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高脂肪食は食後のエネルギー消費が低い

食事をすると体温が上昇します。これは消化・吸収されたエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の一部が代謝して発生した熱によって起こっていることです。そのために、食事をしたあとに横になっていても代謝量が増えてくれます。この代謝の増加は食事誘発性熱産生と呼ばれています。以前は特異動的作用と呼ばれていたことがあります。1日の消費エネルギー量の割合は基礎代謝が約70%、活動代謝が約20%、そして食事誘発性熱


女性に励んでもらいたい認知機能を高めるウォーキング

有酸素運動は脳に酸素を多く送り込み、血流を高めることによって脳細胞に多く取り込まれたブドウ糖をエネルギー源として使うことから、脳の認知機能の維持と向上に役立つことは知られています。有酸素運動はウォーキング、ランニング、サイクリング、スイミングなどがあげられていますが、認知機能の改善が強く求められるようになる高齢者には、できるだけ負荷が少なく効果が得られる運動が相応しいということで、ウォーキングがす


認知症のリスクを高める肥満は歩いて改善

メディカルダイエットの研究している関係もあって、肥満と認知症の関係性についての質問をされることがあります。この研究成果が初めて公開されたのは2014年のことで、北米神経科学学会の研究成果でした。この研究は60歳代を対象にして8年間にわたって実施されたもので、肥満体型の被験者は脳の認知機能に関わる海馬が1年で2%近くも収縮していることが明らかにされています。標準体型の人では約1%の収縮であることから


認知機能対策のウォーキング

認知機能については、認知症患者は462万人(2012年統計)、その予備群である軽度認知障害患者は400万人と推定されています。これを合わせた862万人は65歳以上の4人に1人の割合となっています。認知症と軽度認知障害の患者は、高齢化が進む我が国においては増え続ける一方で、2025年には認知症患者は700万人、軽度認知障害は600万人を超えると推定されています。 軽度認知障害(MCI:Mind C


機能性表示食品の試験データは信じられるのか

機能性表示食品は、その名のとおり、機能性を表示することができる食品のことです。特定保健用食品が個別の商品を審査して機能性の表示が許可されているのに対して、機能性表示食品は含まれている成分が人間を対象とした試験によって有効性が認められていて、その成分が一定量使われていれば同様の結果が得られるとみなされて、機能性を表示することができます。つまり、機能性表示食品は、販売者の責任において保健の目的が期待で


免疫対策のウォーキング

身体を外敵から守る免疫細胞は、酸素を多く取り込むことで活性化します。免疫細胞も全身の細胞の一部であり、その中にはエネルギー産生を行うミトコンドリアがあります。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出しています。そのため有酸素運動のウォーキングは全身の免疫を向上させる運動といえます。有酸素運動によって活性化するのはリンパ球ですが、中でも特に活性化するのはナチュラルキラー(NK)細胞です。 ナ


コエンザイムQ10で歩数は増えるのか

コエンザイムQ10の吸収率が高くないという話をセミナーでしたときに、「それでも効果があるのだから摂るべきでは」という声をいただいたことがあります。今どきのセミナー参加者は、情報通でもあるので、スマホ片手に、わからない用語が出てくると検索しながら、そちらの情報を見ながら耳をセミナーのほうに向けているという人もいます。その質問者もスマホ片手だったので、どんな内容を見ているのかと聞いたところ、“還元型コ


特定保健用食品と栄養機能食品の違い

特定保健用食品の表示としては、次の8種類が許可されています。 1 おなかの調子を整える食品 2 コレステロールが高めの方の食品 3 血圧が高めの方の食品 4 ミネラルの吸収を助ける食品 5 骨の健康が気になる方の食品 6 むし歯の原因になりにくい食品/歯を丈夫で健康にする食品 7 血糖値が気になり始めた方の食品 8 血中中性脂肪、体脂肪が気になる方の食品 特定保健用食品制度では当


腸内環境対策のウォーキング

歩くと腸の状態がよくなって、便通もよくなることが知られています。その理由ですが、歩くことで腰がローリングして、身体の中から腸が揺り動かされることによって腸の蠕動運動がサポートされるので便通がよくなる、という説明がよくされています。十二指腸から直腸までの腸管は筋肉でできています。腸管の内側は粘膜になっていますが、その外側は筋肉となっています。筋肉を動かさないと衰えていくのは、足の筋肉も腸の筋肉も同じ


サプリメントの法律上の分類

機能性表示が許可されている保健機能食品以外のサプリメントは、食品に分類されています。その分類は、新たな区分が登場することで変更されていますが、一般のサプリメントについては食品扱いであることに変更はありません。 1991年に特定保健用食品の制度ができたときに、特定保健用食品は医薬品と食品(一般食品)の間に位置づけられました。2001年には医薬品と食品の間に特定保健用食品に加えて、新たに栄養機能食品