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発達栄養29 代謝促進で活性酸素の発生を抑制

ミトコンドリアの中のTCA回路の中でブドウ糖や脂肪酸を効率よく代謝させていくには、ビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂が必要になりますが、それと同時に重要になるのは代謝促進成分のα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の量です。これらの代謝促進成分は20歳代前半をピークに年齢とともに体内生産量が減少していくため、加齢によって活性酸素が増えていくことになります


記念日6月14日〜20日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月14日 日本認知症予防学会がアルツハイマー病を発見したアロイス・アルツハイマー博士の誕生日の1864年6月14日にちなんで「認知症予防の日」と制定。エスワイフード(愛知県名古屋市)が世界の山ちゃんの創業記念日の1981年6月14日にちなんで「手羽先記念日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。 6月15日 永谷園が奈良時


サプリ概論181 機能性表示食品の規制その1

1)機能性表示食品の概要 機能性表示食品は、サプリメント形状の加工食品(錠剤、カプセル剤、粉末剤、液剤など)と、それ以外の加工食品、生鮮食品が対象とされます。販売者の責任において保健の目的が期待できる旨の表示をすることができますが、健康の維持・増進に役立つことを表現するものであり、医薬品と誤認される恐れがあるものであってはならないとされています。 (1)機能性表示食品の要件 a 疾病に罹患し


Medical Diet102 体脂肪は燃焼するのか

体脂肪というのは体内に蓄積された脂肪のことで、内臓脂肪と皮下脂肪に分けられます。体内の脂肪は、肝臓や脳などのほか全身の器官に分布されていますが、エネルギー源として蓄積されているのは脂肪細胞の中の中性脂肪です。 この中性脂肪を燃焼させることをうたったサプリメントやダイエット法などがあります。この運動をすれば脂肪細胞の中の中性脂肪が燃焼するというコメントをする医師などの専門家もいるのですが、大雑把に


あくまでも噂話39「明日できることは今日するな」

いつやるべきかと問われたら、「今でしょ」と言うのは今やギャグになっていますが、この原案と言える言葉を初めて使ったのはアメリカの政治家のベンジャミン・フランクリン(1906年〜1790年)だとされています。アメリカ独立宣言の起草者の一人にして、外交官、著述家、物理学者、気象学者としても知られ、避雷針やロッキングチェア、遠近両用メガネの発明者でもあります。 そのベンジャミン・フランクリンの言葉として


教室なび11「趣味教室の募集システムは地方では通じない」

健康と美容に関係する小規模な教室を運営している女性を応援する女性応援「教室なび」の発想のもととなったのは、趣味なびという全国の趣味教室情報でした。“なび”という2文字が一緒ではあるものの、考え方の基本が違っています。 趣味なびは趣味レベルで自宅で開いている教室を紹介して、教室に通う受講者にサンプリングを行うという形で始まりました。情報サイトに各教室を掲載して、そこに通う人に合った商品をサンプリン


発達栄養28 代謝が進むほど活性酸素が発生

細胞の中のミトコンドリアは酸素を使ってエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を産生していることから、ミトコンドリア内でエネルギーが作り出されるときに活性酸素が発生します。その量は取り込まれた酸素のうち2〜3%にもなります。酸素は正常な状態ではプラスとマイナスの電子が4個ずつ存在していますが、活性酸素はプラスとマイナスの電子のバランスが崩れた酸素のことで、細胞の電子を奪うことで細胞を破壊したり


脳の健康寿命78 糖化と老化のメカニズム2

AGEsが細胞の受容体に結合すると活性酸素が発生します。 活性酸素は、通常の酸素の電子バランスが崩れたものです。通常の酸素はプラスとマイナスの電子が4対(4個ずつ)ありますが、そのうちマイナス電子が1つ欠けた状態になっています。この欠けているマイナス電子を他のものから取って、通常の酸素に戻っていきます。マイナス電子を奪われたものは酸化することになります。 糖化による変化は酸化によって加速するこ


サプリ概論180 特定商取引法による合理的な根拠の判断基準

1)基本的な考え方 合理的根拠を示すものと認められるためには、次の2つの要件を満たす必要があります。 (1)提出資料が客観的に実施された内容のものであること (2)勧誘に際して告げられた、または広告において表示された性能、効果、利益等と提出資料によって実証された内容が適切に対応していること 2)客観的な実証 提出資料は、客観的に実証された内容のものである必要があります、客観的に実証された


Medical Diet101 肝臓と血糖値の関係

血糖値が低下すると肝臓は血液中にブドウ糖を放出します。血糖というのは血液中のブドウ糖のことで、食事によって血液中にブドウ糖を補うことで血糖値が正常に保たれるようになります。血液中のブドウ糖が多くなると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて、全身の細胞にブドウ糖が取り込まれます。血糖値が高い状態が長く続くと、膵臓からインスリンが分泌され続け、限界まで膵臓が働くと急に放出量が減少するようになりま