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計量後5%増量ルールはメディカルダイエットの難敵
メディカルダイエットは、臨床栄養学、運動生理学などの研究者とエネルギー代謝の研究を進める中で理論構築していきました。理論的に正しくても、実際に目指す体重のコントロールに使えなければ意味がないので、スポーツ選手の減量で実践して成果を得てきました。減量だけでなく、競技によっては体重制限の変更から、逆に増やさなければならないこともあります。選手によっては姉妹に体重制限のクラスを譲るために大きな減量をしな
発達栄養学156 社会教科での食に関する指導・小学校1
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の小学校での目標と教科の特徴を紹介します。 〔目標〕 社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追求したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家および社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。 (1)地域や我
ポストコロナ「狂気の沙汰も金次第」1
「狂気の沙汰」と「地獄の沙汰も金次第」を結びつけたのが、今回のテーマの「狂気の沙汰も金次第」です。「狂気の沙汰」は常軌を逸した状態を指していて、まさにコロナ禍のことを指しているようなことですが、その後の対応も「狂気の沙汰」と言いたくなるようなことの連続で、このまま正気を取り戻すことができるのかと不安な気持ちがまだまだ続きます。 コロナ禍で最も不安なことは健康被害ですが、それと並んで不安で仕方ない
記念日8月17日〜23日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 8月17日 ドールがパ(8)イ(1)ナ(7)ップルの語呂合わせで「パイナップルの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。 8月18日 オリザ油化(愛知県一宮市)が米は八十八(818)と分解されることから「オリザの米油の日」と制定。日本健康食育協会が米は八十八(818)と分解されることから「健康
サプリ概論33 血糖値に作用する素材1
糖尿病の治療薬として初期段階で使われるのは、胃の中で糖質からブドウ糖に分解する消化酵素のα‐グルコシダーゼを抑えるものです。これによってブドウ糖の量が減ると、小腸から吸収されるブドウ糖の量が減って、血糖値の上昇を抑えることができるということです。これと同じ作用がある健康食品の素材としてはグァバ、桑の葉、コタラヒム、サラシア、白インゲン豆、豆鼓エキスがあげられます。 これらの成分を複数使っている健
次世代に「記念日」を残そう4
記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、2月の語呂合わせ記念日(1回目)を紹介します。 2月1日 スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会が2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで「フレイルの日」と制定。 2月2日 九州新進が干し大根を醤油に漬け込んだ鹿児島の特
学習障害155 正しい鉛筆の動かすための正しい座り方
文字を正しく書くときには、正しい姿勢が大切であることが、よく言われます。書道の世界では美しい文字は美しい姿勢から、ということが言われ続けています。書道の筆使いは、ただ筆で墨を紙につけていく行為ではなく、筆の持ち方、紙への接し方、動かし方、勢い、とめ、はね、はらいといった一連の動きは指先、小手先の技術ではなく、正しい姿勢があってこそ生まれると教えられています。 そのためには体幹の維持が大切で、上体
ポストコロナ「頼みの綱渡り」3
今の社会システムが大転換したときに備えて、何が起こっても動じないように心身ともに健康でいることが大事」と2回前の「頼みの綱渡り1」で書きました。医療体制でも、福祉・介護体制でも頼みの綱とばかりに頼っていても、それが、いつまで続くかわからないと考えなければいけないほど新型コロナウイルス感染症は大きな影響を与えました。これまでの状況であったら、病院は自分で選んで行けば、ちゃんと診察・治療をしてもらえま
サプリ概論32 血糖値への作用で考える複数の機能の組み合わせ
血糖値に作用する健康食品の成分は、その働きによってタイプ分けされています。 その第1はブドウ糖分解抑制作用で、胃の中で消化酵素のα‐グルコシダーゼの働きを阻害する作用があり、糖質がブドウ糖に分解されるのを抑制します。 第2はブドウ糖吸収抑制作用で、ブドウ糖が胃から小腸に早く運ばれると吸収も早くなり、血糖値が大きく上昇しますが、粘性のある食物繊維が胃の中にあるとブドウ糖が小腸に運ばれるまでに時間
食品を疑って食べなければならない不幸な状況
臨床栄養の世界にいたことで、医師を養成する医学部の中には栄養学講座がないところが多く、あっても必修でないので学ばずに卒業した医師が多いことを知り、医師が栄養学を学ぶ場を作る団体の応援をしてきました。医師が栄養学を学ばないのは授業にない、必修でないということだけではなくて、病院で栄養指導をして保険点数がつくのは管理栄養士だけという制度があることも関係しています。私の栄養学の師匠が、その制度の設立を中