最新情報
発達障害サポーター34 65〜74歳がサポートする社会
発達障害児と発達障害者の支援は、連続しています。法律的には発達障害児は18歳未満、発達障害者は18歳以上で、年齢が続いているだけでなくて、発達障害であることがわかった子どもの特性は、現れ方の強弱はあっても一生涯続きます。だから、支援も連続させる必要があるのですが、発達障害の支援というと、どうしても子どもが中心になりがちです。 支援施設も発達障害児のためのものですが、成人以降は同年代からの支援も期
発達障害児の疎外感の理解1
発達障害児の支援を行っていると、いかに発達障害がある子どもたちが疎外感を持って生きているのかがわかるだけでなく、その疎外感を家族にも感じていることがわかります。周囲の阻害から守ってあげる立場の保護者が、疎外感を感じさせることをしてはいけないとは思うものの、親が発達障害ではなかったとしても疎外感があり、それが子どもにも伝搬している例もあります。 子どもは親から離れることがなく、ずっと一緒に過ごして
学習支援50 早寝早起き朝ごはん
「早寝早起き朝ごはん」という標語を見聞きすると、健康づくりのためということを感じられることから主導するのは厚生労働省だと思われがちですが、文部科学省が「早寝早起き朝ごはん」全国協議会を立ち上げて、朝ごはんを食べる活動を進めています。つまり、学業のために朝ごはんが必要であるというのがコンセプトで、朝ごはんによって生活リズムを整え、脳も含めた身体の健康を図っていこうということです。 「早寝早起き朝ご
Medical Diet65 同じ食事量と同じ運動量で体脂肪をコントロール
やせることが健康の維持に必要であれば体脂肪を減らすようにする、逆に太る必要があるなら体脂肪を増やすようにするのが正しいダイエットであるとの認識をしています。この考えは、メディカルダイエットが、もともとは臨床栄養という病院の治療としての食事療法から始まったことと関係していますが、その手法として食事だけでなくて運動も組み合わせるようになったのは、女子レスリングの国際大会出場選手の体重コントロールのチー
脳の健康寿命57 老化による食事摂取量の変化
脳の健康寿命を延伸させるためには、高齢者の身体的特徴について理解しておくことが大切となります。生理学的変化の影響で食事量の変化も生じてくることが多く、その特徴として五感の感覚のうち視力、嗅覚、味覚の低下・鈍化があげられます。また、消化の低下や食事をするために必要な運動機能の低下も大きな影響を与えています。 *視力の低下 視力の低下で色彩による刺激が弱まっていきます。 *嗅覚の低下 嗅覚の低
サプリ概論135 粉ミルクはサプリメント代わりになるのか
粉ミルクというと世代や生活環境によってイメージするものが少し違っています。一般に想像されるのは赤ちゃん用の粉ミルクですが、年齢が高めの世代には学校給食で飲んでいた脱脂粉乳を思い浮かべる人もいます。 脱脂粉乳は、その名のとおり牛乳から脂肪分を抜いたあとに水分も抜いて粉状にしたもので、スキムミルクとも呼ばれます。スキムミルクのほうが馴染みがある人も多いはずです。スキムミルクは本来は液状のものを指して
発達障害児の交通安全教室
発達障害児の自閉症スペクトラム障害も注意欠陥・多動性障害も交通安全については、相当に気を使って対応をしなければならない対象となります。子どもを対象にした交通安全教室を見学させてもらったことがありますが、その中身は以前と変わりがなくて、注意すべき点を注意するという基本的なことを継続するのはよいことです。 よいことであったとしても、発達障害がある子どもが全体の10%にもなっていて、その特性に合わせた
記念日3月29日〜4月4日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 3月29日 みんなでつくる財団おかやまが、みん(3)つく(29)の語呂合わせで「みんつくの日」と制定。サニクリーンが、サ(3)ニク(29)リーンの語呂合わせで「サニクリーンの日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)。 3月30日 日刊スポーツ新聞社がスポーツ栄養サイトのアスレシピの開設が2016年3月30日
四字熟語でコロナ後を考える19「自業地獄」
コロナ禍の収束は今度こそは終息に向かうと信じて(信じたい気持ちで)我慢に我慢を重ねてきたのに、さらに我慢を強いられることになり、終息どころか収束もしていないことが痛いほどわかった、という厳しい経験をしてきた人も少なくありません。 そんな状況にある飲食店の経営者と話をしたときに、「国は“自業自得”かもしれないが、そのために自分たちは“事業地獄”だ」と言っていたことが頭から離れません。地獄のような、
発達障害サポーター33 栄養調査票から食生活調査票への変更
発達栄養学では、現状の食事の状況を把握するために食事内容のチェックが行われます。食事内容を把握する方法というと、一般には食事で出される食材の種類と量を調べて、その中に含まれている栄養素(糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)の量が調べられます。そして、それぞれの年齢や性別、活動や体調などに合わせて不足する栄養素を割り出して、それを補うために必要な栄養素を知り、メニューの提案をすると