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感染症防止のための基礎疾患対策

新型コロナウイルスは感染リスクが高い人が明らかで、高齢者、基礎疾患のある人は感染しやすく、また重症化しやすいことが確認されています。基礎疾患は糖尿病、高血圧、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)、心疾患、脳血管疾患、肥満のほか肺疾患、腎臓疾患なども含められています。 新型コロナウイルスの感染によって基礎疾患のある人が重症化する大きな要因として血栓の


発達栄養学77 腸内環境を整えるシンバイオティクス

腸の健康を考えるときに、必ずといってよいほど出てくるのが、腸内細菌を腸の中に届けることと、腸内細菌のための栄養を与えることの、どちらを優先させたほうがよいか、ということです。 腸内細菌の善玉菌と同じ働きをするものを食品や飲料として摂ることはプロバイオティクス(probiotics)と呼ばれます。善玉菌の代表であるビフィズス菌などは腸内では1〜2日しか生きられないため、善玉菌を摂っても意味がないと


健康寿命延伸のための提言4 提言の内容(後半)

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その内容の後半を、以下に紹介します。 5.身体活動:◎日頃から活発な身体活動を心がける。〔国民


学習障害76 異音異議語は面白い36

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“そ”から始まる異音異義語の第2回と、た行の“た”から始まる異音異義語の第1回です。 早々「そうそう」急ぐさま。間もなく。「はやばや」たいそう早いさま。 諷言「そえごと」ものによそえて軽妙に言う言葉。「ふうげん」遠回しにさとらせる言葉。 背面「そもと」北側のこと。「はいめん」うしろ側、後方を向いた面。うしろを向くこと。 孫子「そ


緊急事態宣言の延長が健康寿命を短くするのか

新型コロナ対策として緊急事態宣言が発令されて、徐々に解除されてきた中で、首都圏(一都三県)の緊急事態宣言が解除とは逆に延長となり、その影響として飲食店の窮状を伝える報道がされました。その報道が広まる中で、真実が伝えられていないとの声が医療の専門家から相次いであげられています。 真実というのは、緊急事態宣言による外出自粛が国民的に生活習慣病を悪化させ、健康寿命を短くさせることを指しています。新型コ


発達栄養学76 朝食は何をブレイクするのか

現状を超えて飛躍することは「ブレイクする」と表現されることがあります。これはブレイクスルー(breakthrough)から来た言葉で、進歩、前進、障壁となっているものを突破することを意味しています。 ブレイクがついた食事に関する言葉というとブレックファスト(breakfast)があげられます。これは朝食を指しています。ファストではなくファーストと記載されることが多いのですが、fastの読み方はフ


健康寿命延伸のための提言3 提言の内容(前半)

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その内容について、以下に紹介します。 1.喫煙:◎たばこは吸わない、◎他人のたばこの煙を避ける


記念日3月9日〜15日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 3月9日 京都一の傳が西京漬のうち魚を二昼夜以上漬ける本漬けを製造することからサ(3)カナ(7)の二昼夜後を「西京漬の日」と制定。日本生命保険相互会社が支えてくれている人に感謝を伝える日としてサン(3)キュー(9)の語呂合わせで「サンクスサポーターズデー」と制定。HAPPY & THANKSがありがとうを言葉に託して感謝を伝える日としてサン(3)キュー


学習障害75 異音異議語は面白い35

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“せ”から始まる異音異義語の第2回、“そ”から始まる異音異義語の第1回です。 背筋「せすじ」背骨の外側の長く縦に凹んだ部分。衣服の背骨にあたる部分の縫目。「はいきん」背中の筋肉の総称。 接手「せっしゅ」手にうけとること。「つぎて」家督、家業。順序。物と物とを継ぎ合せたところ。酒などをつぐ者。 雪山「せっせん」ヒマラヤ山脈の異称。「


新型コロナウイルスの新規感染者の数は正確なのか

新型コロナウイルスに感染した人というのは正確な表現ではなくて、感染確認された人というのが正しいはずです。PCR検査をする人が増えるほど、一定の確率で発見されることから、検査数が少なくなれば、それだけ感染確認者も減ります。一時期は濃厚接触者をすべて検査していましたが、感染確認者が急増したときに「火事が起こっているときに火の粉が来るのを防ごうとしているようなもの」という理屈で、濃厚接触者の検査をしなく