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サプリ概論151 L‐カルニチンで体脂肪は減らせるのか

L‐カルニチンが代謝促進成分であることがわかると、脂肪細胞の中に蓄積されている体脂肪を減らす効果が当然のように期待されます。体脂肪は中性脂肪のことで、貯蔵型の脂肪となっています。脂肪の最小単位は脂肪酸です。3個の脂肪酸が結びついたのが中性脂肪で、結合役をしているのはグリセロールという油脂の構成成分です。 3個の脂肪酸と1個のグリセロールが結びついたものはトリグリセロールといい、この和訳が中性脂肪


認定講習の諺もじり6「腐ってもタイアップ」その2

日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットを冠した資格認定ができる団体という利点を活かした講習を実施しています。基本的にはダイエットに関わる講習での認定としているのですが、中にはメディカルダイエット美容インストラクターとかメディカルダイエット若返り指導士という名称での依頼をされたこともあります。せめてメディカルダイエットサプリメントアドバイザーとかメディカルダイエットスポーツインスト


脳の健康寿命63 寝ている間に減るたんぱく質を補充

脳の神経伝達には神経伝達物質が必要です。全身の細胞で発生したエネルギーは、その細胞の中でしか使われません。それぞれの細胞は、発生したエネルギーを使って生化学反応を起こして、細胞本体の働きをしています。神経細胞は、他の細胞に情報を伝達していますが、そのときにはエネルギーが伝わっていくのではなくて、神経細胞の端から神経伝達物質が放出されて、隣り合った神経細胞が神経伝達物質を受け取ることによって情報が伝


サプリ概論150 L‐カルニチンと有酸素運動の組み合わせ

代謝促進成分のL‐カルニチンがサプリメントとして摂取できるなら、これまでの生活を続けたままL‐カルニチンを補えばよいと考えられがちです。しかし、L‐カルニチンの役割は脂肪酸を細胞のミトコンドリアに通過させることです。ミトコンドリアに取り込まれる脂肪酸が増えるだけでも代謝が高まるものの、脂肪酸の取り込み量に応じて自動的にエネルギー産生が高まっていくわけではありません。 脂肪酸が多く取り込まれても、


Medical Diet77 やせるための和菓子

和菓子は洋菓子と比べると、同じような甘さであってもエネルギー量は少なくなっています。甘さの元と主には砂糖で、エネルギー量の差は脂肪に関係しています。砂糖のエネルギー量は1gあたり約4kcalですが、脂肪は1gあたり約9kcalと2.25倍の差があります。 ショートケーキ(150g)は約400kcalのエネルギー量があり、同じエネルギー量ではアイスクリーム1個なら155g、メロンパン(120g)で


発達栄養3 発達栄養の特徴

発達障害児を対象とした発達栄養が期待の割に進まなかったのは、発達障害の特性があげられます。同じ子どもに、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなくて、個人差が非常に大きいという特徴もあります。また、複数の状態が重なり合って現れることもあり、そのために発達障害の状態を明確に分けることが難しく、定型的な答えが導きにくいことが大きく関係しています。 同じ偏食であっても状態は細かく分かれており、感


サプリ概論149 代謝促進の補助としてのL‐カルニチン

L‐カルニチンは代謝促進成分として優れたもので、かつては医薬品成分であったものが、食品成分としても使用することが許可されて、今では代謝促進サプリメントの雄となっています。全身の細胞の中にはエネルギー産生器官のミトコンドリアがあり、この中に脂肪酸が取り込まれるときにはL‐カルニチンが必要になります。脂肪酸はL‐カルニチンと結びつかないとミトコンドリアの膜を通過することができないからです。 L‐カル


発達障害サポーター41 発達障害児が増えたのは社会のせいなのか

発達障害は生活環境や社会環境の変化が影響しているとは言われているものの、具体的に何が、どれだけ影響して増え続けているのかがわからないと社会的には対応しにくいところがあります。例えば、親のストレスが原因の一つとしてわかったとしても、ストレス解消を社会的に進める目的を掲げて発達障害の発現数を減少させることは難しいと考えられています。 生活環境と生活時間の変化が関係するとしたら、栄養摂取や自律神経調整


サプリ概論148 L‐カルニチンは体内で合成されるが加齢で不足する

L‐カルニチンはアミノ酸類縁体で、以前は医薬品の成分として使われていました。2002年に食薬区分の変更によって食品成分としても使用することが許可されて、サプリメントにも使用されるようになりました。それを働きかけ、L‐カルニチンを広めるのに力を注いだのはロンザ株式会社です。1987年にスイスアルプスに設立された製薬会社ロンザ(Lonza)の日本法人で、35か国に拠点を構えている一つです。L‐カルニチ


Medical Diet76 太るための洋菓子

同じ摂取エネルギー量のお菓子なら、同じように体脂肪が増えるというのが一般的な感覚ですが、洋菓子と和菓子を比べると洋菓子のほうが太りやすくなっています。それはブドウ糖と脂肪酸がともに含まれているからです。 和菓子は甘いといっても、そのほとんどは糖質の小麦粉や米粉などと砂糖によるものです。砂糖はブドウ糖と果糖が1分子ずつ結びついたもので、ブドウ糖が血液中に入ると、その濃度に応じて膵臓からインスリンが