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代謝がよいほど代謝水の量が増えるのか
細胞の中でエネルギー代謝が起こると代謝水が発生します。代謝水というのは、細胞のミトコンドリア内にあるTCA回路の中で糖質や脂質が燃焼してエネルギー物質のATP(アデノシン酸リン酸)が発生するときに、代謝物として二酸化炭素とともに発生する水です。一般には1日に200mlの代謝水が作られているといわれ、ほとんどの書籍やWEBサイトには、この数字が出てきます。 それは本当なのか、という質問が雑誌記者か
インスリン抵抗性の改善にたんぱく質制限?
全国紙の記者から「インスリン抵抗性を改善するには、たんぱく質制限が必要なのですか?」との質問を受けました。なぜ、こんな質問をしてきたのかというと、調剤薬局でもらった糖尿病の食事療法のパンフレットに、そのようなことが書かれていたからとのことです。それをデータで送付してもらったところ、製薬会社が発行しているもので、その中に「たんぱく質や塩分はインスリン抵抗性に悪影響を与える」と書かれていました。インス
シャワーと自律神経の関係
日本メディカルダイエット支援機構では、入浴と食事のタイミングによる効果的な体脂肪コントロール法について研究して、スポーツ選手など体脂肪の調整が必要な人の指導に用いています。特に効果があるのは夕食とのタイミングで、昼間には自律神経の交感神経がメインで働いていますが、夕方以降は副交感神経がメインとなります。夕食前の時間帯は交感神経と副交感神経の切り換えのタイミングとなっています。 糖質のブドウ糖に反
ノルディックのポールが歩き方に合っていない
ノルディックスタイルのウォーキングは2本のポールを用いて歩くものですが、ウォーキング法によってポールの種類が使い分けられています。一つは北欧で発祥したクロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まったノルディックウォーキング用のポールの先が斜め45度のゴムパッドが取りつけられたもので、ポールを後方について推進力を得て勢いよく歩くためのものです。後方に押し出すことからグリップが握れずに一瞬、手
がんリスクは糖尿病で高まる
高血圧、糖尿病、脂質異常症は全身疾患とも呼ばれています。基準値を超えていても血圧が高い、血糖値が高い、中性脂肪値やLDLコレステロール値が高いという段階では、まだ病気ではなく未病状態であって元の健康な状態に戻せるという考え方もありますが、全身に影響を与えるというところが問題です。 動脈に強い圧力を与える高血圧は血管に徐々に影響を与えていきます。血糖値が高くなりすぎるとブドウ糖が血管の細胞に浸透し
強い抗酸化物質のカテキンは摂り方で逆効果
食べ物の健康効果を考えて食べるものを選ぶのは間違いではありません。できるだけ身体によいものを選んで食べようという姿勢は、身体によくないものを避けようという姿勢につながり、それも合わさって健康にプラスに働くことは当然に考えられることです。 みかんにはビタミンCの他にクリプトキサンチンという黄色い色素が豊富に含まれていて、この成分は抗酸化力が優れていることから寿命を延ばすということで注目されたことが
歩くと脳によいのは血流促進だけか
歩くことと脳機能は、ともに健康番組や雑誌の大きなテーマとなっています。そして、歩くと脳の血流がよくなって、脳に運ばれる酸素の量が増えることから、ウォーキングは今では足腰の健康、血圧や血糖値、中性脂肪値の安定といったことよりも、認知症予防を目的として実施されることが多くなっています。 生活習慣病を引き起こす要因となっている血圧、血糖値、中性脂肪値はウォーキングなどの運動だけでなく、食事によっても低
メッセージ物質に影響を与えるのは何か
NHKの特集番組「人体」では、臓器・器官から分泌・放出されるメッセージ物質によって離れた臓器や器官に情報が伝えられることによって、体内調整のネットワークが構築されていることを紹介しています。そのシステムが正常に働いていれば健康が保たれるわけですが、正常に働いていない人は少なくありません。メッセージ物質が充分に出ていないか、充分に出ているのに受け取る側に問題があると、徐々に調整が乱れて、これが病気を
他人の口の動きが“いっこく堂”状態になって見える
NHKの特集番組で人体が取り上げられ、体内の調整は脳だけでなく各臓器・器官も行っていることが紹介されてから、メディア関係者からの、これに関連する質問が増えてきました。特に多いのが雑誌記者からの質問で、記事を書くよいテーマに巡り合ったという感覚があるようです。そのために、いろいろな切り口を探していて、これまでになかった問い合わせが来ることも珍しくありません。 「脳が全身の働きをコントロールしている
がんに対して女性が強い理由
「日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死亡する」と言われています。これに関連して、テレビのディレクターから、これまでにない質問がありました。一つは「これは男女平均で、男性と女性では違いがあるのではないか」というもので、もう一つは「がん患者の数とがんで亡くなる人の差は何が原因か」というものでした。 初めの質問への返答ですが、いくつかの考えがある中で私たちが注目しているのは高齢社会の影