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食べる順番ダイエットは正しいのか

ダイエット法は我慢を強いるのではなく、継続しやすいものでなければ効果が出にくく、リバウンドにもつながります。食べるものを変えること、量を減らすことは大変でも、食べるものも量も同じなら苦労はいらないということで流行しているのが「食べる順番ダイエット」です。食べる順番ダイエットは、料理研究家が自分の実践から得られた成果だと言われています。流行すると実は私が……という人が出てくるのは常で、元祖や本家は複


ブドウ糖はいけなくて果糖ならよいのか

糖質制限が大流行していることから、コンビニでも低糖質のカップ麺、スイーツ、ビールなどが並び、外食店でもライスを残す人が増え、回転寿司でシャリ小が登場したり、こんにゃく麺のラーメン、糖質制限居酒屋などというものまで登場しています。糖質は健康によくない、血糖値が上昇して糖尿病にもなりやすいと、とにかく糖質を減らせばよいという風潮が広まっています。 そのためだけでもないのでしょうが、健康を考える上では


健康に一番よい食べ物を教えてほしいという質問

健康と食事の関係について研究をしていると、「健康のために何を食べていますか」とよく聞かれます。セミナーで腸の健康の話をしたときに、その後のQ&Aで何を食べているのかという質問をされると、当然のように腸内細菌の善玉菌を増やす方法について話をするわけですが、それが終わってから「腸のためだけでなくて長生きするためには何を食べているのかを教えてほしい」と言われることがあります。要は、「これだけ食べていれば


74歳までは介護される側から介護する側になるのか

高齢者は65歳以上と定義されています。そして、75歳以上は後期高齢者と区分されています。となると、65歳から74歳までは前期高齢者と区分されるわけです。この区分は、もともとは老年学の世界で使われてきた言葉で、75歳以上になると複数の疾病を発症しやすくなり、入院期間が長くなり、自立した生活を送ることが難しくなることから、75歳が分岐点とされるようになりました。 2006年には「高齢者の医療の確保に


充分な休養とは何か

「栄養・運動・休養」は健康づくりの基本として厚生省の時代から言い続けられています。厚生省と労働省が統合して厚生労働省になった2001年以降、運動の重要性が強く認識されるようになり、2010年に「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」が健康増進の標語として採用されました。「栄養・運動・休養」の時代から、それぞれは健康づくりの3要素として掲げられるだけでなく、どの程度のことが求められているの


断然と全然の使い分け

「断然」は肯定語が続いて前向き、イエス(YES)という意味の時に使われ、「全然」は否定語が続いて、後ろ向きどころかノー(NO)の意味のときに使われると国語の授業で習いました。語尾がうまく聞き取りできなくても「断然」と言われたらYES・OKのつもりで言っていることがわかり、「全然」と言われたらNO・NGのつもりで言っていることがわかります。その知識に基づいて意味合いの判断をしていると、まったく逆のこ


ポテトサラダは野菜なのか

健康のために野菜を食べているという人は多く、お酒を飲むときにも野菜中心という人もいます。糖質制限の流行から、お酒を飲むときにも糖質が少ない日本酒やビールを選んでということも目立ってきています。糖質制限居酒屋なるものも登場していて、お酒もアテ(つまみ、おかず、肴)も糖質制限にして、シメの糖質もやめているという人もいます。 しかし、糖質制限をすると満腹感が得にくくなります。脳が満腹感を得ているわけで


環状オリゴ糖が安心して使える理由

花王のヘルシアやハウスウェルネスフーズのウコンの力などに使われている環状オリゴ糖は、シクロデキストリンと呼ばれるブドウ糖8個が環状につながったオリゴ糖です。ブドウ糖が輪っかになったものですが、この技術は有機化合物合成のトップメーカーであるドイツのワッカーケミー社によるものです。このワッカーの輪っかになったオリゴ糖のおかげで、濃い有効成分の味を抵抗なく摂ることができるようになりました。 ブドウ糖は


ウコンは「飲む前に飲む」ものか

「ウコンは肝臓によいといわれても、苦くて、とてもじゃないが飲めない」と言われた時代がありました。ウコンはショウガ科ウコン属の多年草で、苦味があるといっても、春ウコンならお茶にしても粉末でも飲めないほどではありません。しかし、有効成分のクルクミンが多い秋ウコンになると春ウコンの6倍も含まれていて、色も春ウコンが黄色であるのに対して秋ウコンはオレンジ色になっています。春ウコン、秋ウコンという呼び名は花


糖尿病は太った人がなるのか

やせている人が長生きなのか、太っている人が長生きなのかという議論があります。高齢になると免疫が低下していくので、太っている人のほうが抵抗力は強くて長生きだという考えがあります。太っているといっても程度問題で、どれくらいがよいのかという論文は探しても出てこないのですが、標準体重よりも5%ほどプラスの体重がちょうどよいと考えられています。身長が160cmの人の標準体重は「1.6×1.6×22=56.3