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発達障害サポーター15 朝ご飯で体内時計を調整

発達障害がある人は1日24時間の生活リズムが正確に刻まれず、本来なら昼と夜で大きな波となっている自律神経の交感神経と副交感神経の調整が乱れやすくなっています。そのために活動する時間帯に副交感神経の働きが盛んになって活動的になることができなかったり、それとは逆に夕方以降に交感神経の働きが盛んになって興奮状態になる、身体が休まらないということも起こりやすくなっています。 身体には1日のリズムを整える


学習支援36 軽度発達障害は存在するのか

「軽度発達障害」という用語が使われることがあります。認知症の場合には、その予備群は軽度認知障害と呼ばれていて、この状態で放置しておくと認知症に進む状態と認識されています。発達障害でも診断される前の状態を軽度発達障害と表すことがあるのですが、それはグレーゾーンの範疇であり、現在は原則として使われない用語となっています。 かつては、発達障害のうち知能指数がIQ70未満の場合が以前は発達障害と呼ばれ、


Medical Diet37 L‐カルニチンはサプリメント成分なのか

L‐カルニチンというとダイエットを目的としたサプリメントに多く使われている人気素材です。そのためにL‐カルニチンというと、他の健康食品に使われている成分のように思われてしまうこともあるのですが、生理学の講習では体内の代謝促進成分として登場します。エネルギー源の脂肪酸を細胞のミトコンドリアに取り込むには、ミトコンドリアの膜を通過させるためにL‐カルニチンと結びつく必要があります。L‐カルニチンは脂肪


脳の健康寿命43 活性酸素で神経細胞が傷つく

活性酸素は細胞を傷つけるもので、これを消去することは健康維持には欠かせないこととされています。傷つけるという表現ではなくて、サビさせると表現されることもあります。サビ(錆)は金属が酸化したもので、人間の細胞は金属ではないものの、酸化ということでは共通するところがあるので、そのような表現のほうがわかりやすいのかもしれません。 活性酸素は通常の酸素の電子が1つ欠けたものです。酸素はプラスとマイナスの


発達障害サポーター14 合理的根拠による支援

発達障害がある人を支援する法律である発達障害者支援法を知って、その根幹である社会的障壁を取り除く活動は、発達支援と並んで重要なことです。発達障害者支援法では、発達障害があるだけでなくて、社会的障壁があるために行動や活動などに制限がある人を発達障害者(18歳未満は発達障害児)と定義しています。 発達障害があっても、社会的障壁がなくて、生活や学習、仕事などに困難さがなければ発達障害者、発達障害児では


四字熟語でコロナ後を考える5「二足山門」

新型コロナウイルス感染症が拡大するたびに外出の自粛が呼びかけられて、そのために歩行機会が減り、それにつれて歩行数が減って、これが健康度にも影響を与えるようになりました。歩くということは筋力(筋収縮力、筋持久力)だけでなく、筋代謝力も強めることができます。 強い筋肉、長持ちする筋肉というのは筋肉の力そのものですが、それに対して筋代謝力は筋肉が糖質や脂質をエネルギー化させる能力のことで、その能力が高


Medical Diet36 メディカルダイエットでサプリメントを扱う理由

日本メディカルダイエット支援機構では、サプリメントについての講習も実施しています。講習をしてサプリメントを販売しようということではなくて、サプリメントや健康食品の実態を知ってもらい、適した製品を選び、効果的な使い方をしてもらいたいからです。そもそも日本メディカルダイエット支援機構は公益活動100%で、利益を得てよいと内閣府から認証されたのは教育と情報発信だけで、商品を販売することはできません。教育


記念日2月1日〜7日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 2月1日 一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで「フレイルの日」と制定。トーラク(兵庫県神戸市)が神戸プリンが初めて販売された1993年2月1日にちなんで「神戸プリンの日」と制定。明治がプロビオヨーグルトLG2


発達障害サポーター13 発達障害の“障害”の改善

発達障害は障害であるから治らないという考えがある一方で、改善のためのプログラムがあって、それを実施する専門家も多いのだから改善できるはずとの考えもあります。治ることがないのに改善の手法が実施されるわけはない、という声は発達障害児の保護者からよく聞かれることです。どちらが正しいかによって、発達障害がある人を支援する人の気持ちや態度にも影響があるのではないか、との思いもあります。 “治る”というのは


学習支援35 グレーゾーンの意味

発達障害ではグレーゾーンという用語が一般に使われていますが、これは正式な診断名ではありません。グレーゾーンは生活習慣病においては診断域に達していないもののリスクが高い境界域を指していて、予備群とも呼ばれています。 発達障害のグレーゾーンは、専門家によって発達障害の可能性が指摘されたものの、すべての診断基準を満たしていないことから、確定的な診断ができない状態を指している通称となっています。 グレ