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新酒のシーズンは春なのか
日本酒の新酒の季節は春だという紹介をして、その季節の気温と同じくらいの温度で飲むのが常温だと説明しました。この話には異説もあって、秋に仕込んで、除夜の鐘を聞きながら絞り作業をする新酒造りをしている蔵元もあります。出来立てを出荷すればよいというわけではないのが日本酒で、春に新酒祭りをして出荷している蔵元もあります。春には新酒が出回っている時代に、わざわざ秋まで寝かせた日本酒を新酒として出している蔵元
燗酒の温度は6段階もある
冷えた日本酒の話を紹介したときに、「燗酒の話は別の機会に」と書いたら、待ちきれないという人がいて、すぐにも話題にしたいというリクエストでした。復習から始めると、常温の冷や酒は20℃を基本としています。冷酒は3段階で、雪冷えが5℃、花冷えが10℃、涼冷えが15℃となります。 燗酒の有名なネーミングとしては人肌がありますが、人間の肌の温度は体温計の測定温度では36〜37℃です。日本酒の燗酒は少し低め
1日の歩数を増やす目標は「プラス10」
ウォーキングの目標として掲げられていることに「プラス10」というものがあり、これを見た人から「10歩余計に歩けばよいのですか」と聞かれたことがあります。プラス10は、厚生労働省の熱くティブガイドの中で示されているもので、「+10(プラステン):今より10分多く体を動かそう」がメインメッセージとして打ち出されています。この10分というのは、どのような運動でもよいのですが、ウォーキングの場合には時間が
ウォーキングは認知機能を高める
厚生労働省の「介護予防マニュアル」では、ウォーキングは心肺機能の向上や筋肉の強化の項目ではなく、認知機能低下予防・支援マニュアルの中で取り上げられています。また、国立長寿医療研究センターの「認知症予防マニュアル」は運動プログラムが中心になっていて、ウォーキングが重視されています。それくらい認知機能を高めるにはウォーキングが重要となっているのですが、その理由としてあげられているのは血流の促進です。認
冷や酒と冷酒は同じものなのか
飲食店で注文した食事のほかに水がほしいときに「お冷をください」と言います。“冷”と字が使われていることは冷たい水ということで、常温の水に氷を入れて出すか、冷水のサーバーから出した冷えた水を出すのが普通と考えている人が多いのですが、本来の“お冷”の意味は常温の水です。そこで常温の水が欲しいときには「水をください」と言えばよいわけです。 お酒を出す店で「お冷」と言ったら、冷酒が出てきたという笑い話を
毛細血管を若返らせるウォーキング
有酸素運動のウォーキングは血流を盛んにすることから、ウォーキングと血管の話をすると大動脈や冠動脈などが注目されがちで、その先の重要な血管である毛細血管の話は後回しになりがちです。もっとも太い大動脈は直径が3cmほどもあります。500円硬貨の太さになります。それに対して毛細血管は5〜10μm(マイクロメートル)の太さで、平均すると8μmです。10μmでも100分の1mm(0.01mm)です。「毛の細
ヘルスケアは健康の手当てなのか
中国からの観光客が増えるにつれて、デパートやショッピングセンターには日本語の看板の中に中国語の表示もされるようになってきました。その中で気になったのは「フットケア」のコーナーで、日本語と英語の表示と並んで中国語で「足底管理」と書かれていました。パソコンの変換ソフトを使ってみたら同じ変換になったので、これは標準的なものかと思ったりもしたのですが、なんだか気になる文字変換です。 フット(foot)は
寿司の“貫”の正しいカウント方式
寿司の1貫は1個なのか2個なのかということについて先に説明したのですが、貫という言葉の語源には諸説があって、昭和初期の資料を見ると「1貫は料理人の符牒(隠語)で1個のことを指す」と書かれているものがあります。これに従うと「1貫は2個」ということになります。言葉の定義づけに使われることが多いNHK放送文化研究所のデータで見てみると、「1貫=1個」を支持するのは53%で、「1貫=2個」を支持するのは4
ウォーキングの歩数とステッパーの1回の違い
ウォーキングの効果を示す指標となるのは歩数です。1万歩の歩行というと、右足を踏み出して1歩目、続いて逆の足を踏み出して2歩目と数えます。これは普通の感覚ですが、トレーニングマシンのステッパーは、どれをもって1回とするかが定まっていません。ステッパーも“歩”で回数が示されていたらわかりやすいのですが、“回”とされているとカウントがしにくくなります。右足で右側のペダルを踏み込むのが1回なのか、右足で踏
運動をしないと血糖値が下がらない仕組み
糖尿病の人は運動をしないと血糖値が下がらないと紹介しましたg、糖尿病だけでなく糖尿病予備群と呼ばれる人も同様です。糖尿病予備群は血糖値を下げるホルモンのインスリンはまだ大きくは減っていないので、インスリンによって血糖値が下がる仕組みによってブドウ糖を細胞に取り込んでいくことができます。ところが、糖尿病まで進んでしまうと、インスリンだけではブドウ糖を取り込みにくくなっているので、運動をしないといけな