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ポストコロナ「果報は練って待て」3
マーケティングには調査が必要だということで、マーケティング・リサーチという言葉が先走りして、調査結果を鵜呑みにして、コロナ禍の打撃を、かえって強めてしまったという例も少なくありません。 マーケティング・リサーチは市場調査と訳されることがあります。市場調査の意味でマーケティングという言葉を使っている人も多くいます。しかし、市場調査はマーケット・リサーチです。マーケット・リサーチは数字や数値で現在の
悪玉コレステロールは本当に悪玉なのか
悪玉コレステロールという言葉が広まってしまったせいか、コレステロールといえば悪いものというイメージを抱く人が増えてしまいました。コレステロールは決して悪いものではなくて、コレステロールは全身の細胞の細胞膜の材料であり、ホルモンの材料でもあります。また、脂肪を分解するために十二指腸から分泌される胆汁酸の材料もコレステロールです。コレステロールなしには、生命維持ができないほど重要な存在なのです。 そ
健康ウォーキング52 腸内環境を整える主役と支援役
ウォーキングは血流を盛んにして、腸を温めることによって、腸内細菌の善玉菌が増えやすい温度環境を整えることができます。腸が温まれば、それだけで善玉菌が増えるというわけではなくて、善玉菌を増やす主役級の役割をするものと、その主役の活躍を支えるサポート役をするものが必要です。その二つは、プロバイオティクスとプレバイオティクスに分けられます。 プロバイオティクスは、腸内細菌の善玉菌と同じ役割をするものを
発達栄養学204 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校11
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *グループで見直した1食分の和食の献立の調理計画を立てる。 ・主食、主菜、副菜の調理の手順を調べる。 ・グループで調理の分担を話し合う。 *作成した調理計画を基にグループで調理実習のシミュレーションを行
ポストコロナ「果報は練って待て」2
良い結果が訪れることを待ち望んでいる意味として使われることが多い「果報は寝て待て」は、実は果報を待つには徹底して練りに練った方策が必要だということを示しています。寝転んでいればよい、というような安易な意味ではありません。 コロナ禍のせいで、望んだこととは違った結果になった人が、これまでの展開を見直すために期待を寄せているのはマーケティングです。しかし、これまでのマーケティングの意識を変えないと、
脳の健康寿命10 認知症と死因の関係
脳血管性認知症は、脳血管の動脈硬化が原因になっていることが多く、動脈の老化を進める高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)を予防して血管の健康を維持することによって動脈硬化を予防したり、進行を遅くすることができます。 アルツハイマー型認知症と診断される患者の中には血管性認知症の要素を持っている人が30%ほど存在しています。アルツハイマー
サプリ概論101 ミネラルの摂取量11
亜鉛は200種類以上の酵素の構成成分で、補酵素ともなっています。アミノ酸からのタンパク質合成、遺伝子のDNAの合成など、さまざまの生体内の反応に関与しています。特に新たな細胞が作られるときに多く使われることから、亜鉛が不足すると舌の味蕾、肝臓、膵臓などの再生が遅れることになります。また、免疫細胞の産生、精子や卵子の増加にも影響を与えます。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準
学習支援3 学習障害の機能障害
発達障害の名称は病名にも法律(発達障害者支援法)にも使われており、脳そのものの機能障害であるかのように勘違いされることがあります。しかし、神経の発達が遅れがちであるために、脳の機能に通常とは異なる障害があり、得手・不得手の凸凹(でこぼこ)が起こっている状態です。そのために環境や周囲の人との関わりのミスマッチを招き、対人関係やコミュニケーション、行動や感情のコントロールがうまくできずに、社会生活に困
ポストコロナ「果報は練って待て」1
コロナ禍で大きく低下した国民の健康度を一気に、大きく改善するためには、これまでの意識を変革しなければならない状況になっています。 いくら努力をしても報われないということは、これまでにもあったことですが、新型コロナウイルス感染症が拡大して、さらに3〜5年ごとに新たな感染症が蔓延する可能性があるとの危機感も抱かれています。今でも、どうにもならないほどに追い込まれている状況のときに「果報は寝て待て」と
健康の常識が非常識にならないためにすること
血糖値を上昇させるのはブドウ糖だけでなく、日本人の場合には脂肪も大きく関係していることを以前に紹介しました。動物性食品に含まれている脂肪(中性脂肪)が多く体内に取り込まれると、これを重要なエネルギー源として脂肪細胞に蓄積するようにインスリンが多く分泌されます。インスリンといえば、血糖値(血液中のブドウ糖の量)を減らす膵臓から分泌されるホルモンですが、その分泌量が日本人は遺伝的に少ないことから、脂肪