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Medical Diet49 朝食でたんぱく質を摂ろう
朝食は英語ではブレックファースト(breakfast)です。Breakは壊す、破るという意味で、何を破るのかというと断食です。夕食を食べたあと(中には夜食のあとという人も)何も食べない状態であったのを朝になって初めて口に入れて断食を終えるのがブレックファーストです。 空腹状態で食べたものは吸収率が高くなっています。これは普通の感覚でしょうが、エネルギー源の吸収率は種類によって異なっていて、時間に
脳の健康寿命49 糖尿病と認知症の関係
糖尿病になると認知症になりやすいというのは事実です。糖尿病は血管にダメージを与える病気で、血管の老化が進むために脳血管の血流が低下して、そのために脳を機能させるための酸素が充分に運ばれなくなります。脳細胞のエネルギー源になるのはブドウ糖で、これが脳細胞にあるエネルギー産生をする器官のミトコンドリアに取り込まれると、その中のTCA回路で酸素を用いてエネルギーが作り出されます。このエネルギーが脳細胞を
フードバンクで目指すオンリーワン
食品ロスの削減や貧困家庭支援としてフードバンクとフードドライブが広まっています。フードバンクとフードドライブの両方を実施しているところもあれば、フードバンクとフードドライブを混同しているところもありますが、原則的には企業や団体から食品の寄付を受けるのがフードバンク、個人から受けるのがフードドライブです。 コロナ禍を経験して、必要性は以前に増して高まっています。食品であれば、食べることができれば何
四字熟語でコロナ後を考える11「恩顧遅進」
以前に経験したことをもとにして、新たなことを進めていくことは、コロナ禍を経験して、これまでと同じ対策を繰り返していては解決にならないということを強く感じることになりました。これを表す四字熟語は「温故知新」で、よく使われるのは“古きをたずねて新しきを知る”という説明です。 「温故知新」は、以前学んだことや昔の事柄を調べ直し、考え直して、新しい道理や知識を探り当てることを指していますが、コロナ前の常
Medical Diet48 若いときのダイエット成功体験は役に立たないのか
ダイエットをしても失敗する人や、必要だとわかっていてもダイエットをしない人が、よく口にするのは「いつでもダイエットできる」という自信か過信かわからないような言葉です。「いつでも」という言葉が出るのは、過去にダイエットに成功した経験があり、それと同じ方法に励めば、以前と同じような結果が出ると考えているからです。 しかし、年齢を重ねてから以前と同じ方法でダイエットに取り組んでも、以前と同じ結果という
発達障害サポーター22 コロナ後の発達障害支援
新型コロナウイルス感染症は、子どもにも負担をかけて、その発育にも影響を与えています。子どもへの影響というとマスクの着用やワクチン接種が取り上げられることが多いのですが、マスクのために表情を読むことができず、教師などの表情が読めないために学習に影響が出ることがあり、友達とのコミュニケーションが取りにくいということになり、それが脳の発育にも影響を与えています。 脳の発育のためには、脳に充分な酸素が送
出る杭が集まれば打たれない
「出る杭は打たれる」というのが一般的な諺(ことわざ)ですが、これをもじって「出過ぎた杭は打たれない」ということが今では普通に使われるようになっています。この「出過ぎた杭は打たれない」という名言を初めて使ったのは松下幸之助さんです。この話は講和などの導入部で使う人も多いのですが、書籍に書かれているのは「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」という文です。 講話では、突出した能力があれば打たれ
学習支援41 落ちこぼれと変わらない“吹きこぼれ”の存在
「教育七五三」という言葉があります。これは落ちこぼれの割合を指したもので、高校では7割、中学校では5割、小学校では3割が授業の内容を理解できずに落ちこぼれているとされています。すべての授業が理解できないということではなくて、一部の教科だけ、もしくは教科全体ではなくて一部だけが理解できないという場合も含まれています。 小学校では生徒が理解できるようにすることが重視されているのに対して、中学校では一
Medical Diet47 飲酒後にラーメンが食べたくなる理由
お酒を飲んで、料理も多く食べて、場合によってはシメとして糖質も食べているのに、家に帰る途中にラーメン屋があると、思わず食べたくなってしまうことがあります。そして、充分に飲酒とともに食べてきているので、なぜかラーメンも食べられるという、ダイエットをしている人、ダイエットを希望している人には困ったことになってしまいます。 このようなことが起こるのは、肝臓の働きが関係しています。肝臓というとアルコール
脳の健康寿命48 HDLを増やす方法
善玉コレステロールとも呼ばれるHDL(高比重リポ蛋白)は、血液中で余分となったコレステロールを肝臓まで運んで処理する働きがあることから、HDLを増やすことが動脈硬化を予防するのに役立ちます。そのために摂るべきものとして前回はEPAとDHAについて紹介しました。 これ以外の方法としてHDLを増やすこととしては、運動、食事管理、内臓脂肪の減少、禁煙などがあげられていますが、この中で最も効果が高いのは