最新情報

健康ジャーナリスト1

◎医療ジャーナリストを始めるきっかけ 私のプロフィール(公式版と称している)には、大学卒業後に厨房業界の機関誌、病院調理師団体の情報誌、病院栄養士団体の機関誌、産業界の栄養指導者団体の機関紙との編集の流れがあり、そこで知り合った厚生労働省のお役人の紹介で、医療・健康に関わる団体の広報担当として機関誌を手がけてきたと記しています。これは本当のことで、最後に手がけたのは健診団体の機関誌で、これは月刊


健康ウォーキング38 脳機能対策のウォーキング4

運動による認知機能の改善については多くの研究機関によって研究が重ねられ、運動の実践に役立てられています。引き続き、その成果を紹介します。 (3)サーキット運動トレーニングの認知機能改善 東北大学は、高齢者の比較対象試験によって、4週間のサーキット運動トレーニング(有酸素運動と筋肉トレーニングを30秒間ずつ交互に実施)が実行機能、エピソード記憶、処理速度など広範囲な認知機能を改善することを明らか


発達栄養学192 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校12

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *他の児童のアドバイスなどをもとに、「休日ランチ」の献立の主菜・副菜を見直す。 ・ゆで野菜に季節の野菜を一つ入れてみよう。 ・色どりをよくするために、何か追加しよう。 〔指導上の留意点〕 *栄養教諭が


ポストコロナ「腹が減ってはいいクソが出ない」2

脳を働かせるためのエネルギー源になる栄養素はブドウ糖だけです。他の細胞ではエネルギー源となっている脂肪酸もたんぱく質も脳細胞でエネルギーを作り出すためには取り込まれず、唯一のエネルギー源のブドウ糖が不足すると、脳の機能が低下します。自動車にたとえるとアクセルを目一杯に踏み込んで、エンジンをフル回転させようとしているのに、実はガソリンが不足しているというのと同じ状態で、どこかで補給しないと途中で息切


サプリ概論89 ビタミンの摂取量18

パントテン酸は水溶性ビタミンで、至るところに存在する酸を意味があり、さまざまな食品に含まれていることから一般には不足することはありません。しかし、多くの量を摂っても体内では長くは保持されず、ブドウ糖と脂肪酸がエネルギー生成物質のアセチルCoAに変換されるときに必要となることから、毎日摂る必要があります。 1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。


健康ウォーキング37 脳機能対策のウォーキング3

運動による認知機能の改善については多くの研究機関によって研究が重ねられ、運動の実践に役立てられています。 (1)短時間の軽運動と認知機能 筑波大学と中央大学の研究グループは、うつ病や認知症、注意欠陥障害者などに共通して低下が認められる実行機能に対して、一過性であっても中強度運動に効果があることを明らかにしましたが、前頭葉が担う実行機能(注意・集中、判断、計画・行動を調節する高次認知機能)が短時


学習障害191 音楽による学習向上の効果

音楽を聴きながらの学習は、多くの子どもにとって有益になります。複数の効果が認められていますが、初めにあげられるのはモチベーションの向上です。好きな音楽を聴いているときにはドーパミンが放出されます。ドーパミンは神経伝達物質の一つで、脳を刺激して心地よい感情を刺激して、気分が高まり、学習に取り組む意欲を高める効果があります。 学習に取り組むときには、その内容が難しいことであるほどマイナスの感情が起こ


ポストコロナ「腹が減ってはいいクソが出ない」1

コロナ後を考えることをテーマにして、真面目なことを書いてきたのに、いきなり“クソ”などということを書いていることに面喰らった人もいるかと思います。クソという言葉は、なにも排泄物のことを指しているだけではなくて、戒めの意味や極度に甚だしい状態を指すときにも使われています。クソ坊主とかクソ真面目というように。また、逆境を乗り切ろうとするときに自分を励ますときに思わず口から出る言葉でもあって、そちらの意


医者は歩け歩けと言うけれど

生活習慣病のリスクが高まってきたときに、初めの医師から言われるのは食事の見直しです。その次に言われるのは運動量を増やすことです。生活習慣病の中でも高血圧や脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)は、必ずしも食事と運動だけで改善されるわけではないのですが、糖尿病は食事と運動だけで改善することは可能です。医薬品が必要な場合でも、食事と運動が前提となっています。糖尿病に限っては、医薬品だ


健康ウォーキング36 脳機能対策のウォーキング2

有酸素運動のウォーキングによって全身の血流が促進され、脳の血流が高まることから認知機能の向上に寄与することが知られています。アルツハイマー病が発生する危険因子で最も影響度が高いのは「身体的不活動」、いわゆる運動不足で、うつや喫煙、高血圧、肥満を大きく上回っています。 運動と健康寿命延伸の研究として「中之条研究」の成果が基本データとして取り上げられています。この研究は群馬県中之条町で実施された65