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日本人の食事摂取基準のフレイル対策
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では、超高齢社会の対策として、複数の基準が変更となっています。高齢者の年齢は2015年版では65歳以上とされていましたが、2020年版では前期高齢者(65〜74歳)、後期高齢者(75歳以上)に区分されています。ナトリウムの過剰摂取は高血圧だけでなく、生活習慣病全般に影響してくることから、ナトリウムの目標量が引き下げられました。 これまでは生活習慣病
日本人の食事摂取基準が新しくなった
「日本人の食事摂取基準」は、厚生労働省が5年に1回発表しているもので、最新版の2020年版は2024年まで使われます。2015年版は大きな変化があったので、それに比べると今回の更新は少ないのですが、それでも特徴的な変化があります。その一つはエネルギー産生栄養素バランスの食事摂取基準で、三大エネルギー源のたんぱく質、脂質、炭水化物のエネルギーバランスが変更になりました。 前回の変更では、たんぱく質
発達障害児の食事の苦しさを理解する
普通に食べられるものと思われているものなのに、それを口にしないのは一般的には好き嫌いと捉えられがちです。ところが、発達障害のために食べられないのは好き嫌いというレベルの話ではなくて、生理的に受けつけない、身体が拒否をしているという状態です。これを理解せずに、無理に食べさせようとすると将来に渡って食べられなくなったり、食べさせようとする親のことを嫌いになって口にできなくなるということにもつながりかね
発達障害の改善に無駄な体熱発生を避ける
体内で発生するエネルギーのうち約70%は生命維持のために使われるもので、基礎代謝と呼ばれます。基礎代謝には消化、吸収、循環、代謝、排泄といった一連の働きに使われたり、脳の機能維持に使われるものも含まれていますが、最も多く使われているのは体熱産生です。つまり、体温を維持するために使われているエネルギーということですが、全エネルギーのうち約70%が体熱となっています。 日本人は欧米人や北方系アジア人
エネルギー代謝を高めるための消化酵素
酵素が含まれた食品を食べることで、全身の細胞の働きをよくしようという考えがあります。酵素というと、細胞の中で化学反応を起こさせる成分で、これがあるためにエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が細胞内でエネルギーとなり、その作り出されたエネルギーによって細胞の働きを進めていく作用があります。酵素は動物にも植物にも細胞の中にはあるのですが、酵素食品として食べられているのは植物を材料としたものです。
発達障害はスマホのメモリ不足と同じなのだろうか
発達障害児は、容量が少ないパソコンのようなものだと言われることがあります。メモリ容量が少ない時代のパソコンは動きが重くて、フリーズしやすく、無理をすると終了することもありました。それと同じように、耐えられる容量が少ないために疲れやすく、上手に対応できないという考え方をされがちです。 画期的なパソコンソフトとして登場したWindows 95を搭載したパソコンは512MB(メガバイト)のメモリ容量で
発達障害は一つの方法で改善ができるのか
発達障害は、どのような状態であるかという分類は明らかになっているものの、その原因となると、いまだに解明されていません。これまでの研究から、中枢神経系の何らかの原因、遺伝子や染色体の異常(ダウン症候群、レット症候群など)、妊娠中か生後7か月〜3年の環境、妊娠期の物質使用(アルコール、喫煙など)、妊娠期における感染症、未熟児出産などが指摘されているものの、確定的な原因もわからなければ、複数の原因の関わ
どんなふうに自分のことを呼べばいいのか
自分のことを指す一人称の代表といえば「私」でしょうが、これを“わたし”か“わたくし”と読みます。男性なら「僕」「俺」「自分」というのも多いでしょう。「おいら」というのは俺等の変化系で、東北に行くと「おら」が多くなります。何もドラゴンボールの孫悟空やクレヨンしんちゃんの野原しんのすけの専売特許(2人なのに変な表現?)ではないのです。この変化形で「うら」や「わ」「わー」も登場します。わではなく「あ」と
発達障害と間違われやすいアーレンシドローム2
アーレンシンドロームは視覚の過敏症と呼ばれていて、光の一部に対する感受性が高いために起こるものです。アーレンシンドロームの主症状は、光を眩しく感じるだけでなく、白い紙だけでも眩しくて文字が見えないということも起こります。 この光の感受性が強いことから日光や照明が苦手で、特に青い光のブルーライトのLEDの光が強く感じて、非常に不快な気分にされます。テレビもパソコンもスマホもLEDの光なので、操作だ
食べすぎたら翌日に量を減らせば大丈夫か
食べすぎてしまったら、その分を次か、その次の食事で減らせば調整ができて、体重が増えなくて済むというのは一般論としては正しいことです。中には、あまりに多くの量を食べたので、翌朝の食事は抜いてしまおうという発想をする人もいるはずですが、これは正しいこととは言えないようです。 摂取エネルギー量のことだけを考えるなら、今朝は何も食べないでおこう、飲み物だけにしようと考えることは仕方がないとしても、栄養素