送されていました。
あくまでも噂話47「六十の三つ子」
いろは歌留多の“い”といえば、「犬も歩けば棒に当たる」ということに一般的にはなっていますが、これは江戸歌留多で、大阪では「一を聞いて十を知る」、京都では「一寸先は闇」と、三者三様です。もとは「色は匂へど散りぬるを、我が世誰ぞ常ならむ、有為の奥山今日越えて、浅き夢見し酔ひもせず」という涅槃経の仏教精神を和文で表したもので、いろは歌留多は京都で生まれました。 そこから大阪、名古屋、江戸と伝わっていっ
エネルギー代謝4 体熱産生のメカニズム
全身には60兆個以上の細胞があり、細胞はエネルギー源を取り入れて、エネルギー代謝を行って、生命維持のためのエネルギーを作り出しています。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。そのエネルギーが、電気のように他の細胞に流れていって使われることはありません。 神経伝達は一つの神経細胞から隣の神経細胞に伝わって、全身に情報が伝達されています。この場合もエネルギーが電気のように
発達栄養36 口中調味が日本人の健康づくりの基本
しっかりと噛んで、味わってから飲み込むというのは、食品・料理のおいしさを感じるためにも、消化・吸収を進めるためにも大切なことです。その基本を日本人は和食の食生活の中で身につけてきました。その象徴となるのが「口中調味」という言葉です。 辞書的な意味としては、口の中で食べ物を噛んで混ぜ合わせることによって味を変化させることを指しています。食べ物には一つひとつに味があっても、それが口の中で混ざると違う
記念日6月28日〜7月4日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月28日 パフェに使われるフルーツの出回り時期が6月で、パーフェクトゲームがプロ野球史上初めて達成された1950年6月28日にちなんでパフェ愛好家が「パフェの日」と制定。T&GJapan(東京都品川区)がニュージーランド産のJAZZりんごが初めて日本に輸入された2011年6月28日にちなんで「JAZZりんごの日」と制定。毎月28日は「にわとりの日」(
サプリ概論188 L‐カルニチンの摂取上限量
サプリメントは1日あたりの摂取の上限量が定められています。水溶性の性質がある栄養素は体内に長くは保持されず、その多くは1日ほどで排出されます。だから、どれだけの量を摂っても問題はないと考えられることもあるのですが、保持されている期間に過剰症が起こるものもあります。 体内促進成分のL‐カルニチンは水溶性の性質で、いつ摂っても吸収され、長期間は保持されないのは他の水溶性の成分と同様です。しかし、代謝