スイッチはONをしたら、次の行為・行動はOFFしかありません。ONに対してONをしようとしても何も起こりません。また、OFFになっているものを再びOFFにしても何も起こりません。
このことから言うと「ONをOFFで返す」というのは当たり前のことになるわけですが、このONを「恩」と言い換える(書き換える)と、「ONをOFFで返す」というのは、なかなか含蓄がある文と言えます。
世の習いとしては、恩返しという言葉があるように、恩は恩で返してほしいというのは普通の感覚です。しかし、こちら側が恩のある行為をしたときに、恩を恩と感じることなく、これをスルーする人は、それなりにはいます。
スルーするだけなら、「気が利かない人だな」と言って、こちらも受け流すこともできるのですが、中には恩義を感じるようなことをしているのに、「OFFで返す」ことをする人がいます。
プラスの投げかけに対して、ゼロで返すのではなくて、マイナスになることで返してくる人もいるということで、恩(ON)など与えたくないと思うような人が出てくるのも仕方がないことです。
しかし、これで諦めてしまったら、そこから物事は進まなくなってしまうので、こちらのONに対して相手がOFFで返してきたら、再びONで返すことをすすめるようにしています。室内の電気を消したつもりだったのに、急に点灯したら何かが起こったことに気づきます。
「ONをOFFで返す」ことに「OFFをONで返す」ことをして、それに対して、さらに「OFFで返す」ことがあったら、これは間違いや勘違いではなくて、本気でOFFをしてきたと判断することができます。
そのような経験(ONをOFFで返されたことではなくて、何度かOFFで返されたこと)は、毎年のように起こって、そのたびに知人が減っていくという私のようなことになっている人は少なくないはずです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕