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厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。

アルコール健康障害対策基本法(平成25年法律第109号)第12条第1項に基づき、アルコール健康障害対策の総合的かつ計画的な推進を図るために策定されたアルコール健康障害対策基本計画の第2期計画においては、その基本的施策として、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及を図るために、国民のそれぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に資する「飲酒ガイドライン」を作成することとされています。

飲酒ガイドライン(健康に配慮した飲酒に関するガイドライン)は、アルコール健康障害の発生を防止するため、国民一人ひとりがアルコールに関連する問題への関心と理解を深め、自らの予防に必要な注意を払って不適切な飲酒を減らすために活用されることを目的としています。

なお、飲酒ガイドラインでは、飲酒に係る留意事項等を示していますが、アルコールによる影響には個人差があり、また、その時の体調等によっても影響が変わり得るものです。
お酒は、その伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒は健康被害等につながります。飲酒する習慣がない方等に対して無理に飲酒を勧めることは避けるべきであることにも留意してください。

飲酒ガイドラインは、基礎疾患等がない20歳以上の成人を中心に、飲酒による身体等への影響について、年齢・性別・体質等による違いや、飲酒による疾病・行動に関するリスクなどをわかりやすく伝え、その上で考慮すべき飲酒量(純アルコール量)や配慮のある飲酒の仕方、飲酒の際に留意していただきたい事項(避けるべき飲酒等)を示すことにより、飲酒や飲酒後の行動の判断等に資することを目指すものとします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

1回の有酸素運動が認知パフォーマンスを向上させることは、これまでの多くの研究から知られていて、その評価の多くは認知課題に対する反応の速さ(反応時間)の向上によって示されてきました。

1回の運動による反応の速さの向上は、運動による覚醒レベルの上昇などに起因するとされてきました。しかし、運動によって反応の速さが短縮するメカニズムは明らかではありませんでした。

電気通信大学大学院情報理工学研究科、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、東北大学高度教養教育・学生支援機構、明治安田生命厚生事業団体力医学研究所の研究グループは、脳の神経伝達物質のドーパミンに着目して、1回の有酸素運動がもたらす反応の速さの向上に、脳内でのドーパミン遊離と認知課題に対する反応の速さに関係することについて検証しました。

初めにポジトロン断層法を用いた実験から、一過性の有酸素運動によって脳内でのドーパミン遊離がみられることを捉え、さらに運動によるドーパミンの遊離と認知課題に対する反応の速さとの間に、有意な相関関係があることが明らかにされました。

運動による認知パフォーマンスの向上を引き起こす要因の解明を試みるために、電気刺激を活用した下肢への骨格筋収縮による不随意運動誘発モデルを用いて、骨格筋の運動(筋収縮)に伴う生理的変化が運動による認知パフォーマンスの向上に及ぼす影響が検証されました。その結果、電気刺激による骨格筋の筋収縮(運動)だけでは、認知課題に対する反応の速さに変化はみられませんでした。

下肢の筋群への電気刺激(不随意運動)に腕エルゴメーター(随意運動)を併用した運動を行うと、認知課題に対する反応の速さの向上がみられました。運動による認知課題に対するパフォーマンスの向上には、骨格筋の収縮に伴う生理的変化だけでは十分ではなく、随意運動に伴う脳内の神経活動が必要であることが示唆されました。

今回の研究は、1回の運動による効果を示したものですが、習慣的な運動が脳にもたらす有益な効果を検証する上でも重要な知見といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)

「三つ子の魂百まで」というのは、持って生まれた性格は生涯変わらない、幼いときに得た性格は年老いても変わらない、という意味だという辞書的な解釈について前回(「三」2)紹介しながら高齢化の課題を考えるきっかけとして文を書きました。

それに続いて、今回は「三つ子の魂」についての考察です。

3歳までは急激に成長する時期で、知能も大きく発達していきます。その差は子どもによって大きく、3歳児健診では心身の発達状態が確認されます。発達障害の可能性が指摘される機会として最も多いのは3歳児健診で、指摘された場合には早期の対応として専門医の受診がすすめられます。

3歳から小学校入学前の未就学の時期は、脳の各部位の機能と神経伝達回路が機能し合いながら成長していく段階です。特に、中枢神経系を構成する脳幹は、意識、身体調整をする生命維持にも関わる重要な役割をしているだけで、できるだけ早く脳幹を刺激して成長を促進するアプローチが重要となります。

このアプローチを行っているのが発達障害児支援施設で、医療スタッフによる指導によって脳幹が鍛えられることが、発達障害の改善につながっていきます。しかし、改善といっても治るということではなくて、発達障害の特性は一生涯継続します。

発達障害児は、統計調査のたびに増え続け、今では子どもの10人が1人の割合で発達障害が認められています。男女差が大きくて、男子は女子の2.4倍ほどにもなっています。男女比でいうと「7:3」の割合です。

男女平等の時代になって久しいところですが、いまだに男性の仕事が重要視される状態が変わっていないことを考えると、男性に発達障害が多いという事実を受け入れて、できることから始めるべきことがあります。

そういった意味では、「三つ子の魂」(特性)は「百まで」続くものであり、その特性について生まれつきだからと諦めることなく、できる限りの改善への取り組みをすべきです。これは保護者だけでなく、その家族だけでなく、地域住民も意識して進めるべきで、発達障害の実態を住民が認識する機会を設けることも重要となってきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本人に特徴的に多い肥満遺伝子タイプの3パターンの最後は、一般に“バナナ型肥満”と呼ばれるタイプです。エネルギー代謝が低く、やせているものの筋肉が少なく、太った後にはやせにくい特徴があります。

若いときにはやせていたけれど、現在は太っている人に多くみられますが、日本人の約20%が該当していて、1日の基礎代謝量は200kcalほど高くなっています。

他の2タイプ(リンゴ型、洋ナシ型)は基礎代謝が低いのに対して、バナナ型は代謝が高くなっているので、通常であれば太りにくいのですが、何かのきっかけがあって太ってしまうと、なかなかやせないという点があります。

食事の面では、さっぱりとした食べ物が好きで、肉類、魚介類を食べる量が少ないために筋肉の量が少なく、代謝が低いことから、低脂肪の肉類、魚介類、たんぱく質の多い豆類(大豆、納豆、豆腐など)を多めに摂るようにすることがすすめられます。

肉類は筋肉をつけるのに効果的な動物性たんぱく質ですが、低脂肪のものを選んだとしても肉類を多く摂ると脂肪の摂取も多くなるので、脂肪の吸収を抑える食物繊維も摂ることがすすめられます。

食事だけでは筋肉を増やして、代謝を高めることはできないので、運動が必要となります。

筋肉は全身の消費エネルギー量のうち20%ほどを占めていて、筋肉が多いほど消費量が多く、筋肉が少ないとエネルギー消費が少ないことから、同じように身体を動かしてもやせにくくなります。

筋肉を増やすためにもエネルギーが必要で、運動の割には筋肉が増えにくいので、より効果的な方法が必要になります。

夕食前の空腹時に筋肉運動をすると、そのあとの食事は筋肉がつきやすくなります。この方法では脂肪の蓄積も抑えられますが、効果的に脂肪を代謝させるためにはウォーキングを中心とした有酸素運動も取り入れるようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

大学生の居住形態と飲酒との関連性は以前から示唆されていましたが、大規模な人数で長期にわたるフォロー期間をもった研究による統計的に意義のある両者の因果関係は解明されてきませんでした。

大阪大学大学院医学系研究科と大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センターの研究グループは、居住形態と飲酒のリスクについて比較して、高頻度の飲酒習慣になるリスクについて発表しました。

対象となったのは大阪大学の学生健康診断を受診した学生1万7774人のうち、一人暮らしの下宿の男子大学生5151人、寮生活の男子大学生692人と、両親などの家族と同居している男子大学生5685人を比較して、両者の週4回以上の高頻度の飲酒のリスクについて比較しました。

その結果、一人暮らしの下宿の男子大学生と寮生活の男子大学生は週4回以上の高頻度の飲酒頻度になるリスク(一人暮らしの下宿1.39倍、寮生活1.21倍)が高くなることを明らかにしました。

この研究成果は10年前からの大学生などの健診データを活用したもので、コロナを経て生活習慣に変化が起きている可能性もありますが、親元など家族との同居を離れた一人暮らしの下宿や寮生活の男子大学生が、高頻度の飲酒習慣になるリスクが高いことを示しています。

さらに、若い世代の飲酒習慣が将来の飲酒習慣に影響を与えるという研究があることから、若い世代での高頻度飲酒は、将来の大量飲酒を生む可能性が高い結果につながります。

一人暮らしの下宿や寮生活の大学生に対して、高頻度・大量飲酒習慣の危険性やアルコールの健康被害の啓発を行うことなどが、世界的に問題となっているアルコール依存症を含むアルコール性障害やアルコール依存に関連した社会的問題への対策につながることが期待されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

栄養や食事に関する情報は、インターネットを含めて、さまざまなメディアを通じて容易に入手できます。しかし、一般の方々が、どのような情報源から栄養や食事に関する情報を入手しているかについては、ほとんど検討されてきませんでした。

東京大学大学院医学系研究科の研究グループは、20〜79歳の日本人5998人を対象としたオンライン質問票調査を行い、日本人は幅広いメディアから栄養や食事についての情報を得ていることを明らかにしました。

初めの質問は「栄養や食事についての情報を得るときに、あなたが日常的に情報源として用いている媒体・メディアは以下のうちのどれですか? 当てはまるものすべてをお選びください。」で、選択した媒体・メディアのそれぞれについて、「その情報源から得られた栄養や食事についての情報は信頼できると思いますか?」と尋ねています。

選択肢は「全くそう思わない」「あまりそう思わない」「どちらともいえない」「ややそう思う」「非常にそう思う」の5つで、「ややそう思う」「非常にそう思う」と答えた場合、その情報源を「栄養や食事についての情報源」としています。

その結果として、最も多くの人に使用されていた情報源はテレビ(32.9%)で、ウェブ検索(22.2%)、特定のウェブサイト(16.1%)、新聞(15.0%)、本や雑誌(11.6%)、動画サイト(10.6%)の順でした。

これらの10%以上の方々に使用されていた6つの情報源について、多変量ロジスティック回帰分析を用いて関連する特性が調べられています。どの情報源とも一貫した関連を示したのはヘルスリテラシーのみで、ヘルスリテラシーが高いほど個々の情報源すべてにおいて利用する確率が高いことがわかりました。

一方、フードリテラシーと情報源との関連は、情報源によってさまざまであり、テレビの利用はフードリテラシーが低いことと関連している一方で、特定のウェブサイト、本や雑誌、動画サイトの利用はフードリテラシーが高いことと関連していました。さらに、食事内容の質が高いことは新聞、本や雑誌の利用と関連していました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「夫婦で妊活の日」NPO法人男性不妊ドクターズが妊娠は夫婦で取り組むことであるとして二(2)人(2)三(3)脚の語呂合わせで制定。

「チーズ鱈の日」なとりがチーズ鱈の生産が開始された1982年2月23日にちなんで制定。

毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)

健康食品の研究は、今や日本は世界のトップを走っているとされる中で、健康食品の効能効果に疑問を抱いている人は少なくありません。その疑問を感じさせる中には、健康食品の使用をすすめた人が言っているほどの効果がなかったというオーバートークの存在もあります。

健康食品を使う人の状態や体質などによって効き方が違っているのは普通にあることですが、その範囲を超えて効き目が感じられないということも起こっています。それは期待するだけの効果がない成分だったということがあるのも事実です。

しかし、優れた製品であっても効果を感じられないということがあります。それは、そもそも期待することと成分の機能が一致していないことです。一般の健康食品には機能性を表示することができません。

機能性を表示することができる特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品であっても疾病の治療効果を表示することはできません。例えば、糖尿病の治療効果ではなく、食後の血糖値の急上昇を抑えるといった表示になります。

機能性は書籍や文献、ネット情報や口コミによっても知ることはできるものの、その機能性が自分に適したものであっても、期待するだけの成分量なのか、期待するような素材の組み合わせになっているのかということでも違いが出てきます。

優れた製品に巡り合えたとしても、摂取タイミングがわからないという問題点もあります。健康食品の表示には、いつ摂ればよいか、どれだけ摂ればよいかということが表示されていなくて、書かれているのは1日の目安量だけです。

というのは、用法用量を表示できるのは医薬品だけで、それ以外の食品は(健康食品も一般の食品も)摂るタイミング(食前、食中、食後など)を表示するだけで法律違反となります。

成分によっては摂取タイミングによって吸収率が異なるものや、まったく吸収されなくなるものもあるので、それは最低限知っておきたいことですが、表示することはできません。となると、自分で知るようにするしか方法はないということになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

どれだけお酒を飲むか(飲酒習慣や飲酒量)は遺伝によっても影響を受けることがわかっています。お酒を飲んだとき、アルコールは主にアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素、特にALDH2によって無害な酢酸に分解されます。

ALDH2の遺伝子にはアセトアルデヒドの分解能力に差をもたらす遺伝的な違いがあり、この違いによって日本人は3つのグループに分けることができます。アセトアルデヒドの分解能力が低い場合には、お酒を飲むとアセトアルデヒドが体内にたまり、顔が赤くなるフラッシング反応が起こるため、ALDH2の遺伝的な違いは、お酒に強い人、弱い人、まったく飲めない人の違いをもたらす主な要因ともなっています。

愛知県がんセンター、名古屋大学大学院医学系研究科の共同研究グループは、日本分子疫学コンソーシアム、ながはまコホート、バイオバンク・ジャパンで収集された日本人集団17万6000人を対象に、ALDH2の遺伝的な違いとの組み合わせによって飲酒行動に影響を与える、別の遺伝的要因を探索するゲノム解析を行いました。

その結果、7つの遺伝子領域にみられた遺伝的要因がALDH2の遺伝的な違いと組み合わさることで飲酒行動に影響を与えることを突き止めました。つまり、ALDH2の遺伝的な違いでも、お酒に弱いタイプの人でも、別の遺伝的要因との組み合わせによっては、よりたくさんのお酒を飲んでしまうということです。

さらに、研究で同定された遺伝子領域の遺伝的要因の中にはALDH2の遺伝的な違いとの組み合わせにより、代表的な飲酒関連がんである食道がんのリスクをより高める要因が存在することがわかりました。

日本人はGG型、GA型、AA型の3つの遺伝型に分けられ、どの遺伝型を持つかによって飲酒行動に明確な違いがあります。GG型はアセトアルデヒドを代謝できるため、飲酒後のフラッシング反応が起こりにくく、飲酒する傾向があります。

AA型はアセトアルデヒドの分解能力が極めて低く、ほぼ飲酒しません。中間のGA型はGG型よりアセトアルデヒドの分解能力が低いものの、人によって幅広い飲酒パターンを示します。

遺伝型による飲酒行動の違いは、頭頸部がんや食道がんなどの飲酒関連がんのリスクにも大きく影響します。GG型とAA型は飲酒関連がんのリスクが低いのに対し、GA型は飲酒によるアセトアルデヒド曝露量の上昇に伴い、飲酒関連がんの最も高いリスクを有することが知られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕