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学習障害193 個室環境での学力は試験で発揮できるのか

学習のためには集中できる環境、誰にも邪魔されずに学べる環境が必要だと言われることがあります。集団で雑音があるような環境では学びにくいのは事実で、雑音だけならまだしも話し声がする、それも気になるような内容だと、これは学習向きの環境とはいえなくなります。 学習の目的が、自分にとっての能力を高めるだけであれば、しっかりと学べるのはよいことではあっても、試験をクリアして、次の段階にステップアップすること


ポストコロナ「老いた親に教えられる」2

「負うた子に教えられる」の別バージョンの「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の意味を説明して、背負われた子どもの目線は大人よりも高いので、川の浅瀬がよく見えるということを紹介しました。それを「老いた親に教えられる」という言葉に変えたのは、目線を変えることの重要性を伝えたかったからです。 目線を変えるというのは、困難に立ち向かったり、新たなことに挑戦するときにアドバイスとして言われることですが、目線


健康ジャーナリスト2

◎健康ジャーナリストと呼ばれたくなかった 医療ジャーナリストという職業分類があって、何の仕事で食べてきたのかと聞かれれば、医療ジャーナリストだと答えてはいますが、だんだんと消費者が知りたいことを伝えているうちに、“健康ジャーナリスト”と周囲に認識されるようになっていきました。 健康ジャーナリストという職業分類は存在していないので、今も聞かれれば医療ジャーナリストだったと話すようにしていますが、


健康ウォーキング40 消費エネルギー量を高めるための補正係数

活動による消費エネルギー量は、「活動係数×補正係数×体重(kg)×時間(分)」によって計算されます。年齢と性別によって補正係数は異なります。男性は女性よりも補正係数が高く、年齢を重ねるにつれて補正係数が低下していきます。 年齢・性別による補正係数は、男性の場合には、10歳が1.537、11歳が1.455、12歳が1.372、13歳が1.372、14歳が1.219、15歳が1.157、16歳が1.


発達栄養学193 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校13

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を紹介します。 (エ)他教科などとの関連 *体育科の第3学年および第4学年における健康によい生活に関する学習、第4学年までの食育に関する学習を振り返り、食事の役割や日常の食事の大切さや食事の仕方についての理解を深めます、 *理科の第5学年における植物の


ポストコロナ「老いた親に教えられる」1

危機的状況に巻き込まれたときに、パニックを起こさず、平常心を保ったままで行動を起こすためには、慣れが大切です。とはいえ、新型コロナウイルス感染症のように、これまでに経験をしたことがない状況に追い込まれた場合には慣れている人はいないので、平常心が保てないままに行動したことが、悪循環を起こしてしまうことにもなりかねません。波が何度も襲ってくるようなことを経験しているので、次の波が起こったとしても問題な


サプリ概論90 ビタミンの摂取量19

ビタミンCは水溶性ビタミンで、多くの量を摂っても体内では長くは保持されないために、毎日摂る必要があります。コラーゲンやホルモンを作るのに必要で、鉄の吸収を高める作用があります。 1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。 ビタミンCの男性の推奨量は年齢によって異なります。 〔男性:ビタミンC推奨量〕 1〜2歳:40mg、3〜5歳:50mg、6〜


健康ウォーキング39 消費エネルギー量を高めるためのカロリー係数

運動によるエネルギー消費を高めるためには、運動の強度を高めることと運動にかける時間を長くすることが基本となります。運動による消費エネルギー量は筋肉量や代謝効率など個人差がありますが、概略の活動係数が求められています。 その基本として使われているのは「日常生活時のエネルギー消費量」の係数で、日本体育協会スポーツ科学委員会によって作成されました。活動による消費エネルギー量は年齢と性別によって補正係数


学習障害192 学習向上の音楽の条件

音楽を聴きながら学習することは、マスキング効果による集中力の向上、脳内神経伝達物質のドーパミンによるモチベーションの向上、同じく脳内神経伝達物質のセロトニンによる精神安定、脳の海馬を刺激することによる記憶力の向上といった効果が認められています。しかし、音楽の種類によっては、かえって学習の妨げになることもあるので、選曲には注意する必要があります。 まず避けなければならないのは歌詞がある曲です。歌詞


ポストコロナ「腹が減ってはいいクソが出ない」3

コロナ禍で乱れてしまった生活リズムによって、自律神経の働きも乱れていて、これが消化、吸収、循環、代謝、排泄に影響することは、今回のテーマのコラムの初めに紹介しました。コロナ禍で強いストレスを感じている子どもたちの脳の働きを高めるために、何を食べればよいのかというと、第一は脳細胞の唯一のエネルギー源となるブドウ糖が含まれた糖質です。 ブドウ糖をエネルギー化させるためには、水溶性のビタミンが必要で、