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発達栄養講習31 ネット時代の講習テキスト

発達栄養の講習は、ネット時代を反映してデジタル化した講習方法で実施することが提案されました。 発達障害の当事者である子どもを抱えている家庭では、その対応に加えて時間が短い中で生活費を稼ぐことも求められることもあって、細切れの時間でも学ぶことができる方式という考えから出てきたことです。 1日に1時間ずつでも小分けにして学ぶということなら、途中で終えて、そこから次に始めるという繰り返しでも


母子の栄養1 母乳の状態は母親の血液状態そのもの

母親の栄養状態は、子どもの栄養状態に大きな影響を与えます。この事実については、母乳栄養で語られることが多くて、母親が食べたものが母乳として子どもの栄養になるという認識が一般にはされているようです。 母乳の材料は、母親の血液です。血液が乳腺で母乳に作り変えられています。その事実から、母親が食べたものが血液の中身になり、その栄養バランスがよくないと母乳に含まれる栄養も偏りが生じるという考え方をさ


脂肪代謝促進研究53 エネルギー代謝と免疫の関係

免疫を高めるためには多くのエネルギーが必要で、そのエネルギー源は糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)です。全身の細胞は60兆個以上とされていますが、これは全身を構成する細胞だけでなくて、血液中を流れる赤血球と白血球も含まれています。 赤血球は1ℓあたり500万個とされていて、血液量は体重の13分の1なので60kgの人の場合は4.6ℓとなります。これで計算すると2300万個です。白血球は1ℓで40


エネルギー代謝51 体脂肪1kgはマラソン3回分の根拠

長らく事実のように語っていると、いつの間にか根拠を求められることがなくなり、説明する機会もないということがあります。その卑近な例として、ここで説明しておかないといけないと思ったのが、「フルマラソン1回2400kcal」という数字です。 2400kcalというと、1日に必要な摂取エネルギー量(といっても成人男性)に相当します。これは個人差が大きくて、“だいたいそんな感じ”というくらいで、あまり


ツイン・ウォーク23 尿酸対策の効果的な歩き方その1

運動をすることをすすめられると、検査数値の改善を強く意識することから、ついつい激しい運動を考える人も少なくありません。生活習慣病の予防・改善のための運動の中でも、痛風予防の尿酸値を下げるための運動では、身体に負担がかかることは避けなければなりません。 激しい運動をすると代謝が高まり、そのために尿酸のもとになるプリン体が体内で増えていきます。特に増えるのは、運動の強度が高まり、筋肉のエネルギー


発達栄養講習30 日本の箸づかいは他国と違う

箸を使う食文化はアジア特有とされ、三大箸文化というと中国、韓国、日本があげられます。他にも箸を使って食べる国は多くあるものの、そのほとんどは中国の影響を受けています。同じように箸を使って食べているとしても、日本とは異なる中国式の使い方になっているのがほとんどです。 中国では木、竹、象牙などの長くて太い箸を使い、先端が丸くとがっていない特徴があります。中国式の箸は日本人には使いにくくて、取り箸


記念日1月1日〜10日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 1月1日 元日。アールキューブ(東京都品川区)が水餃子を食べて1年を元気に過ごしてほしいとの願いから元日を「肉汁水餃子の日」と制定。アンファー(東京都千代田区)が新年の始まりに頭皮・頭髪をいたわって発毛祈願をすることで幸多き、毛も多き1年になってほしいとの願いを込めて、初詣と発毛デイの響きが似ていることから「スカルプDの発毛デイ」と制定。ドクターシ


発達栄養83 視覚過敏で起こる食事への影響

感覚過敏の視覚過敏では、白いものしか食べられないという子どもがいる一方で、逆に白い食べ物や飲み物が嫌いであったり、まったく受けつけない子どもも少数派ではあるものの、存在しています。これは視覚過敏が原因であるだけでなく、記憶や思い出が関係していることもあります。 牛乳が飲めない理由が、牛が大きくと怖い、牛が臭くて牛乳も飲めない、嫌っている牛乳を無理に飲まされてから拒否反応が起こるようになった、


発達支援推進18 手探りからの第一歩の支援

発達支援の活動は、完全な支援スタイルが確立されてから実施すべきとの考えがある一方で、まだ手探り状態である段階でもよいので少しでも進めてほしいという考えもあります。 私たちがすすめようとしている発達障害の理解を少しでも地域に広げる活動は、何も手づかずの状態からの前進が求められることであるので、一歩の前進でもよい、少しでも理解して協力してもらえる人が増えることから始めるべきこととなります。


脂肪代謝促進研究52 排出とエネルギー代謝

食事で摂取したもののうち胃で消化され、小腸で吸収されたもの以外は、不要なものとして大腸に運ばれ、排出されます。実際には大腸で分解されて吸収される成分、大腸で発生する栄養素があるのですが、全体量としては少ないので、大腸の排出のための器官と考えても間違いではありません。 排出は不要なものを出すだけなので、エネルギーは必要ないような印象が抱かれることがあるのですが、大腸は排出のために蠕動運動をする