カルシウムの吸収の高め方

通常のカルシウムのサプリメントの吸収率は、食品と同じ程度で30%ほどとなっています。一般のサプリメントのカルシウムは、牛骨や貝殻が原材料になっています。
「サプリメント情報知識検定」の合格者に情報提供しているように、カルシウムを多く摂ればカルシウム・パラドックスも起こらず、ダイエットができるはずですが、通常のカルシウム摂取の研究試験では、理論どおりのダイエット効果は得られていませんでした。これはカルシウムの吸収率の問題で、吸収率が高ければ多くのカルシウムを取り込むことができるはずです。
国内には、世界一の吸収率の90%以上を誇るカルシウムのサプリメントがあります。
カルシウムの吸収率というと、これまではビタミンDとともに摂取しないと腸管からの吸収率も骨への吸収率も高まらない、マグネシウムとともに摂取しないと骨への定着率が高まらない、とされてきました。これは今でも栄養学の常識とされており、ビタミンDとマグネシウムが不足すると骨密度が高まらないと言われています。
しかし、これは吸収率が30%ほどのカルシウムを前提とした条件であり、吸収率が90%以上のカルシウムの場合には、数多くの臨床試験によって、ビタミンDとマグネシウムを同時に摂取しない場合にも、高齢者でも骨密度が高まるという唯一のデータが示されています。
吸収率が30%なら、3倍の量を摂れば同じような量が吸収されるように思うかもしれません。しかし、カルシウムは胃酸で分解されてイオン化されてから初めて吸収されます。通常のカルシウムのサプリメントの推奨量は1回の消化液でイオン化できる量となっています。だから、通常の推奨量よりも多くの量を摂ったから、その分が吸収されるわけではないのです。1回にイオン化される量よりも多くの量を摂っても、それは無駄なものとなってしまいます。
カルシウムが完全にイオン化されて吸収されるには約3時間かかります。最も頻繁に摂取するなら3時間ごとに摂るとよいわけです。しかし、約6~7時間ごとに朝食、昼食、夕食を食べるとなると、充分にイオン化ができるタイミングは1日に何度もあるわけではありません。
吸収される量が高まる空腹時、例えば起きてすぐ1回と、寝る前に1回摂るのを基本として、脂肪が多く含まれる食事をした昼食か夕食に合わせて、もう1回という方法が、カルシウムの吸収率を高めて有効に活用する摂取法となります。