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「ドリップコーヒーの日」ブルックスがドリップコーヒーの普及を目的として、ドリップコーヒーがおいしく感じる10月と、ド(10)リップコーヒーをフーフー(22)の語呂合わせで制定。

「あんこうの日」魚の宿まるみつ(茨城県北茨城市)が、あんこう研究所の開業日にちなんで制定。

毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)

私の臨床栄養の師匠は、山本辰芳先生です。その経歴は前回(日々修行52)紹介しました(ほんの簡単にですが)。臨床栄養の技術的な部分は、多くの方々にも学ばせてもらいました。それは食事の質と量に関することが多く、さまざまな栄養理論を学び、発育との関係、病気との関係、運動との関係などは、複数の専門家で表現こそ違っていても、重なるところは多々ありました。

しかし、山本先生のモットーというかスローガンとして掲げていた「文化性のない食事はエサである」という言葉と、その意味合いについては、他の方々から学ぶことはありませんでした。

山本先生は国立病院で、ずっと働き、臨床栄養の現場で発展と変化とともに歩んできました。私が初めて取材をさせてもらったのは国立病院医療センター(後の国立国際医療研究センター)の栄養管理室長を務めているときで、栄養管理室には掲げられていた標語の一つが「文化性のない食事はエサである」という他では目にしたことがない強烈な言葉でした。

給食は、同じメニューのものを同じように作るのが基本であって、業界の人間がよく口にする「個別対応」の実現は、なかなか難しいことでした。病院給食の現場も同じようなところがあり、疾病の改善のために必要な栄養が摂取できればよいという考えがありました。

臨床栄養としての病院給食の基本は、それぞれの人に必要な栄養素が与えられることで、提供される食事は、それが満たされていることは絶対条件です。充分な栄養摂取は提供されたものを全部食べることが前提とされているので、残されるようでは目的を達成することができません。

残さずに食べてもらえるように、食材の質や旬、調理法、味、彩り、温度、盛り付け、食器などの工夫が必要となります。少なくとも「おいしくないから食べたくても食べられない」という声が出るようではいけないということです。

そのような声が食べている人から出るような食事は、食事と言っていいのか、という問題提起をしたのが「文化性のない食事はエサである」というフレーズだと、初めは感じていました。

それだけではないということに気づいたのは、付き合いが長くなってからのことですが、そのことについては次回(日々修行54)に書いていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害者に対する責務は、自治体だけでなく、国民一人ひとりにも定められています。

発達障害者支援法の第4条には「国民の責務」として、「国民は、個々の発達障害の特性その他発達障害に関する理解を深めるとともに、基本理念にのっとり、発達障害者の自立及び社会参加に協力するように努めなければならない」と書かれています。

理解をするための勉強の機会を得ることを個々に求めても国民的な理解を進めることはできないことから、やはり自治体や関連団体が着手するべきこと、自治体だけで不可能であれば民間との協働で実施することが求められています。

発達障害者支援法の第2条の2の「基本理念」には、国や地方公共団体(自治体)が発達障害者を支援する団体との連携を進めることが示されています。連携を進めるということは、発達障害者の支援を自治体に期待するだけでなく、民間の団体にも期待されているということで、自治体の協力を得ながら、市民活動として取り組むべきである、ということが示されています。

そのような取り組みをしようと考え、国や自治体にアプローチしても、なかなか応えてくれないと感じている人も少なくないはずです。自治体の理解が得られたとしても、関係する機関が期待どおりに動いてくれないために、歩みが鈍いと感じさせられることもあります。

この点について、発達障害者支援法の第2条の2では続けて、以下のように示されています。

「国及び地方公共団体は、発達障害者及びその家族その他の関係者からの各種の相談に対し、個々の発達障害者の特性に配慮しつつ総合的に応ずることができるようにするため、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を行う関係機関及び民間団体相互の有機的連携の下に必要な相談体制の整備を行うものとする。」

自治体は家族からの相談に乗ることも、支援を実施しようとする団体などからの相談に乗ることも積極的に進めなければならないということであり、発達障害という特性から医療、保健、福祉、教育、労働などの幅広い業務に関わる機関とも民間団体とも連携することが求められています。

すぐに関係機関や関連する民間団体と一緒に行動することは難しいことであるとしても、少なくとも相談に乗り、活動の応援をしてもらえるのは期待してよいということです。

さらに続けて、「国及び地方公共団体は、発達障害者の支援等の施策を講じるに当たっては、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を担当する部局の相互の緊密な連携を確保するとともに、発達障害者が被害を受けること等を防止するため、これらの部局と消費生活、警察等に関する業務を担当する部局その他の関係機関との必要な協力体制の整備を行うものとする」とあり、協力体制も整備することが求められています。

発達障害者支援法によって定められている主旨に基づいて、それぞれの人が、それぞれの立場で行動を起こすことが期待されているわけですが、私たちは発達障害の実態をまずは知ってもらうことの行動として発達障害サポーターの養成を進めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

高齢者の現状と仕事の状態についての統計調査は総務省が行っています。2024年9月15日に最新の調査結果が発表されましたが、日本の総人口(約1億2376万人)は前年より約59万人減少した一方で、65歳以上の高齢者は2万人増えて、過去最多の約3625万人(男性は約1572万人、女性は約2053万人)となりました。

65歳以上が総人口に占める割合は前年に比べて0.2ポイント増えて、29.3%と過去最高となりました。もちろん、世界と比較しても最も高い割合です。

2023年の時点で仕事に就いていた高齢者は約914万人で、25.2%になっています。また、全就業者の割合でも13.5%を占めていて、7人に1人が高齢者となっていました。高齢者の就業者数は20年連続で増加しています。

このような現状を反映して、70歳以上でも働くことができる制度を設けている企業も増えています。全国平均では41.6%となっています。中国地方5県では46.4%を占めていて、半数近くが希望者の雇用継続や定年制の廃止などに取り組んでいることがわかります。

これは中国地方5県の労働局が従業員21人以上の計1万3987社を調べた結果で、県別では広島県が42.2%、岡山県が45.3%、島根県が55.3%、鳥取県が42.6%、山口県が46.8%と、いずれも全国平均の41.6%を上回っています。ちなみに島根県は全国トップとなっていました。

70歳まで働ける制度があるとした広島県の2322社に具体的な制度を質問したところ、「希望者全員を継続雇用」が25.5%、「基準該当者を継続雇用」が21.2%、「定年制の廃止」が9.2%、「その他の制度」が36.6%となっていました。

2021年4月に高年齢者雇用安定法が改正され、65歳までの定年退職年齢の延長、70歳までの雇用の努力義務化が定められました。猶予期間は2025年3月末までで、4月1日からは65歳の定年が義務化されることから、企業や団体の高齢化に合わせた対応が強く求められる時代の始まりが、目の前まで近づいています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

自分の立ち位置や現在のポジションがわからないと、どれくらい自由に動けているのか、逆に制限をされているのかわからないということになります。健康の話をしているときに、「どうしたら健康になれますか」という質問には、技術的なことを含めて、いろいろとアドバイスできるのですが、健康であれば幸せとは限りません。

「どうしたら幸せになれますか」と聞かれると返答に困ってしまうこともあります。

幸せは、それぞれの人で受け止め方が違っています。お金や地位だけでなく、健康についても幸せ感は違っています。

こんな話を書くのは、“健幸”という言葉を使って話をしたときに、健康であっても、ぎりぎりの生活をしているのでは幸せと言えない、という反応が会場からあって、一瞬であっても立ち往生してしまった講師がいたからです。

立ち往生という用語は、道路が渋滞して動くに動けなくなった状態を示すためにニュースなどで使われていますが、そもそも立ち往生というのは立ったままで死ぬことで、語源は「弁慶の立ち往生」です。

受講者によっては弁慶の説明、義経の説明から始めなければならないことがあるので、できるだけ講習では使わないようにはしています。

先の質問に対して、私たちは「幸せはなるものではなくて感じるもの」という答えを用意しています。単に言葉の綾や雰囲気で言っているのではなくて、自分の置かれた立場や動ける範囲などを知り、幸せと感じることに自由に挑戦できるという条件があってのことで、それを示すためにも「位置を聞いて自由を知る」を使うことがあります。

自分の位置を知ることが「一を聞いて」で、自由に動けることが「十を知る」に当たるのではないかという考えをもって講習に臨むようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「位置を聞いて自由を知る」という諺(ことわざ)はなくて、正しくは「一を聞いて十を知る」です。論語に出てくる言葉で、物事の一部を聞いただけで全部を理解できるということで、賢明で察しがよいことのたとえに使われます。

似たようなものに「一を以って万を知る」という十に比べたら千倍の理解力を示すような言葉もありますが、十だろうが万だろうが、驚くほどの理解力を持っている人がいます。

資格認定講習では、少なくとも受講者よりも講師のほうが詳しいし、正しいということを前提に行われているわけですが、中には講師を上回る受講生がいることがあります。

健康の話をしているときに、単なる医師ではなくて研究者レベルの人がいたら、並みの講師ではビビってしまうところでしょうが、それを超えるだけの他ではやっていない研究、多くの研究者の知恵を積み重ねた結果、どこよりも早い最新情報のリサーチがあれば、まずビビって講習が進められなくなるというようなことはなくなります。

私たちの講習は、それを意識して行っています。そして、受講生の立場になるときにも、講師の発言に疑問を抱くようなことがあっても、その場を乱すような発言はしないようにしています。講習が終わってから講師に伝えるか、通信手段を使って、あえて質問の形で指摘するようにしています。

これは受講生という自分の位置を知りながら聞いて、講師の自由を奪うことがあってはいけないことを知った行動をするということで「位置を聞いて自由を知る」を使っています。

もちろん、受講生には、私たちと同じ態度で受講してほしいところですが、集団の講習であっても講習中に自由に聞いてくる人がいます。そんなときには、その人だけに答えるのではなくて、“よい質問”として、みんなに役立つ返答をするということにして、順調に進めるように心がけています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

メディカルダイエット講習は3段階方式を採用していて、以前の大手エステの会長と話をして、まずは講師クラスのエステティシャンが受講することになりました。初級、中級、上級に分かれていて、中級に認定されると初級の講習を実施することができる方式で、講師は教えながら受講料の一部が得られる仕組みで、これは今も踏襲しています。

大手の会社だったので、試しに講師エステティシャンが中級まで取得して、それに続いて店長クラスが初級、中級と受講するという話でまとまっていたのですが、実際には講師エステティシャンが1人だけ中級になり、初級講習を実施するという結果になりました。

これは仕組みとしては真っ当な方法で、どれだけエステティシャンがいても中級認定者が1人だけで、ほかのエステティシャンに初級講習をしても問題はありません。一度に講習ができる受講者の数にも制限がなかったので、これも問題なしでした。

大手なので、レベルアップのためにと話していた会長の言葉を真に受けて、多くの中級受講者が出るものと期待していたのに、期待どおりにならなかったというだけのことです。

結局は1人の中級認定者が初級講習だけを行い、初級認定者が数多く誕生しました。収益は少なくても認定者が出れば、それだけ稼ぎにはなったものの、なぜ会長が話していたことと違う結果になったのか、関係者に聞いていました。

その結果は、初めから1人が中級認定者になって、初級認定講習だけをするという話だったということでした。今回のテーマの「端より談合」があったわけで、この結果が「花より団子」というメリットを、その会社に与えたということです。

前回の「端より談合」その1でも書いたように、「メディカルダイエットアドバイザー(初級)」とネームプレートに書くのが正式名称であったのに、こちらの会社も(初級)は外して、「メディカルダイエットアドバイザー」として、ダイエットのアドバイスを行っていたことを後になって知りました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本メディカルダイエット支援機構は、「メディカルダイエット」と冠した資格認定ができるメリットを活かして、さまざまな講習を資格認定方式で実施しています。

メディカダイエットという言葉は、「メディカル」という重みがある言葉が先についているので、それなりの知識を持っている人に名乗ってほしいので、入門的なレベルの場合には“初級”をつけています。資格認定名としては「メディカルダイエットアドバイザー(初級)」となります。

初級と認定されたら、次には中級、上級と目指してほしいということと同時に、ただ習いっぱなしではなくて、他の人に教える意識で学ぶことの重要性を感じてほしいという思いから、中級認定者は初級講習を開催できる、上級認定者は中級講習を開催できるという3段階方式を採用しています。

資格認定講習で連携する会社や団体の方には、そのことを理解してもらえるように、事前の主旨を打ち合わせしています。この同じ意思をもって一緒に行動することは、よい意味での談合となります。

これに対して、よくない談合もあって、たまにニュースで取り上げられる談合は、公共事業などの入札の際に、入札する者が事前に話し合って落札する業者を決めるものです。これとは違っても、端より(初めから)本来の目的と違った相談としての談合をしている人がいます。

資格認定を一緒に進めていたエステ向け商品を扱っていた会社の営業マンが、エステティシャンに「メディカルダイエットアドバイザー」講習を取引先にすすめるときに、中級、上級を目指すことはなくて、「メディカルダイエットアドバイザー(初級)」の資格認定名から(初級)をとって「メディカルダイエットアドバイザー」にしても大丈夫、ということを言って広めていたことを後から知りました。

これこそ「端より談合」で、講習の中身の花よりも、おいしい団子を広めるような結果となり、そんな気持ちで受講した人は長くは続かず、すすめた営業マンも長く勤めることはできませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害に関わる講習をしているときに、理解しやすくするために、諺(ことわざ)をもじった言葉を使うことがあるのですが、そのときに言い方、伝え方、もっという受講者のリテラシーに合わせた言葉の選択をしないと講習がギクシャクしたものになりことがあります。

諺もじりは会場を明るくするために始めたことなのに、逆効果になることもあるのです。

中でも注意をして使わなければならないのが、今回のテーマの「渡る世間に鬼は外」です。これは「笑う門には福は内」と対に使って、発達障害がある人にとって鬼の存在になっている理解不足の人、社会的障壁となる制度などを示すようにしています。

少なくとも発達障害児が「鬼は外」とされないようにするには、何をすべきかということを考えてもらうときに使うようにしています。

発達障害児は、発達障害がある子ども(18歳以下)を指して使われる用語ですが、法律(発達障害者支援法)で発達障害がある子どもを指してはいません。発達障害があり、社会的障壁によって生活や学習などに困難さがある子どもが発達障害児となるのであって、社会的障壁さえなければ発達障害児ではないという考えです。

そして、社会的障壁とは何かを認識して、それを取り除くための行動が国にも地方公共団体(自治体)にも住人にも求められているのです。

それが“鬼”の正体であって、節分の豆まきのように豆を外に向かって投げれば、それで済むようなことではありません。掛け声と簡単な行動では対処できないことで、自治体や地域住民に働きかけ、みんなで行動する機運がなければ進まないことです。

発達障害の社会的障壁を取り除くには、相当の覚悟をもった行動が必要ではあるものの、道のりは長いので必死の形相(鬼の形相?)では続けられないことです。

気持ちを楽にして無理をしない範囲で行動をすることが必要だということを示したいので、鬼が外に出て行ったら、続いて福が入ってくることを願って、「笑う門には福は内」という言葉も同時に使うようにしているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「笑う門には福来る」と対で使われる諺(ことわざ)といえば「渡る世間に鬼はなし」があげられます。「笑う門には福来る」をもじって「笑う門には福は内」という言葉を考えたときに、同時に考えられたのが「渡る世間に鬼は外」でした。

節分の「福は内」と「鬼は外」に合わせたもので、認定講習で「笑う門には福は内」と言ったときには、必ずといっていいほどセットで使うようにしています。

講習で使ったときに、「渡る世間に鬼ばかり」ではないかという質問をされたことがあります。講習の本題ではないのでスルーしてもよいことでしたが、余計な諺もじりを使った手前、答えさせてもらいました。

「渡る世間に鬼ばかり」というのはネット検索してもよく出てくる言葉ですが、これはテレビ番組の橋田壽賀子ドラマの「渡る世間は鬼ばかり」に影響されたようです。

「渡る世間に鬼は外」は「笑う門には福は内」と対だと書いたものの、「渡る世間は鬼ばかり」の影響も受けていて、鬼ばかりの世の中であったら、なおさら「鬼は外」は必要であろうとの考えもありました。

メディカルダイエットの資格認定講習をするときには、追い払いたいのは余計な体脂肪であったり、ダイエットが続けられない弱い気持ちだったりするので、自分のこととして「鬼は外」はわかりやすい表現になります。だから、細かな説明をする必要がないこともあります。

ところが、発達栄養の資格認定講習で、発達障害のこととなると、「渡る世間に鬼は外」の鬼は社会的障壁の話にもなって、なぜ社会的障壁があるのか、社会的障壁とは何なのか、なぜ社会的障壁があると発達障害がある子どもは発達障害児とされてしまうのか、ということまで話さないと理解が進まないことになります。

だから、発達栄養、発達障害、学習障害の講習のときには、余計なことを言わないようにするつもりであっても、ついつい口走ってしまい、説明に時間が取られて、途中から講習が早口になってしまったこともあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕