厚生労働省による「国民健康・栄養調査」は、1947年(昭和22年)から名称を変えることはあっても、ずっと継続して発表されてきました。初めの発表は終戦から2年が経ち、栄養不足が叫ばれていたことから、その実態を把握することが大きな目的でした。
その当時の名称は「国民栄養の現状」で、これは1993年(平成5年)まで続きました。続いて1994年(平成6年)から2002年(平成14年)までは「国民栄養調査」として実施され、2003年(平成15年)以降は現在の「国民健康・栄養調査」となりました。
ずっと継続されてきたのですが、2021年(令和3年)と2022年(令和4年)は新型コロナウイルス感染症のために調査自体が中止となり、その後は2023年(令和5年)、2024年(令和6年)と発表されています。
「国民栄養の現状」からの変化で、最も注目してもらいたいのは摂取エネルギー量の変遷です。1947年の1日の摂取エネルギー量(20歳以上)は男女平均で1903kcalでした。男性と女性では摂取エネルギー量が異なっていますが、男女別の調査が行われるようになったのは1999年(平成11年)からのことです。
終戦後の食糧難から食が満たされ、飽食の時代と呼ばれるようになった1975年(昭和50年)には2226kcalと最高点に達して、その後は減少に転じます。2011年(平成23年)には1840kcalと最低点となりましたが、これは同年に起こった東日本大震災の影響があったと考えられています。
その後は少しずつ上昇して、最新の2023年(令和5年)の調査結果では男女平均で1893kcal(男性:2108kcal、女性:1703kcal)となっています。
これを見ると、戦後の食糧難の時代よりも摂取エネルギー量が少なくなっていますが、生活習慣病は増え続けています。
これは食事の内容が変わっていったことが大きな要因と考えられていて、これを踏まえて何を、どのように食べればよいのかということを真剣に考えないといけない時代であると認識をしてほしいのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕