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健康寿命延伸のための提言52 提言のエビデンス8健診・検診の受診と口腔ケア1
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 健診を受けて、特定保健指導を受けることにより、
ニュースが正しい情報を伝えているとは限らない
テレビ番組のテロップは、話している人の言葉と一致しているとは限らないということを前回触れました。それは「断然」と言うべきところを「全然」と言ったのでテロップで修正した、「すごく」と言うべきところを「すごい」と言ったので修正した、「押しも押されもせぬ」と言うべきところを「押しも押されぬ」と言ったので修正したというのは、よく目にすることですが、それだけの問題ではありません。 テロップの文をよく見なが
学習障害124 生活に使う計算法だと気づくことが大切
学習障害は、読む、書く、計算するという3つの学習の基本的な機能の発達が遅れていて、理解はできるものの、実践もできるものの時間がかかって、定められた時間内に答えが出せないことから、不正解とされてしまうことが多くみられます。計算がうまくいかない算数障害では計算はできるのに、文章題では理解に時間がかかって時間切れになることもあります。応用編が苦手ではあっても、応用することが生活に直結することで、感覚的に
駄菓子から考える不足した栄養素の補給
日本人が一般的に昼食を食べるようになったのは江戸時代中期からとされています。それまでにも貴族や武士は今でいう給食や外食で昼食を食べていましたが、庶民が昼食を食べられるようになったのは八代将軍の徳川吉宗による享保の改革によって新田開発が盛んに行われ、米が大量に作られるようになって価格が下がったからです。朝に白米を炊いて、朝食で残った分はおにぎりを作り、これに糠(ぬか)漬けなどの漬物とともに昼食として
時代劇の時代考証が気になる
民放で2時間の時代劇が盛んに放送されていた“時代”があります。地上波のことで、今でいえばCSの時代劇専門チャンネルのような放送時間と内容でした。たまたま知り合った大手広告代理店のテレビ担当者の紹介で、勉強のためにということで京都の撮影所に送り込まれました。といっても、当時は物書きを始めたばかりで、たまに地上波の時代劇の帯番組の台本の手伝いをしていたくらいで、撮影所でできることはないので、記録係に回
発達栄養学124 魚が食べられない子どもの対応1
幼いときには魚をおいしいと言って食べてくれていたのに、成長の途中で急に魚が食べられなくなるということがあります。その原因を探っていくと、食事に関する感覚(味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚)の問題ではなくて、栄養学的な対応では食べられるようにするのが難しいということに突き当たることもあります。魚は食べ物だと思っていたのに、絵本やDVD、水族館などで可愛いお魚の姿を見て、それ以降は食べ物と考えることができ
健康寿命延伸のための提言51 提言のエビデンス7感染症5
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第5回)を紹介します。 高齢者に対するインフルエンザワクチン接種により
記念日6月15日〜21日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月15日 永谷園が奈良時代から神様に生姜の感謝を捧げるのが6月15日であったことから「生姜の日」と制定。オウムやインコと愛情を持って接することをすすめるTSUBASAが供養と鳥の幸せを願う日としてオウム(06)インコ(15)の語呂合わせで「オウムとインコの日」と制定。 6月16日 日本和菓子協会が848年6月16日に天皇が16個の菓子や餅を神前に供
正しい言葉の使い方を教えたい
NHKのアナウンサーは言葉のプロという感覚で見ているために、言い間違いはないという思い込みがあります。ところが、超有名なベテランのアナウンサーが「押しも押されぬ」と話していたときにはビックリしました。これは本人が勘違いしているのか、それとも原稿を読んでいただけなのか、そこのところはわからないのですが、正確には「押しも押されもせぬ」です。「押すに押されぬ」と混同しているのだと思われます。 この言葉
学習障害123 九分九厘は9.9%なのか
算数障害の改善のために計算の単位を説明していて、教えるほうが戸惑ってしまう、ということを聞くことがあります。%(パーセント)は百分率で、1%は100分の1となり、これは世界共通の割合です。ところが割合を示す言葉として、日本では割(わり)が使われ、これは10分の1の歩合となっています。割の10分の1は分(ぶ)で、分の10分の1は厘(りん)です。 戸惑ってしまうのは「九分九厘」という言葉です。ほぼ確