エネルギー(Energie)は、「仕事をすることができる能力」を指しています。
これは自然界での出来事も、発電などの作業も、そして身体の中で発生するエネルギーについても同じように考えることができます。身体のエネルギー代謝を理解して、その促進と有効活用のためには、基本的なエネルギーについて知ることが大切だと考えています。
エネルギーそのものは目で見ることはできないものです。しかし、電気エネルギーであれば、それが存在することは電気測定器を使えば知ることができます。また、電気エネルギーが発生することによって、モーターを動かしたり、熱を発生させたり、光を発生させるといったことを起こすことができます。
エネルギー源である石油などが燃焼してエネルギーを作り出し、その結果として起こることは見ることができるものの、その間に起こっていることとなると、化学式で表すことができる世界であって、どのように変化しているのかを確認するのは難しいことです。
しかし、一般的な理解としては、石油から作ったガソリンが燃焼して運動エネルギーによってエンジンを動かす、ダムに貯められた水が落ちる位置エネルギーが水車を回転させて電気エネルギーを作るということで、よいのかもしれません。
エネルギーは位置エネルギー、運動エネルギー、電気エネルギー、熱エネルギー、光エネルギー、化学エネルギーなどの種類があり、それぞれが姿を変えて別のエネルギーになっていきます。電化製品が電気によって、さまざまな働きをすることが、その例となります。
身体の中では、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料として生化学反応によって発生したエネルギーが、体温を保持するための熱エネルギー、身体を動かすための運動エネルギー、神経を働かせるための電気エネルギーなどに変化しています。その身体のエネルギーの変化が、「エネルギー代謝概論」の大きなテーマとなっています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)