そこが知りたい16 平均寿命と健康寿命その2

岡山県は“晴れの国”と呼ばれる温暖な気候、雨が少ない気象条件、医療の充実、栄養摂取と運動の両面での優位性もあり、その結果としてメタボ率も低く、喫煙率も低いという長寿の条件がかなえられていました。

さらに勤勉な地域性などが幸いして、女性の平均寿命(2022年)は全国1位となりました。岡山県の女性は以前から長生きでしたが、50年ぶりの1位返り咲きでした。男性も10位となり、初めて全国トップ10入りをしました。

都道府県の平均寿命は5年ごとに発表され、岡山県の女性は前回は僅差(わずか16時間差)の2位からのトップへ、男性は13位から10位にランクアップしました。全国の平均寿命と比べると、男性は0.4年、女性は1.39年、上回っているという結果です。

平均寿命の男女平均では岡山県は5位の85.095歳であるものの、1位の滋賀県(男性1位、女性2位)の85.495歳と比べると半年にも満たない差でしかありません。

岡山県の健康寿命は男性が36位で、47都道府県の中では下位にあり、72.28歳です(1位の大分県は73.72歳)。平均寿命との差は9.62年と、全国平均の8.73年よりも長くなっています。

岡山県の女性の健康寿命は14位で、76.04歳です(1位の三重県は77.58歳)。平均寿命との差は12.25年と、こちらも全国平均の12.06年よりも長くなっています。

平均寿命が男性は10位、女性は1位であることから、健康寿命のランキングの低さは改善の対象となっています。健康寿命の1位と比べて、それぞれ1年半ほどの差ではあるものの、この改善は幸せな健康長寿社会を達成するために地域をあげて取り組むべき課題となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕