最新情報

2018年は高齢者が准高齢者を超える

高齢者はWHO(世界保健機関)の定義では65歳以上とされています。我が国の厚生労働省も、これを採用して、さらに65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と分類しています。この分類は「高齢者の医療の確保に関する法律」によって定められています。これに対して日本老年学会と日本老年医学会は、現在の高齢者は心身ともに若くなっていることから、高齢者を75歳以上とすることを提言しています。そして、65〜7


ビタミン様物質は偉いビタミンなのか

健康セミナーのQ&Aコーナーでのこと、「ビタミンで様がついているのは、すごいビタミンなんですか」という質問を受けました。ビタミンは身体の中では作られないものなので食品から摂る必要があるわけですが、様(さま)がつけられるほど優れた働きがあるなら是非とも摂りたいと言われて、様(よう)を様(さま)と読んでしまったことがわかり、ビタミン様(よう)物質の意味を紹介しました。 専門家のセミナーに参加していた


代謝サプリメントは味の関係で多く使えなかった

エネルギー代謝に必要な成分の代表がα‐リポ酸とL‐カルニチンであることは随分と知られてきました。α‐リポ酸はブドウ糖を細胞のミトコンドリアに取り込んでエネルギー代謝を起こさせるために欠かせない成分です。L‐カルニチンは脂肪酸をミトコンドリアに取り込んでエネルギー代謝を起こさせるために欠かせない成分です。ともに体内で合成されているものの20歳代をピークに合成量が減ってくるので、減少は脂肪の燃焼を減ら


準必須アミノ酸って何だ

「必須アミノ酸は11種類ではないのですか」という質問が、科学情報紙の編集者からありました。体内で合成することができない必須アミノ酸は食品から摂る必要があり、体内で必要な20種類のアミノ酸のうち体内で合成されるアミノ酸(非必須アミノ酸)は11種類なので、これを引くと必須アミノ酸は9種類ということになっています。それに2種類プラスしてきた意味がわかっているので、さすがと言いたいところですが、その理由を


糖よりも脂肪のほうが身体にはよくないのか

「糖と脂肪は、どちらが身体によくないのですか」という質問が来ました。もっと条件をつけてくれないと、どう答えても間違いということになってしまうので、質問者の雑誌記者に何を目的としているのかと質問返しをしたところ、「脂肪のほうがよくないという人が多いので、糖のほうがよくないという理屈がないかと思って」とのこと。こういった質問があるということは、一般に“脂肪はよくない”という考えが広まっているからですが


体内で合成される成分は不足しないのか

糖質を摂ると肝臓で脂肪が合成されるという話について、テレビ関係者から連絡がありました。今回は質問というよりも、つぶやきのようなもので「脂肪が作られるなら脂肪は摂らなくてもいいんですよね」という内容でした。体内で合成されるなら、わざわざ摂らなくてもよいという話は、三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10のところで何度も触れてきました。三大ヒトケミカルは若いうちは合成量が多くて


ご飯を食べて増える脂肪の量は?

血糖値が上昇すると肝臓での脂肪合成が盛んになるという話を再三してきましたが、「どれくらい増えるのですか」という質問が雑誌記者からありました。どれくらい増えるのかというのは、ご飯100gを食べると脂肪が10g増えるのか20g増えるのかということを聞いてきているわけですが、脂肪酸の合成量は遺伝子でも異なり、血糖値の上昇度合いでも異なるので、かなりの個人差があります。しかし、多くの人の例から計算式が出さ


若い人のダイエットは代謝成分の不足が問題

太るかやせるかは食事量と運動量のバランスだと言われています。食事で摂るエネルギー量が運動で使うエネルギー量よりも多ければ太る、運動で使うエネルギー量よりも食事で摂るエネルギー量が少なければやせるという考えです。これは基本中の基本で間違ってはいないのですが、10代から20代前半の若い女性の場合には食事を減らしても、運動を増やしてもやせないということはよくみられることです。 “成長期”という表現は1


高齢者はボケなのかトボケているのか

ボケ(呆け)というのは使いたくない言葉ですが、今回のテーマが「ボケとトボケ」なので、あえて使っています。ボケはよくない表現なので痴呆症という言葉が使われましたが、これもよくないということで認知症が広く使われています。認知症と物忘れは似たような状態と感じる人もいますが、物忘れは忘れたことを覚えています。それで思い出そうとします。これに対して認知症は忘れたことを忘れているので、頑張って思い出そうとはし


健康情報メール400号発信

平成30年1月6日に健康情報メールの400号を発信しました。健康情報メールは平成22年の4月から原則毎週1回送っているもので、カレンダーの都合で順番が情報が集まらなかった2回だけは出しようがなかったのですが、休まずに送り続けています。何の情報なのかというと、広く健康に関わる官公庁や大学・研究機関の発表情報のサイトを紹介して、リンクして最新情報を確認できるようにしています。1回につき25〜30本の情