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サプリ概論88 ビタミンの摂取量17

葉酸は水溶性ビタミンで、多くの量を摂っても体内では長くは保持されません。ビタミンB₁₂とともに赤血球を作る作用があることから造血のビタミンとも呼ばれています。また、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し、細胞の生産や再生を高める作用があります。食品の通常の摂取では過剰症は起こらないものの、サプリメントでは過剰摂取の危険性もあります。そのため、耐容上限量が定められていて、これを超える量の


健康ウォーキング35 脳機能対策のウォーキング1

認知症と、その予備群である軽度認知障害の患者は、高齢化が進む我が国においては増え続ける一方で、2025年には認知症患者は700万人、軽度認知障害は600万人を超えると推定されています。 軽度認知障害(MCI:Mind Cognitive Impairment)は厚生労働省研究班によって認知症の前段階として位置づけられ、従来の認知症の診断基準に示された項目を満たすようになった段階では早期とはいえな


学習障害190 音楽にはマスキング効果がある

集中するために音楽を聴くことがすすめられることがあります。ランニングをするときに音楽を聴くと疲れにくく、長く続けられるということは以前から言われていて、そのメカニズムは解明されています。音楽を聴くことによって気持ちが高められ、苦痛を感じにくくなり、途中で挫折しにくくなります。テンポも大事で、走るスピードと合わせることはないのですが、ペースを保ちやすくなり、途中で挫折しにくいという効果もあげられてい


ポストコロナ「小さな親切大きなお世話」3

発達障害児を対象とした学習塾を運営する一般社団法人に関わっていますが、子どもの身体と脳の発達には栄養が重要であることは保護者の方は認識しています。発達障害児には極端な偏食がみられることが多く、食べられるものが限られている中で、脳の機能調整に必要な栄養素について聞かれるこが多く、合わせて、どうしても食べられない食品がある場合の対処法についても聞かれます。どうやって食べにくいものを食べさせるか、という


1日に30食品が言われなくなった理由

以前は盛んに言われていたことが、今ではまったく耳にすることがなくなったということがあります。その一つとしてあげているのが、臨床栄養に関わってきたこともあって「1日30食品」です。バランスのよい食事を摂るには30食品を目標にするのがよいということで、できるだけ多くの食材を使うことがすすめられました。今でもコンビニやスーパーマーケットでは“30食品”を表示して販売されている加工食品を目にします。 な


健康ウォーキング34 免疫対策のウォーキング

免疫というと外敵を攻撃する仕組みと思われがちですが、実際には免疫は身体にとって必要なものと不要なものとを判別して、不要なものだけを攻撃もしくは内部に取り込んで処理することを指しています。 不要なものから身体を守る免疫細胞は、酸素を多く取り込むことで活性化します。免疫細胞も全身の細胞の一部であり、その中にはエネルギー産生を行うミトコンドリアがあります。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出


発達栄養学190 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校10

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *自分の日常生活を振り返り、休日の昼食について問題点を見いだし、課題を見つける。 ・野菜が少ないな。 ・給食と比べると、食品の数が少ないな。 ・休日は栄養のバランスがとれていないな。 *各自が自分の課


ポストコロナ「小さな親切大きなお世話」2

親の経済力が子どもの学力に影響を与えることは以前から指摘されてきたことで、文部科学省の調査でも経済力が高い家庭の子どもは学力が高く、進学率が高く、進学先のレベルも高くなっていました。それと同時に、経済力が低い家庭の子どもは学力が低いことは前から知られていました。それが新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、さらに格差が広がったことも文部科学省が発表しました。 収入の格差が、子どもにかける教育


サプリ概論87 ビタミンの摂取量16

葉酸は水溶性ビタミンで、多くの量を摂っても体内では長くは保持されません。ビタミンB₁₂とともに赤血球を作る作用があることから造血のビタミンとも呼ばれています。また、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し、細胞の生産や再生を高める作用があります。食品の通常の摂取では過剰症は起こらないものの、サプリメントでは過剰摂取の危険性もあります。そのため、耐容上限量が定められていて、これを超える量の


健康ウォーキング33  腸内環境対策のウォーキング

歩くことによって腸内細菌の善玉菌が増え、腸内環境が整えられていくことは以前から知られていました。歩くことで腰がローリングして、体の中から腸が揺り動かされることによって腸の蠕動運動がサポートされるので便通がよくなると、よく言われます。十二指腸から直腸までの腸管は筋肉でできています。腸管の内側は粘膜になっていますが、その外側は筋肉となっています。筋肉を動かさないと衰えていくのは、足の筋肉も腸の筋肉も同