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若い人のダイエットは代謝成分の不足が問題

太るかやせるかは食事量と運動量のバランスだと言われています。食事で摂るエネルギー量が運動で使うエネルギー量よりも多ければ太る、運動で使うエネルギー量よりも食事で摂るエネルギー量が少なければやせるという考えです。これは基本中の基本で間違ってはいないのですが、10代から20代前半の若い女性の場合には食事を減らしても、運動を増やしてもやせないということはよくみられることです。 “成長期”という表現は1


高齢者はボケなのかトボケているのか

ボケ(呆け)というのは使いたくない言葉ですが、今回のテーマが「ボケとトボケ」なので、あえて使っています。ボケはよくない表現なので痴呆症という言葉が使われましたが、これもよくないということで認知症が広く使われています。認知症と物忘れは似たような状態と感じる人もいますが、物忘れは忘れたことを覚えています。それで思い出そうとします。これに対して認知症は忘れたことを忘れているので、頑張って思い出そうとはし


健康情報メール400号発信

平成30年1月6日に健康情報メールの400号を発信しました。健康情報メールは平成22年の4月から原則毎週1回送っているもので、カレンダーの都合で順番が情報が集まらなかった2回だけは出しようがなかったのですが、休まずに送り続けています。何の情報なのかというと、広く健康に関わる官公庁や大学・研究機関の発表情報のサイトを紹介して、リンクして最新情報を確認できるようにしています。1回につき25〜30本の情


ダイエットは結果重視か経過追求か

ダイエットの究極の目的はやせることで、それも無理をせずにダイエットができれば、方法は何でもよい、そのメカニズムも気にしないという人は少なくありません。その結果が普遍的なものであればよいのですが、たまたま身体の調子と合っていた、環境が適していたということだと、同じようにしても同じ結果が出ないということは、よくあることです。こういった結果重視のダイエット法は少しでも条件が異なると同じ結果にはならないこ


酵素飲料は本当に酵素が効いているのか

酵素は身体の細胞の中で化学反応(生化学反応)を起こすために必要なタンパク質で、酵素が働くことで全身の機能が保たれています。この生化学反応が代謝で、代謝はエネルギー代謝と物質代謝があります。エネルギー代謝は三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質を材料にして細胞のミトコンドリアでエネルギーを作り出す働きです。物質代謝は身体に必要なものを作り出す働きで、一般に新陳代謝と呼ばれるのは物質代謝です。 酵


カレーは認知症を予防できるのか

健康を扱ったテレビのバラエティー番組で、カレーが認知症予防に効果があるということを取り上げてから、レトルトのカレーの販売数が増えたとか、以前からある正月のテレビコマーシャルのように「お節もいいけどカレーもね」を実践する家庭が増えたとか、再びカレー人気が高まっています。メディア関係者に聞いたところとでは、今回の番組はメーカーが仕掛けたのではなく局側の企画であったとのことですが、これを見ていて、まず気


メタボは肥満だけでなく代謝もターゲット

メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)というと内臓脂肪症候群という言葉が当てられているように、内臓脂肪が多く蓄積される肥満になることによって起こる動脈硬化疾患を予防することが一番の目的と一般には認識されています。日本メディカルダイエット支援機構は「メタボ対策が重要な役割」ということを言い続けてきたので、「メディカルダイエット=内臓脂肪減少」とメディア関係者に認識されてきま


エネルギー物質のATPは突然発生するのか

大晦日が終わり、年明けした深夜0時にメールが入りました。いわゆる“あけおめメール”かと思って開いてみたら、初仕事となる質問でした。よく連絡をしてくるテレビ番組のディレクターから「TCA回路ではいきなりATPが発生するのですか」という究極の問い合わせでしたが、これは1年の情報発信の締めくくりであり、本年のテーマでも中心としていきたいテーマとも関係しているので、さっそく返答させてもらいました。 細胞


3時のおやつは太りにくく夜食が太る遺伝子

次々と新しいダイエット法が登場していますが、実はリニューアル、看板の掛け替えという例も少なくありません。それですらなく、古くからあったダイエット法が新たなダイエット法のように急浮上することもあります。その例としてあげているのが時間遺伝子のBMAL1(ビーマル1)です。その存在が知られたのは1997年のことで、すでに20年も経過しています。その間に何度も小ブーム、プチブームがありましたが、今ではダイ


水を飲まなくても体内の排水量が増える

当たり前のことをメディア関係者から聞かれることがあります。「わざわざ聞いてこなくてもいいのに」と思わないでもありませんが、質問に答えているうちに私たちが当たり前と思っていただけで、周りの人たちはそうでもなかったと気づかされることがあります。だから、こんなことを聞いてくるのかとは思わないようにして、できるだけ返答するようにしています。 最近あったのは「水を飲んでいないのにトイレが近くなり、しかも多