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生きている人間は免疫のおかげで腐らない
免疫についての知識は、新型コロナウイルス感染症の“おかげ”と言ったら表現が悪いと叱られそうですが、病原体に対抗する免疫の仕組みは国民に広く知られるようになりました。免疫細胞にはB細胞とT細胞があり、それぞれの外敵に対する攻撃についても、図解入りで詳しくメディアで連日紹介されていました。そのB細胞とT細胞の違いについても、あくまで新型コロナウイルスについてではあっても理解は深まったはずです。 しか
学習障害148 学業技能向上へのアプローチ
発達障害の学習障害は、目先の状態が注目されがちです。数字が正しく書けない、鉛筆(シャープペンシル)で線がまっすぐに引けない、文字(ひらがな、カタカナ、漢字)が見たとおりに書けないといったことで、それを改善しようと目先の指導をしがちです。もちろん、それは大切なことではあるのですが、それだけではないというのが学習障害の改善に取り組むときの姿勢となっています。 子どもの成長を学習面から見ていくと、身体
ポストコロナ「捨てる紙あれば拾う紙あり」1
新型コロナウイルスの感染拡大によって国民の健康度は大きく低下しました。この健康度を高める大躍進の機会を終息するまで待っているわけにはいきません。まだまだ終息するまで期間がかかることは当然に考えられることで、まだまだ健康度は低下している段階だけに、健康度を元の状態に戻すだけでは不十分で、今から一気に健康度を高める方策を考える必要があります。 どんなに困難な状況でも必ず逆転して、よい結果とすることは
サプリ概論18 活性酸素を消去する抗酸化成分
活性酸素には欠けたマイナス電子を取りやすいものから先に奪っていくという性質があります。身体の細胞よりもマイナス電子が奪われやすいものが近くにあれば、そこから先にマイナス電子を奪っていくために、体内の細胞は活性酸素を奪われないようになり、破壊から守られることになります。活性酸素によってマイナス電子が奪われやすいのが抗酸化物質で、その代表的なものが植物に多く含まれている色素成分です。 紫外線は活性酸
標準体重よりも5%アップを目指す
標準体型の人よりも少し小太りの人のほうが長生きだということは以前から言われてきました。小太りといっても人によって感覚は違っていて、これは小太りの範囲を超えていると思えるような人が「小太りじいさん」などと冗談をいっていて、その冗談を言った人が健康的な痩身を指導する立場だと、“小太り=長生き”というのは本当かという気持ちにもなります。ダイエットを指導するなら、少なくとも太っていてはいけないと、標準体重
発達栄養学148 食に関する指導の目標4
文部科学省の「食に関する指導の手引」の食に関する指導の目標から、食事の重要性について紹介します。 【感謝の心】(食べ物を大事に、食料の生産などに関わる人々へ感謝する心をもつ) 人の食生活が自然の恩恵の上に成り立っていること、また食に関わる人々のさまざまな活動に支えられていることに対して感謝する心が大切であるという視点である。 人々の生活は昔から動植物などの自然の恩恵に支えられて成り立っている
ポストコロナ「エビデンスでタイアップを釣る」3
エビデンスをもってタイアップを仕掛けるというのは、何も商品販売に限ったことではありません。健康づくりの活動そのものでも、地域の活性化の活動においてもエビデンスは重要になってきます。エビデンスなしで健康的なイメージを作り出して、雰囲気だけで攻めても、その裏付けとしてのエビデンスが欠けていると、その地域を訪れてほしい人に届かないだけでなく、来てほしい人に情報を届けてくれるメディアにも響きません。せっか
サプリ概論17 活性酸素を消去する抗酸化ビタミン
抗酸化ビタミンのビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、どれも活性酸素の欠けているマイナス電子を与えて、害のない通常の酸素に戻す作用があります。ビタミンAは植物の場合にはβ–カロテンに含まれていて、体内でビタミンAが不足したときにβ–カロテンから変化します。ビタミンAは活性酸素によってマイナス電子を奪われた体内の細胞に、マイナス電子を直接的に与えます。そして、電子が欠けたビタミンAは破壊されます。
美容成分のサプリメントは役に立たないのか
サプリメントは飲めば効果があるものと健康でも美容でも大いに期待されるところですが、一時期、“冷や水を浴びせる”ようなことが報道され続けたことがあります。そのネタはコラーゲンとヒアルロン酸です。 コラーゲンは繊維状のたんぱく質で、体内のたんぱく質の30%ほどを占めています。なぜ、そんなにも多いのかというと細胞の接着剤の役割をしているからです。皮膚のたんぱく質ではコラーゲンが70%も占めています。コ
学習障害147 子どもの食事に関する特徴
脳と腸の機能研究が進むにつれて、「脳腸相関」が指摘されるようになりました。脳と腸の関係性については、ストレスが強くかかると下痢や便秘になりやすいことは以前から知られていました。腸の働きは自律神経の交感神経と副交感神経の働きに影響されていて、ストレスが強まって交感神経の働きが盛んになると、腸の消化が低下して、腸の吸収も蠕動運動も低下します。そのために便秘になりやすくなりますが、便秘になると腸内に有害