最新情報

発達栄養学155 各教科の食に関する指導

文部科学省の「食に関する指導の手引」では、学校で実施される食育は、給食の時間だけでなく、各教科や外国語活動、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動といった学校の教育活動全体を通して行われることが必要としています。食に関する指導のうち、教科などにおける食に関する指導について解説します。 食育の推進については、「小学校、中学校学習指導要領」(平成29年告示)では、体育科(保健体育科)、家庭科(技術・


ポストコロナ「頼みの綱渡り」2

コロナ禍で社会システムが変わると言われても、なかなか感覚的にわからないという人も少なくありません。新型コロナウイルス感染症が医療システムを崩壊させる危機が叫ばれている(ずっと叫ばれ続けている)わけですが、医療システムを大転換させるほどの状態が起こっているという認識をしています。日本の医療システムは、世界と比べて優秀であり、これは国民皆保険制度のおかげだと考えられています。これが今までの常識的な考え


サプリ概論31 自分の状態に合った素材だけ知ればよいのか

健康食品やサプリメントは、それぞれ目的に合った素材(原材料)が使われ、目的どおりの結果が得られるようにするために、複数の素材が組み合わされるのが通常のことです。素材の研究が進む中で、どのような機能があるのかが明らかになり、例えば胃の中で糖質がブドウ糖に分解されるのを阻害する、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを阻害するという機能がわかってきました。その素材を使うことによって、血糖値の上昇を抑えて、糖尿


次世代に「記念日」を残そう3

記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、まずは1月の語呂合わせ記念日を紹介します。 1月3日 眼鏡・コンタクトレンズ業界が、ひ(1)とみ(3)の語呂合わせで「ひとみの日」と制定。 1月4日 山梨県石材加工業協同組合が願をかけた石に触れると願いがかなうということから、い(1)し(4)の語呂合わせで「石の日」と制定。 1月6日 まくらが枕を英


学習障害154 正しい鉛筆の動かし方の習得

鉛筆(シャープペンシル)を正しくつまむことができたら、次は自由に動かすための指づかいをすることができるかを再確認します。鉛筆で書く線の種類によって、主に使う指が違っています。大きく文字を書くときには指全体を動かすことになり、小さなマス目の中に文字を書くときには手首の位置を変えずに、指の動きで鉛筆を動かします。 横に線を描くときには親指を横に押します。縦に線を描くときには人差し指を下方向に押します


ポストコロナ「頼みの綱渡り」1

新型コロナウイルス感染が、ここまで長く続き、人流抑制とワクチン接種のほかの決定的な対策が見えてこないという状況では、前と同じ状態に戻ることは期待しにくく、まったく意識が変わるほどの変化があってもおかしくないと感じることも多くなっています。大きな変化といっても、社会システムが変わるようなことがなければ、徐々にでも戻していくことは可能でしょうが、もしもシステムが根底から変わってしまうようなことがあった


サプリ概論30 GMPガイドライン

健康食品やサプリメントの安全性や品質を確保するためのGMP規格については、2005年に『健康食品GMPガイドライン』が厚生労働省より示され、さらに『原材料の安全性自己点検ガイドライン』によって錠剤、カプセル状等の形態の食品について安全性を自己点検するためのフローチャートが提示されています。 錠剤やカプセルなどの形態の食品については、安全面の確保と同時に、過剰摂取による健康被害を発生させないために


速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングの効果

ウォーキングに関する研究は数多く実施されていて、身体機能だけでなく認知機能の向上や実施による医療費の削減まで、さまざまな成果が報告されています。これまでの数多くの研究によって明らかにされてきたのは、健康の維持・増進には歩く時間や距離の長さだけではなく、一定の負荷をかけることの効果であり、一般的なウォーキングと中強度の負荷がかかるウォーキングを繰り返すことによって健康寿命の延伸が得られるとの結果です


発達栄養学154 学年段階別に整理した資質・能力4

文部科学省の「食に関する指導の手引」の食に関する指導は、児童・生徒の実態に応じて軽重をつけることが必要として、学年段階別に整理した資質・能力の例をあげています。 【中学校】 〔食事の重要性〕 *日常の食事に興味・関心をもち、食環境と自分の食生活との関わりを理解できる。 〔心身の健康〕 *自らの健康を保持増進しようとし、自ら献立をたて、調理することができる。 *自分の食生活を見つめ直し、


ポストコロナ「身から出たサービス」3

健康に関する講習を、「身から出たサービス」と言われようともサービスを続けなければならないと意識して行動しているのは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、地域住民の健康状態が大きく低下していることへの危機感があるからです。 外出自粛で運動ができない、健康について学ぶ機会もない、食べ過ぎ・飲み過ぎ、健診・検診の機会が減り、医療機関への通院も減った、そもそも三密回避は大きなストレスで、マスク着用で体