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ウォーキングは活性酸素を増やさないのか
テレビのバラエティー番組で、寿命を延ばすための方法の一つとしてウォーキングが紹介されていました。ウォーキングを実践して、歩き方を紹介していたのは長寿研究の専門家でしたが、歩き方はよいとしても、ウォーキングをすると、しかも歩幅を広げて早歩きすると活性酸素は増えない、と説明していました。この番組を見ていた雑誌記者から時間を置かずにメールが入りました。「ウォーキングは活性酸素が増えにくいのが正解で、増え
極小サイズで吸収させるシクロデキストリン
サプリメントの吸収率が低いのは化学的な性質にもよるのですが、分子のサイズによっても吸収率は大きく異なります。腸壁を通過できるサイズは決まっているので、それ以上のサイズのものは腸から通過されず、排泄されます。そのために吸収率を高めるためには、サイズを小さくする加工がされています。逆に、通過させたくないものは分子を大きくします。そのものを大きくできないときには、水溶性食物繊維を用いて、分子が集まるよう
なぜコエンザイムQ10の吸収率は低いのか
コエンザイムQ10の吸収率については前に紹介しました。一般に吸収率というと半分くらいは吸収されるイメージがあるかもしれませんが、ミネラルではカルシウムは30%、鉄は20%といわれています。コエンザイムQ10は脂溶性の性質があるために、なんと吸収率は1%となっています。それも食事をした後の、胃の中に脂肪がある適した状態でも、その吸収率であって、空腹時に摂ったら0%、つまり素通りということで、まったく
どんどん歩いて認知症予防
対象者の「5人に1人」という数字はよく出てきます。国民健康・栄養調査の結果によると、糖尿病患者は約1000万人、その予備群も約1000万人と推計されています。比較対象は成人人口の約1億人なので、糖尿病患者と糖尿病予備群は5人に1人の割合となります。 厚生労働省の発表(2015年)によると、認知症の患者数は約462人で、65歳以上の高齢者の約7人に1人の割合と推計されています。認知症の予備群の軽度
同じサプリメント成分でも吸収率が違う
免疫の向上が期待されるものの一つにアガリクスがあります。これはブラジルの高地に自生するキノコで、日本では姫マツタケとも呼ばれるマッシュルーム系のキノコです。あるアメリカ大統領が使って、がんに効果があったということで世界に広まりました。マツタケという呼び名をされていることから、マツタケのように単体で生えているように思われていました。 思われていたというよりも、初めて日本に紹介した広告代理店が、姫マ
高齢者の慢性疾患はウォーキングで予防する
高齢者は慢性疾患が多く、複数の疾患を抱えているとは以前から言われてきたことですが、東京都の75歳以上の後期高齢者131万人の診療情報明細書の情報を東京都健康長寿医療センター研究所が分析したところ、約8割が2つ以上の慢性疾患を併存していて、3つ以上の慢性疾患を並存しているのは約6割だということを突き止めました。慢性疾患の高血圧、脂質異常症、糖尿病などは中年期で運動や食事管理を適切に抑えられます。また
ギムネマは同じ成分でも条件で有効性が違っている
ギムネマ・シルベスタという健康食品によく使われる成分があります。インド原産のガガイモ科のハーブで、その葉がダイエット用の健康食品の素材となっています。ダイエット用に使われるギムネマ・シルベスタの葉に含まれるギムネマ酸には、腸壁にあるブドウ糖を吸収する受容体に結びついて、ブドウ糖が腸壁を通過しないようにする働きがあります。そのために、ブドウ糖が多く含まれるご飯やパン、麺類を食べてもブドウ糖の吸収量が
ウォーキングイベントの前には少し太っておく
日常的なウォーキングは30分から1時間ほどであっても、ウォーキングのイベントとなると、かなりの距離を歩き、時間も長時間になります。メタボリックシンドロームの解消のために、また糖尿病の改善のために歩くことをすすめられている人の場合は、長時間のウォーキングは体脂肪を減らすため、血液中の余分なブドウ糖を減らすために、通常の体重をキープしたままで歩こうとすることが少なくありません。 確かに、このほうがエ
ヒトケミカルの吸収率の問題を解決する方法
三大ヒトケミカル(α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10)は医薬品成分だけでなく食品成分として許可され、サプリメントに使うことができるようになったものの、実際に使うとなると問題が起こっています。コエンザイムQ10は人気が一気に高まったものの、効果が実感できないからといって、他のダイエット素材や抗酸化成分に移っていくようなことが起こりました。というのは、コエンザイムQ10は脂溶性の性質がある
プラスするのは20分間の早歩きでよいのか
国民の健康づくりを目標を定めて実施する「健康日本21」(第二次)では、1日の歩数は平成34年度に20〜64歳の男性で9000歩、女性で8500歩としています。65歳以上では男性で7000歩、女性で6000歩となっています。この目標を定めたときに比べて、20〜64歳では男性は1200歩ほど、女性は1600歩ほど増やさなければならないことになり、65歳以上では男女とも1400歩ほど増やす必要があります