自分で指示しておきながら、思った結果にならなかったときに、「自分は聞いていない!」と切り出す経営者のことを前回(あくまで噂話125)書きましたが、自分でも1回だけ「聞いていない」と言ったことがあります。
まさに聞いていないことが勝手に進められて、途中で変更もできず、結局は事業として成立しなかったことがあり、自分の損失はコンテンツ100本を使われてしまったことです。
コンテンツといっても原稿なので、返してもらっても意味がなくて、結局は葬ることになりました(各コンテンツの一部だけは講習テキストの書き出しに使ったことと、このホームページ内の「サプリメント事典」の一部に使ったことくらい)。
サプリメントの情報は玉石混交で、正しい情報が知らされていないために“被害者”を出していることから、とにかく正しい情報を提供して、適したサプリメントを選ぶことができるようにするナビゲーションのサイトを作ることでコンテンツ100本を提供しました。
“被害者”というのは自分の目的に合った商品がわからない、適した商品が選べない、適した商品であっても適した使い方がわからないという、今もサプリメント使用者を悩ませ続けていることを指しています。
毎週の会議でサイトの内容について詰めていったのですが、1回だけ先方の都合で休みとなり、2週間後に会議の席に着いたら、これまで以上の進展があって、サイトのタイトルの変更、ロゴの作成、サイトのデザインの作成まで進んでいました。
当初の名称は「サプリメントナビゲーション」だったのですが、長すぎるので短くしたいという提案は聞きました。そのときにナビゲーションは“ナビ”で通じるし、サプリメントも“サプリ”で通じるので、「サプリナビ」が妥当という話はありました。
ところが、出来上がってきたのは「SUPNAVI」でした。サプリメントはsupplementなので、省略すれば確かに「SUP」となるのでしょうが、SUPは若者のスラングの挨拶言葉、スタンドアップ・パドルボード(Stand-Up-Raddleboard)の略です(サーフボードに立ってパドルで漕ぐスポーツ)。サプライズ(Supplies)ナビのほうが検索で先に出てくるような状況です。
サプリメント情報を知りたい人がサイト検索しても上位には出てこないキーワードで、他の検索で上位に出そうなものをタイトルにしたら、ナビゲーションの役に立たなくなってしまいます。
サイトにアップされたのを後で知りましたが、案の定の結果で、短期間でネット上から消えてしまいました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)