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酢飯で夏バテ解消ができるのか
地方のテレビ番組を見る機会があり、夏バテ解消の料理の成分としてビタミンB₁とクエン酸を取り上げ、それが含まれる食品を紹介していました。 ビタミンB₁は納豆、枝豆、豚肉、オクラなどを紹介していたのは特に問題はなかったのですが、クエン酸は酢に含まれているので、ご飯を炊くときに酢を少し加えるといいという紹介をしていました。酢飯なら、もっとよいという話もしていましたが、これには引っかかりを感じました。と
筋肉を増やす食事、運動、睡眠の組み合わせ
筋肉を強化するためには、たんぱく質の摂取と同時に成長ホルモンが必要です。若いときには成長ホルモンは1日を通じて多く分泌されていますが、中高年以降では運動をしたあとと睡眠中以外は、あまり分泌されなくなります。運動をしたあと、成長ホルモンの分泌が盛んになるのは30分後であるので、このタイミングで良質なたんぱく質が多く含まれている肉、魚、卵、乳製品、大豆・大豆製品を摂るようにします。高齢になると消化能力
体脂肪を増やす食事、運動、入浴の組み合わせ
体脂肪を増やすだけなら食事量を増やして、運動をしなければよいわけですが、それでは筋肉量が減少します。筋肉量を減らさずに体脂肪を増やすためには、食事を食べたあとに運動をするようにする必要があります。ウォーキングなどの有酸素運動をすると血液中のブドウ糖が減り、インスリンの分泌量が減るために脂肪が増えにくくなります。そこで無酸素運動の筋肉トレーニングをするようにします。 脂肪が含まれた食品を食べても、
体脂肪を減らす食事、運動、入浴の組み合わせ
食事、運動、休養の組み合わせによって体脂肪を効果的に減らす方法と、筋肉を効果的に増やす方法をメディカルダイエットとして提供しているということを書いたところ、詳しく紹介してほしいというメッセージが複数ありました。今回は体脂肪を減らすほうの組み合わせを紹介します。 夕食前の空腹時に筋肉運動をすると、血液中のブドウ糖が不足することから筋肉の中に蓄積されているグリコーゲンが分解されて、ブドウ糖となって血
中性脂肪値を減らす機能性表示食品の実力
機能性表示食品は、特定保健用食品に比べると信頼性が低いというのが業界の評価です。しかし、一般には区別がつかないようです。機能性表示食品と表示できる健康食品は、特定保健用食品のように個別の商品でヒト試験を行う必要はなく、有効性が認められたという資料を示して登録すればよいので、手にしている健康食品が示されたデータと同じであるという保証があるのかというと、疑問があります。しかし、成分としては同じものが使
筋肉強化のメディカルダイエット
メディカルダイエットの手法は、これまで食事と運動、運動と休養、休養と食事の組み合わせによって、効果的に体脂肪を減らすことを中心に紹介し、実践をサポートしてきました。メディカルダイエットは“ダイエット”という言葉がついているので、どうしても“やせる”ということが求められがちで、生活習慣病を予防・改善するために、いかに無理なく無駄なく体脂肪の蓄積を減らすか、効果的に代謝を高めて体脂肪を減らすかについて
サマータイムは太るのかやせるのか
オリンピックの猛暑対策としてサマータームを導入しようという話が出てから、各メディアではサマータイムのメッリットとデメリットを取り上げた番組や記事が急に増えました。健康面では動脈硬化が増えやすいとか心筋梗塞が増えるというデータを使った内容が目立っていますが、情報発信をしている健康雑誌の編集者から「サマータイムはやせるのか」という質問がありました。 “夏やせ”という言葉があるので、サマータイムはやせ
筋トレで体脂肪は減るのか
テレビ番組のダイエット企画で、女性アナウンサーがSSサイズのTシャツを着て司会をしたい番組があるというので、筋トレに取り組むというシーンがありました。その指導をするのはボディビルダーでもあるトレーナーで、その筋トレは筋肉に負荷をかけて筋肉を太くするタイプのものでした。この方法でやせられるのか、つまり体脂肪を減らせるのかという質問をしてきたのは新聞記者でした。 筋肉は1日の消費エネルギー量のうち3
健康寿命とフレイルの関係
フレイルについて前回、紹介しましたが、これについてはメディアよりも地方創生を通じて健康寿命延伸に取り組んでいる関係者から強い反応がありました。メディア関係者は、フレイルが何を意味するのか理解できなかったのかもしれませんが、筋力が低下して衰えていくフレイルは介護保険制度の要支援と要介護の危険性が高い状態です。フレイルは健康と身体機能低下の中間に位置づけられていて、要支援と要介護の状態になると自由に日
健康と病気の間は未病かフレイルか
健康という状態でないけれど病気にもなっていないことは未病だということを、これまで何度も紹介してきました。未病は検査数値の血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値などが正常域を超えて、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などと診断されても、この段階なら元の状態に戻ることが可能で、その先にある動脈硬化、虚血性心疾患、脳血管疾患、そして疾患によって発症する合併症にならないようにすることができます。この戻