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学習障害38 感覚と運動系に課題がある場合の読み書きのアプローチ

感覚と運動系に課題がある場合には、自分の感覚や身体をうまくコントロールできないことに対する苛立ちがあります。それを理解して、できるだけ抵抗がない状態で活動に参加できるように支援する必要があります。 文の読みについては、全員で声をそろえて一斉に読む斉読では声を出しながら聞くということを身につけるようにします。また、個人読みの場合には、正確に読めるようになった短い部分を読ませて、徐々に長く読めるよう


プロバイオティクスは腸内の援軍

腸内細菌の善玉菌を増やす方法は、大きく二つの方法が考えられています。一つは、善玉菌と同じ働きをする菌を摂ることで、これはプロバイオティクスと呼ばれています。もう一つは腸内の善玉菌の栄養源(エサ)を補給することによって、善玉菌を増やす方法でプレバイオティクスと呼ばれています。 腸の機能を高める食べ物というと、ヨーグルトや発酵食品に含まれている乳酸菌が代表としてあげられます。乳酸菌は糖を分解して乳酸


発達栄養学38 食事と運動のタイミングでエネルギーを増やす

身体と脳の機能を高めるためには、エネルギー代謝を促進する必要があります。身体に蓄積される重要なエネルギー源は体脂肪と呼ばれる中性脂肪で、脂肪細胞の中に蓄積されます。この中性脂肪が運動によって分解されたあとに大きなエネルギー代謝を起こすのは筋肉細胞です。同じ食事量、同じ運動量であっても、食事と運動のタイミングで体脂肪を増やすことも、筋肉を増やすこともできます。特に効果があるのは夕食前の運動と、その後


食物繊維は重要な栄養素になった

食物繊維は、単糖が鎖状に結合したもので、「消化酵素では消化されない食品中の難消化性成分の総称」と定義されています。消化されなければ吸収もされないわけで、食べ物のカスとして栄養素としては評価されなかった時代もあります。しかし、腸内環境を改善する機能が注目され、現在では糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素とも呼ばれています。 食物繊維は、水に溶けない性質の不溶性食物繊維と、水


学習障害37 感覚と運動系に課題がある場合の読み書きの困難さ

文が読めない子どもで、感覚と運動系に課題がある場合には、リズミカルに話すことや文字を覚えるのが極めて困難で、知的な発達に遅れがないにも関わらず、読めない文字が多く、正しくかける文字が少ないという特徴があります。不器用さが目立ち、力を抜きながら身体や心(気持ち)をコントロールすることが難しく、それが日本語の話し言葉のリズムがうまくできないということがあります。 漢字の習得では、書くことに強い抵抗感


同じだけ食べても栄養素が補えなくなっている

有機・無農薬での栽培が一般的であった時代には栄養が豊富であったことから、農薬も化学肥料も使わずに栽培すれば栄養成分も消化酵素も豊富な野菜が栽培できる、と考える人も少なくありません。しかし、品種改良で以前の種類と異なるものが主流となっているものも増えてきています。 消化酵素が多い食品としてはジアスターゼが豊富な大根があげられます。ジアスターゼは、唾液に含まれるアミロースと同じ糖質の消化酵素です。大


発達栄養学37 発達栄養学とメディカルダイエットの関係

メディカルダイエットは医学・科学に基づいたダイエット法と認識されることが多いのですが、ここでいうダイエット(Diet)はやせるという意味ではありません。もともとDietには政策、方針、戦略などの意味があり、そこから転じて正しい方針どおりの生活をすることになり、太っている人の場合にはやせるような食事や運動がダイエットになりました。やせている人の場合には食事と運動によって健康的に太る(体重を増やす)こ


記念日12月22日〜28日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月22日 日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、1つ(12)もフーフー(22)とスープを飲むという語呂合わせで「スープの日」と制定。ジェネリック医薬品協議会がジェネリック医薬品承認のための科学的根拠を厚生労働省が定めた1997年12月22日にちなんで「ジェネリック医薬品の日」と制定。毎月22日は「禁煙の日」(禁煙推進学術ネ


消化酵素が含まれる食品で代謝酵素を増やす

酵素は細胞の中で化学反応を起こす成分で、酵素が正常に働くことで細胞の働きを活性させ、消化・吸収・循環・代謝・排泄などの機能を正常に保つことができます。体内の酵素はタンパク質であり、肝臓でアミノ酸から合成されていますが、合成量は40歳を過ぎたころから減少していきます。 酵素は、動物の細胞にも植物の細胞にも含まれていますが、それらの食品を食べれば、それが体内の酵素となって働くわけではありません。しか


学習障害36 感覚と運動系の課題の困難さ

感覚と運動系の課題が見られる子どもでは、知的な発達は高く、知能検査の結果でも落ち込んでいる領域が見られず、身体を動かす遊びは好きではあるものの、縄跳びなどリズムや協調性が必要となる活動では不器用さが目立つという特徴があります。感覚統合検査の結果では、左右の協調運動、体性感覚(触覚・固有感覚)・運動の継次的処理が必要とされる検査に難しさがあるものの、極端に低いスコアが見られないということがあります。