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学習支援11 学習障害の特性①識字障害8
文字を見るときには眼球を動かさずに直視するだけでは認識できる範囲が限られます。限られた範囲しか見ることができないと全体を把握しにくくなります。狭い範囲を見て覚え、それに続く文章は再び狭い範囲で見るということを繰り返していたら、なかなか全体を把握することは難しくなります。 これは現在のパソコンの文章ソフトの表示範囲と、初期のワードプロセッサーの表示範囲との比較で考えることができます。初期のワードプ
ポストコロナ「情けは自分のためならず」3
コロナ禍で厳しい状況になり、感染拡大が抑えられても少しも好転しないという人が多い中にあって、逆にコロナ禍で大きく伸びた業界もあります。人々の商売がうまく進むように手助けして、庶民の潤いがあって潤うという構造のはずの金融機関が、コロナ禍の2年近くが過ぎて振り返ってみたら大きな収益をあげていたという報道をみると、うまくいっている人に対する投資が成功をするという結果であったことを感じます。 金融機関と
運動後の入浴は脂肪代謝を低下させる
運動をしたあとの入浴は気持ちがよいもので、運動後の入浴をプログラムとしているフィットネスクラブもあります。しかし、運動の目的によっては入浴のタイミングは重要で、体脂肪を減少させるための方法もあれば、体脂肪を減らさないようにするための方法もあります。 脂肪をエネルギー化するためには、まずは脂肪(中性脂肪)を分解して脂肪酸にする必要があります。そのときに働くのが脂肪分解酵素のリパーゼです。リパーゼは
健康ウォーキング59 汗が出てきたら放熱させることで代謝は高まる
運動をして汗が出るのは筋肉が温まったことと、エネルギー代謝によって水が作り出された結果です。運動によって筋肉で作り出されるエネルギー量が増えて、体温が上昇するのは作り出されたエネルギーの半分ほどが体熱に使われるからです。筋肉が温まりすぎると脂肪分解酵素のリパーゼの活性が低下して、エネルギー効率が悪くなるので、筋肉を冷やすために汗が出てきます。 エネルギー代謝は細胞の中のミトコンドリアの中で行われ
発達栄養学211 体育、保健体育での食に関する指導・小学校5
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (ウ)実践事例 ①単元名 「体の発育・発達」ア(ウ)体をよりよく発育・発達させるための生活 ②単元の目標 *体をよりよく発育・発達させるためには、適切な運動、調和のとれた食事、休養および睡眠が必要であることを理解できるよう
ポストコロナ「情けは自分のためならず」2
新型コロナウイルス感染症で大きなダメージを追った業界では、再びダメージを受けないように感染対策を講じるとともに、もしも再び大きな波が起こったときのことを考えて、今から準備をしておこうと動いています。それは新型コロナウイルス感染症に限らず、3〜5年ごとに発生すると予測されている他の感染症に対する備えでもあります。 そこまでのことはできないということから廃業、商売替えをした経営者も少なくありません。
脳の健康寿命17 脳の活動に必要なビタミンB₆とビタミンB₁₂
ビタミンB₆は水溶性ビタミンで、ピリドキシンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素で、特にたんぱく質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると貧血や肌荒れ、湿疹、神経系の異常などを引き起こします。腸内で腸内細菌によって合成されます。ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₁₂との組み合わせでエネルギー産生が高まります。食品では魚や肉に多く含まれますが、調理したり、加工
サプリ概論108 脂溶性ビタミンの過剰症
水溶性ビタミンは体内に長期間保持されないことから、毎日摂取しなければならないという手間はあるものの、多く摂りすぎたときに体内に多く蓄積されすぎて過剰症が起こることを心配する必要はありません。 それに対して、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されている脂肪に溶ける形で体内に多く残ります。そのために一定量が補給されていれば不足することはありません。その一方で、多くの量が蓄積されすぎることによって過剰症が起こ
学習支援10 学習障害の特性①識字障害7
学習障害の識字障害は、文字が見えていて、形も認識できているのに、その文字の意味がわからないために読めないということが多くみられます。それが識字障害と定義されていることもあります。これは文字の形を認識する大脳の後頭葉にある視覚野の障害や神経伝達がスムーズにいかない場合に起こりますが、中には書かれている文字が、そのままの形で見えていないこともあります。 その状態としては、文字がゆがむ、にじむ、二重に
ポストコロナ「情けは自分のためならず」1
「情けは自分のためならず」は、もちろん「情けは人のためならず」をもじった言葉です。「情けは人のためならず」は聞いたことがあっても、これに続く言葉は、あまり知られていません。知られていないどころか、続きがあると言ったら、疑ってかかる人もいることでしょう。それくらい、「情けは人のためならず」は単独で有名になりすぎています。 この「情けは人のためならず」は新渡戸稲造(旧五千円札の肖像で有名)の詩の一部