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雪が溶けると“春”になる

教科書的には「雪が溶けると水になる」が正解です。化学表記のH₂Oは一般には水だとされていますが、雪もH₂Oです。H(水素)2個とO(酸素)1個が結びついたものの液体が水で、個体が雪です。気温が低くなると雨として降るはずのものが雪に変わるということですが、固体となるのは氷も同じで、温度が下がると水が氷に変わります。 雪でも氷でも溶ければ液体の水になるわけですが、年齢を重ねた人の中には「雪が溶けると


記念日1月12日〜18日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 1月12日 韓国人蔘公社ジャパンが、い(1)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで「いいにんじんの日」と制定。毎月12日は育(1)児(2)から「育児の日」(神戸新聞社)。 1月13日 毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯=フジッコ、ニコニコのり、キング醸造、はくばく、ますやみそ、マルトモ)、お父(10)さん(3)から「お父さんの日」


学習障害47 異音異議語は面白い7

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第4回と、“う”から始まる異音異義語の第1回です。 一足「いっそく」履物の左右一揃いの称、一組。蹴鞠で一回まりをけること。「ひとあし」一歩。わずかの距離、わずかの時間。 一端「いったん」一方の端、片端。一部分。「いっぱし」一度。一人前、ひとなみ、ひとかど。一人前に、ひとなみに。 一筆「いっぴつ」一本の筆


新型コロナウイルス対策のロックダウンを考える

新型コロナウイルスの感染拡大が爆発的な段階まで来たということで、一都三県に緊急事態宣言が発令されました。これまでの対策の中心は3密を避けることで、密集・密接・密閉にならないようにソーシャルディスタンスを保つことによって感染を防ごうという戦略を続けてきた結果が、飲食店は飲酒・接待の有無に限らず20時で閉店、20時以降は外出自粛という経済活動を抑え込むという業界によってはとどめを刺すような事態です。


発達栄養学47 和食と洋菓子の組み合わせはよくないのか

和食は健康的な料理だとされています。肉も油も少なくて、全体的にエネルギー量が洋食よりも低くて、糖と脂肪の吸収を抑える作用がある食物繊維が多く使われています。食物繊維には便通をよくする作用もあります。これだけを見ると健康の維持には和食がよいように思われがちですが、そうではないという考えもあります。洋食には基本的に使われない砂糖が、和食には優先的に使われているからです。 和食の調味料といえば「さしす


日本人の肥満率を減らすのは簡単なことなのか

日本人の肥満の人の割合は年々高まる傾向にあります。新型コロナウイルスの感染拡大で外出の機会が減り、自宅で飲食をすることが増えた結果、さらに肥満度が高まると考えられていますが、それでも世界的にみたら、それほどの状態ではありません。 日本人の肥満の割合は男性が30%以上で、アメリカでは37%を超えています。あまり差がないように思われますが、肥満の基準が違っています。肥満の判定にはBMI(Body M


学習障害46 異音異議語は面白い6

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第3回です。 銀杏「いちょう」イチョウ科の落葉高木。銀杏頭の略。紋所の名。「ぎんなん」イチョウの種子。 一角「いっかく」一つの角。一つのすみ。クジラ目イッカク科の海獣。金一歩の称。「ひとかど」ある一つのことがら。ひときわすぐれたこと。一人前であること、相応であること。 一口「いっこう」一つの口、同じ口。


新型コロナウイルス禍から知られたヘルパーT細胞の機能

免疫細胞には白血球とリンパ球があり、白血球のマクロファージがウイルスを取り込んで処理をすると、どんなウイルスが、どれほどいるかという情報をサイトカインを通じて放出します。それを受けてリンパ球のT細胞とB細胞が働き出します。T細胞は直接外敵を攻撃する働きがあり、ミサイルのように直撃するキラーT細胞、キラー細胞の働きを強化するヘルパーT細胞、キラー細胞が働きすぎないように抑制するサプレッサーT細胞がセ


発達栄養学46 硬水と軟水の違いによる腸の健康

日本の土地は火山性の土壌であるために、その中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が少ないことから水の性質が軟水となっています。それに対してヨーロッパの土壌にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれていることから硬水となっていますが、軟水と硬水の違いの要因は、これだけではありません。 硬水は、水に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンが多く、1000ml(1ℓ)中に120mg以上のものです。


健康診断の減少が日本人の健康度を低下させる

新型コロナウイルスの感染拡大で大きな被害を受けているのは観光業、飲食業、旅行交通業、小売業、製造業、イベント業だけでなく、日本人の健康を支えてきた健康診断の業界にも大きなダメージを与えています。そのダメージは業界で終わらず、将来的には日本人の健康度にも影響を与えることは明らかです。 健康診断は“健診”と訳されます。同じ「けんしん」という読み方をする“検診”という言葉もあります。健診は地域や企業、