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ご飯があるから口中調味で健康維持ができる
前回まで口中調味について書いてきましたが、ご飯から日本人の食事の環境を考えてみたいと思います。ご飯を食べるのは何も日本人だけではありません。アジアを中心として、米飯地域は広くて、今ではアメリカやヨーロッパでも栽培されています。しかし、日本の炊飯による食べ方とは違っています。同じ米を使った料理でもリゾットやパエリアでは生米から調理をしています。 炒飯(チャーハン)は炊いたご飯を炒めていますが、日本
学習障害121 算数障害の困難さを理解するために
学習障害の中に算数障害があります。計算が苦手で、数の感覚がつかめないことから、同じ計算式を出されても計算に時間がかかるのが特徴です。計算ができないわけではなくて、時間がかかるだけとはいっても、他の学習障害もあると、時間が解決してくれるというわけにはいかないことがあります。識字障害は文字を的確に読むことができないもので、書字障害はうまく書くことができないものです。識字障害では何が問われているのかが把
代謝が低下すると活性酸素が大量に発生する
活性酸素は細胞を破壊して、老化を進める怖いものと脅かされています。活性酸素が体内で多く発生しても、活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分の植物の色素や、抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)を摂っておけば大丈夫と考えられがちですが、最もよい対処法は、もともと活性酸素が多く発生しないようにすることで、そのために必要なのはエネルギー代謝を正常な状態に保つことです。 エネルギー代謝は、全
講演で飛び出す“不真面目”トークの意味
セミナーや講演のときに、真面目な話が続いたときに、ちょいちょい“駄言”を入れることがあります。これはくだらないギャグのような言葉であっても、それなりに役に立つ示唆に富む言葉という意味合いで使っています。 「身から出たサービス」の原型は“身から出たサビ”ですが、このほかに「絵に描いたモチベーション」「オンをオフで返す」「狂気の沙汰も金次第」「腐ってもタイアップ」「信じる者は足元をすくわれる」「頼み
発達栄養学121 野菜が食べられない子どもの対応5ミネラルの話
野菜を摂取する目的はビタミンとミネラルの摂取です。野菜は品種改良によって、おいしく、食べやすくなっていますが、その分だけビタミンもミネラルも以前に比べて減少しています。減少の割合は「日本食品成分表」で比較することができます。ほうれん草のビタミンCは100gあたりで1950年版には150mgであったのに今では平均が30mgとなっています。ミネラルではほうれん草の鉄を例としてあげていますが、1950年
健康寿命延伸のための提言48 提言のエビデンス7感染症2
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 日本人の中高年のピロリ菌感染率は非常に高く、胃
記念日6月8日〜14日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月8日 ガパオ食堂のベースが設立日の2007年6月8日にちなんで「ガパオの日」と制定。スーパーホテルが地球環境と健康を意識した行動様式のLohasの取り組みを知ってもらうためにロ(6)ハ(8)スの語呂合わせで「ロハスの日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。
味覚のトレーニングとしての“口中調味”
日本人の食事のパターンは、今でこそ世界中のほとんどの食品を食べられるようになってから変わってきましたが、基本となっているのはご飯(白米)、おかず、汁物(味噌汁)で、これを交互に食べる方法です。何を一番初めに口にするかは個人の嗜好や癖にもよるものの、おかずを食べて口の中に濃い味が広がったときには、ほとんど味がないご飯を口に入れて味を調整します。ご飯を食べて、薄く感じたときには汁物を口に入れて、少し濃
学習障害120 神経伝達の向上のために食べるべきもの
神経の働きは、全身に張り巡らされている神経細胞の中を神経伝達物質が通化することで盛んになっています。神経細胞は場所によって長さが数mmから1cmが通常です。最も長いのは大脳から脊髄まで伸びている神経細胞で、50cmほどの長さがあります。神経細胞の端にはシナプスという神経伝達物質を受け渡しする部分があり、シナプスは離れています。この離れた間を神経伝達物質が放出されて、もう一方のシナプスが受け取って、
鮮やかな色彩の食べ物が活性酸素を消してくれる
活性酸素は、全身の細胞の中のエネルギー代謝の結果として発生します。有害物が含まれている食品を食べると肝臓で解毒されますが、そのときには酸素が多く使われて、代謝が盛んになることによって活性酸素が大量に発生するようになります。 活性酸素を消去するものとしては抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがあげられます。活性酸素はマイナス電子が一つ欠けた酸素で、マイナス電子を奪うことによっ