最新情報

体脂肪が増えると食欲が抑えられる仕組みが働かない人がいる

飢餓状態を生き延びてきた人間には、できるだけ体脂肪を蓄積させる仕組みが備わっています。運動をしないで普通に食べていると、肝臓で脂肪を合成して、これを脂肪細胞の中に蓄積させると同時に、蓄積された脂肪が使われないようにする仕組みがあるから、食事ができない期間があっても生命維持ができるということです。 とはいっても、体脂肪が蓄積されすぎると血液中の中性脂肪を増やすだけでなくて、血圧を上昇させ、血糖値も


携帯電話の変遷で思い出す平成の時代

健康セミナーで過去の話をするときに、「1989年」とか「平成元年」と年をあげても、ピンと来ないという人は多くて、「改元のときに自分が何をしていたかを思い出すとわかるのでは」という話をしています。パソコンを例に出すと、Windowsは西暦の下二桁の数字(95)から始まったので、比較的思い出しやすいのですが、Mac派の人は思い出しにくいということもあります。私たちが例に出して、わかってもらいやすいのは


歩いて見守りのウォーキングポリス

マラソンでは警察官が参加するランニングポリスが活躍することがあります。活躍するといっても走りながらのパトロールで、マラソンの最中のトラブルがなければ、ゆっくりと順位に関係なく走っただけで終わります。マラソンの途中で何事も起こらないほうがよいので、ただ走っただけということで充分に役目を果たせています。大都市部の市民マラソンは、都市災害などからの集団非難のトレーニングの意味を含めている自治体もあって、


アカモクのフコキサンチンはダイエットの切り札か

アカモクはワカメ、コンブ、もずく、ひじきなどと同じ褐藻の一つで、ネバネバ成分の水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、褐藻色素のフコキサンチンが最も多く含まれています。水溶性食物繊維というと粘度が高いことから胃から小腸へ移動するのに時間がかかり、血糖値の上昇を抑制する作用があります。また、脂肪の一部を包み込んで吸収を抑制することもあってダイエット素材の一つとされています。これに加えてアカモクに多いフコ


ウォーキングのインスリン抵抗性改善で認知症を予防する

ウォーキングはインスリン抵抗性を改善するということと、ウォーキングは認知症を予防するということを、これまでに紹介してきましたが、その関連性についてまでは踏み込んではきませんでした。というのは、その研究はされているものの、メカニズムの確定までは進んでいなかったからです。しかし、そのメカニズムの可能性が示される研究成果が発表され、ウォーキングの効果も語られることとなりました。 その研究というのは東京


なぜエリオシトリンで血圧が下がるのか

レモンに含まれるエリオシトリンを取り上げたテレビ番組について紹介したところ、エリオシトリンそのものの情報がほしい、血圧を下げる作用機序(メカニズム)について教えてほしいという問い合わせがありました。今どきはネット検索で、いくらでも情報は出てくるにも関わらず、そんな問い合わせをしてくるのを、情報が多すぎて何を信じていいかわからないということもあるようです。 エリオシトリンはレモンだけでなくライムに


レモンを食べるだけで血圧が下げられるのか

テレビの情報番組は情報のレベルの差が大きくて、番組の中での情報を信じることができるのか、というよりも、情報番組自体が信用に値するのかということを気にする人が増えています。経済番組の中で健康がテーマになっていると信じたい気持ちになるかもしれませんが、そもそもの切り口が合っているのかという疑問を感じた番組がありました。 それはレモンに含まれるエリオシトリンというポリフェノールの血圧降下作用でした。広


インターバルウォーキングでミトコンドリアを増やす

インターバルウォーキングは速歩と普通歩行を交互に繰り返す歩行法で、トレーニングとしてのウォーキングとして実施しています。日本メディカルダイエット支援機構が実施していることもあって、内臓脂肪の減少が目的と思われがちです。もちろん、インターバルウォーキングは脂肪の代謝効果が高い赤筋(遅筋)を強く刺激して、脂肪が燃焼しやすいようにする筋代謝力を高めることは明らかであり、内臓脂肪が多すぎる人には減少効果が


健康食品の効き目が違うのは個人的な体質の差か

医薬品と健康食品の違いを示すときに、「医薬品は誰にも同じように作用するのに対して、健康食品は個人差が大きくて効果がある人がいる一方で、効果がない人がいる」というようなことが言われています。健康食品の善し悪しではなくて、すべては個人差といったことも言われるのですが、作用機序(メカニズム)が明らかになっているものを使っても、効果の有無の差が出ることはよくあることです。例としてあげるのは、血糖値に影響す


歩くだけで「うつ病」予防

歩くことは脳の血流を増やして、新鮮な酸素を多く脳細胞に届けられるようになることから、認知機能の改善や、うつ病の予防につながるとされています。どれくらい歩けばよいのか、ということについては中之条研究の中に目安が示されています。中之条研究は群馬県中之条町の高齢者約5000人を対象に1日の歩数と健康状態を調査して、予防効果を示したもので、うつ病の予防については「1日に4000歩、5分間の中強度の早歩き」