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新型コロナウイルスに集団免疫は有効なのか

集団免疫という考え方があります。国民の一定の割合がウイルス感染すると抗体を持つ人が増えてが、それによって免疫が国民的に強化されることから、ウイルス感染を抑え込むことができるというものです。その一定の割合はウイルスによって異なっていて、新型コロナウイルスの場合には60%だとされています。日本の人口から考えると、東京都の人口に相当する感染者がいないと集団免疫によって感染対策をすることはできないというこ


発達栄養学50 牛乳が苦手な子どもの対応法1

牛乳が苦手で飲めない子どもに対しては、通常は冷たいものに抵抗があるなら温めて、熱いものに抵抗があるなら冷やしたままか常温で飲ませるようにするところから始めます。これで効果が得られなかったら、味覚に問題があると考えて、子どもが好きなココア味やイチゴ味にする、牛乳と他の飲み物で牛乳の味を弱める、といったことが指導されます。 ところが、発達障害では特有のこだわりがあり、さらに自閉症スペクトラム障害の子


高齢者は感染防止のために充分に離れればよいのか

新型コロナウイルスの変異種は感染力が高まりやすく、イギリスで発見された変異種は70%も感染率が高いという報道がされました。70%も高いというのは従来の70%増し、つまり1.7倍の感染力という意味です。これを耳にして、ソーシャルディスタンスを従来の2mから1.7倍の3.4mも離れればよいのか、ということを口にする人がいました。イギリス型や南アフリカ型などの変異種は、これまで以上に広く飛散するというこ


学習障害49 異音異議語は面白い9

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“う”から始まる異音異義語の第2回、“え”から始まる異音異義語、“お”から始まる異音異義語の第1回です。 上物「うわもの」不動産売買で土地の上にある建物・立木など。「じょうもの」上等の品物。 右腕「うわん」右の腕、右手投げの投手。「みぎうで」右の腕、一番信頼する有力な部下。 岐路「えだみち」本道から分かれた道。本筋からはずれたとこ


新型コロナウイルスの変異種の感染拡大の可能性

新型コロナウイルスの感染拡大を感染者数で判断するなら、今は3回目の拡大ということになり、第3波と一般には表現されています。第1波、第2波、第3波と、だんだんと高波になっていくのを見ていると、「一都三県だけの非常事態宣言だけでよいのか」という声があがってくるのも当然のことで、一気に非常事態宣言のエリアが拡大されました。今の第3波が収束するであろうと期待されているのは世界でワクチンが使われ始め、日本で


発達栄養学49 発達障害で牛乳が苦手になる理由2

子どもの偏食の中でも牛乳が飲めないことが多く、その原因についての話の続きです。 牛乳が飲めない原因として白い色がダメだということもあります。これは牛乳だけではなく、ご飯でも豆腐でもあることで、食べ物に対する強いこだわりが苦手につながっています。日本人は欧米人に比べると白いものが食べられないということは少ないといっても、牛乳がダメだということがあるのは、他の原因が加わっている場合も少なくありません


メディカルダイエットから次世代支援への移行

メディカルダイエットは臨床栄養の研究を発展させ、生理学に基づいた科学的なダイエット法の普及を目指して、20年前から各分野の専門家と連携してきました。活動を推進するための組織として特定非営利活動法人(NPO法人)を設立したのが13年前のことで、そのときから生活習慣病の予防と改善、そのための運動、食事、休養の組み合わせによる効果的な代謝促進法に研究成果を情報発信してきました。 この中で、活動が地方創


学習障害48 異音異議語は面白い8

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“う”から始まる異音異義語の第2回です。 後手「うしろで」うしろの方、うしろから見た姿。両手を背にまわすこと。「ごて」敵に先を越されて受身になること。手おくれになること。後詰、後陣。囲碁・将棋で先手に対してあとから応じること。 内面「うちづら」家族や内輪の人に見せる顔つき。「ないめん」内側に向いた面。心理・心情に関する面。 有為「


新型コロナウイルスは3密対策で収束できるのか

新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むために3密対策が中心に実施されているものの、それと同時にするべきことがある、という話をロックダウンを例にあげて前回、取り上げました。 感染予防の基本原則となるのは、感染源対策、感染経路対策、感染者(感受者)対策です。第一段階の感染源対策を充分に実施しないまま感染経路対策をしても効果があがりにくくなっています。感染源対策はウイルスを除去することと同時に、感染者


発達栄養学48 発達障害で牛乳が苦手になる理由1

発達障害では偏食がみられることが多く、中でも自閉症スペクトラム障害の子どもでは極端な偏食が特徴的にみられます。その中でも牛乳嫌いは必ずといってよいほど話題となる克服すべき状態です。というのは、子どもの成長には欠かすことができないもので、母乳もしくは粉ミルクで育った乳幼児が次に飲むのが牛乳で、牛乳を基本にして食品からの栄養摂取が組み立てられていると言ってもよいほどです。 たんぱく質への過敏反応から