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サプリ概論21 健康食品の形状の変化

健康食品の形状は、今でこそ医薬品の錠剤と同じ形をしたものが販売されていますが、以前は医薬品と間違われる可能性がある形状は許可されていませんでした。これは健康食品を規制する「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」の中で、医薬品とみなされるものとして医薬品と同じ形状のものが示されているからです。 1991年に特定保健用食品(トクホ)の制度が設けられたときにも、当初は医薬品との区別を明らかにするために


免疫細胞の連携で無駄なく外敵を攻撃する

免疫細胞のB細胞は外敵と直接戦うわけではなくて、抗体という、新型コロナウイルスでよく耳にしたことがある免疫グロブリンというタンパク質を発生させます。この抗体が銃弾のように外敵を攻撃していきます。これでも退治できないときにT細胞の出番となります。 T細胞はリンパ球の一種で、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞があります。キラーT細胞は外敵を直接攻撃する戦闘


学習障害149 学習障害は本人しかわからない困難さがある

発達障害の改善のための支援には、さまざまな方法がありますが、運動による身体機能と認知機能を合わせて発達させる感覚統合療法が発達障害児の改善に成果をあげています。 発達障害は、脳の発達に偏りがあるために発する脳機能障害で、その改善のためには、生きる脳の脳幹を運動によって活性化させることによって、感じる脳の大脳辺縁系、考える脳の大脳皮質の順番に改善していくことが有効になります。感覚統合療法として、な


ポストコロナ「捨てる紙あれば拾う紙あり」3

紙に書かれた情報は蓄積されるほど分量が増えて、そのうちに置き場にも困るようになります。これに対して、デジタル情報なら、超大型のデータセンターなどは別にして、通常のパソコンでも充分な容量を蓄積することができます。蓄積だけを考えてもデジタルが圧倒的に優位です。昔ならパソコンが故障したらお終いということがあったものの、今ではハードディスクも個人レベルで保持できて、クラウドでも全情報がバックアップできます


サプリ概論20 代謝促進の4種類のビタミンB群

全身の活動のためのエネルギーは、全身の細胞のミトコンドリアの中にあるTCA回路で作り出されています。ミトコンドリアはエネルギー産生の小器官で、その量は全細胞の重量の10%ほどにもなっているほど、生命維持のために重要な器官だということです。TCA回路にはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸が変化したピルビン酸、アセチルCoAを経て変化したクエン酸が使われます。このクエン酸が次々に変化して、その途中でエネルギー


事務局の広報は“門前の小僧”から始まった

“門前の小僧習わぬ経を読む”というのは、お寺の門前近くに住む子どもが毎日、お寺の本堂から漏れ聞こえてくるありがたいお経を聞いているうちに南無阿弥陀仏と諳(そら)んじてしまうことを指しています。そこから、常に見たり聞いたりしていると、知らずしらずのうちに学ぶようになるということで、環境が大事であることを伝える諺(ことわざ)です。 ただ、覚えるだけでなく、本質が見えてくることも指していますが、この経


発達栄養学149 食に関する指導の目標5

文部科学省の「食に関する指導の手引」の食に関する指導の目標から、食事の重要性について紹介します。 【社会性】(食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける) 協力して食事の準備から後片付けをしたり、食事のマナーを身につけたりすることで、人間関係形成能力を身に付けることが大切であるという視点である。 食器の使い方や食事の時の話題選びなどの食事のマナーを身に付けることが、楽しい共食につ


ポストコロナ「捨てる紙あれば拾う紙あり」2

新型コロナウイルスによって死亡者が増えた国の多くは、その分だけ年間の死亡者数が増えています。アメリカでは20.2%も年間死亡数が増えました。CDC(アメリカ疾病対策センター)によると、アメリカの平均寿命は2019年の78.8歳から2020年には77.3歳への1.5歳も短くなり、第二次世界大戦以来の最大限の落ち込みになってしまいました。計算をすると(今のところでは)61万人となっているので、ちょうど


記念日8月3日〜9日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 8月3日 八丁味噌協同組合(愛知県岡崎市)が八(8)丁味(3)噌の語呂合わせで「八丁味噌の日」と制定。サガミホールディングス(愛知県名古屋市)が八(8)味(3)の語呂合わせで「サガミの八味唐がらしの日」と制定。徳島県漁業協同組合連合会が鱧(はも)は以前ははみと呼ばれたことから、は(8)み(3)の語呂合わせで「はもの日」と制定。博水社がハ(8)イサ(3)


サプリ概論19 抗酸化成分の変遷

活性酸素の発生メカニズムと身体に与える影響については、研究者の間では以前から知られていましたが、活性酸素について一般に広く知られるようになったのは、活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分が明らかになってからです。そのきっかけを作ったのは、赤ワインのポリフェノールで、国立健康・栄養研究所の臨床栄養部長であった板倉弘重医学博士の研究チームがフレンチ・パラドックスの原因を明らかにしたことでした。 フレ