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1世代分の長生きを次世代に活かしてほしい

「昔々あるところに」というのは昔話の始まりの言葉で、おじいさんとおばあさんはあまりいなかった時代のことです。今では「あらゆるところに」と言い換えなければならないほど高齢者が多くなり、全国平均でも2021年の高齢化率は29.1%になっています。それが2040年には35.3%になると予測されています。2018年に後期高齢者(75歳以上)が前期高齢者(65〜74歳)を上回ってから高齢化率は一気に高まって


学習支援39 学習の障壁を理解して減らす

学習障害がある子どもにとっては、学ぶ機会や学ぼうとする意欲を削ぐようなことは、できるだけ避けたいと思うのは当然のことで、そのような障壁にもなりかねないことがあったら、どうしてなのか知りたい、知って解決したいと考えるのも当然のことです。 発達障害がある子どもが、学校の教師や学習塾の講師、親などに、自分が障壁と思えるようなことがあったときに、「なぜ?」と聞いてくるのは、解消してほしいという強い気持ち


発達障害サポーター19 発達障害とパーソナリティ障害の違い

脳の機能の偏りは発達障害だけの特徴ではなくて、パーソナリティ障害でも認知や感情のコントロール、対人関係などの機能の偏りによって周囲の人と違う反応や行動をすることがあります。そのために本人が苦しさを感じると同時に、周囲を困らせることにもなり、対人関係や社会生活に支障をきたす精神疾患とされています。この場合の認知というのは、認知症でいう理解や判断能力のことではなくて、ものの捉え方や考え方を指しています


Medical Diet44 膝の負荷を減らすディフェンシブウォーキング

膝には歩くだけで体重の2〜3倍、走るときには4〜5倍、階段の上り下りで6〜7倍もの負荷がかかっています。体重が50kgの人の場合には歩くことで100〜150kgの負荷となり、体重が1kg増えることで膝の負荷は4〜6kgずつ増えていくことになります。このことは以前に人工関節を保護して長持ちさせる方法の前段として紹介しました。 その歩き方としては、ポールを使ったノルディックスタイルのディフェンシブの


脳の健康寿命46 活性酸素を消去する抗酸化成分

細胞を破壊する活性酸素の消去は、脳神経細胞を守るためにも、毛細血管を守るためにも重要なこととなります。 活性酸素はマイナス電子を奪いやすいところから順番に奪っていく性質があります。人間の細胞よりも電子を奪いやすいものが近くにあれば、そこから先に奪っていきます。いわゆる酸化しやすい成分ということですが、それに当たるのは抗酸化成分と呼ばれる植物の色素です。 植物は紫外線を浴びることで光合成を進めて


記念日2月15日〜21日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 2月15日 国立音楽院が学校に馴染めない子どもが音楽活動から次の一歩を踏み出すきっかけとなることを目的に次に(2)行(1)こう(5)の語呂合わせで「次に行こうの日」と制定。 2月16日 長野県寒天水産加工業協同組合が2005年2月16日に寒天の健康効果がテレビ番組で紹介されたことから「寒天の日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロ


モチベーション向上は金か名誉か両方か

モチベーションを高めるのは金か名誉だと昔から言われています。それは経済社会のしがらみから解放されたはずの高齢者も同じことです。高齢者になれば稼ぐほうの比重は下がって、その分だけ過去の実績や地域の評価などを受けて名誉に比重が移っていく、というのが、これまでの認識であったようです。 “名誉欲”というと、優れていることを認められたい欲望という意味のように思われて、あまりよくない印象が持たれがちです。実


四字熟語でコロナ後を考える8「紆余曲説」

新型コロナウイルス感染症の拡大で絶対に優先させなければならないこととして、何をさて置いても頑張ってきたのは“医療崩壊”を防ぐことでした。医療崩壊というのは緊急に医療を受けなければならない状況に陥ったときに救急車を呼んでもダメ、救急車が駆けつけても受け入れてくれる病院がない、病院に運ばれたとしても的確な治療が受けられないという状況を指しています。 入院を断って、自宅療養を強いられても、医療崩壊を防


Medical Diet42 人工関節でもできる安心ウォーキング

膝には強い負荷がかかっています。歩くだけで体重の2〜3倍、走るときには4〜5倍、階段の上り下りで6〜7倍もの負荷がかかるといいます。体重が50kgの人の場合には歩くことで100〜150kgの負荷となり、体重が1kg増えることで膝の負荷は4〜6kgずつ増えていくことになります。 これによって膝の軟骨がすり減り、膝関節が傷むようになり、これが膝の神経を刺激して強い痛みを感じる変形性膝関節症につながっ


発達障害サポーター18 読む能力の向上はメガネと同じか

視力が弱い人がメガネをかけて視力を補正するのは当たり前のことで、視力障害の改善法という意識をしていない人がほとんどでしょう。しかし、メガネがなければ社会生活が充分に行えないということでは視覚障害と認識されています。少なくとも視覚障害がある人にはメガネなり、そのほかの改善のための手段が必要になります。 発達障害の中には視覚処理の異常から、眼球から入ってきた文字や画像を、そのまま見ることができずに歪