日本ウオーキング協会は以前は環境省の所管でしたが、途中から環境省と厚生労働省の共同所管となりました。そのときから厚生労働省からは健康のためのウォーキングが求められて、それぞれの人が目指す“健康”に向かって無理なく効果的なウォーキング法が求められてきました。それは実現されないまま今に至っています。
健康を中心に据えたウォーキング法は、公益財団法人日本健康スポーツ連盟の玉利齊理事長の時代から検討されてきました。玉利理事長は日本ウオーキング協会の理事、ウオーキングの距離認定を行う日本市民スポーツ連盟の副会長であった関係で、健康スポーツの一つとしてのウォーキングの実現も求めていました。
私は東京にいたときには日本健康スポーツ連盟の理事を務めていた関係で、健康ウォーキングの実現に向けて検討を重ねてきました。
これまでのピラミッド型の組織と活動ではなく、各地の活動を集約する形で全国団体を立ち上げていくことも検討され、まずは私が活動する地域でモデルとなる事業を始め、それを徐々に広域に広げていくことを目指しました。
スタート地点は、私が移住した岡山市東区瀬戸町です。平成の大合併の前は瀬戸町という小さな自治体でした。この地域には、私が監事を務める発達障害児支援施設のほかに、病院、福祉法人グループ、特別支援学校があります。また、私立大学(学生数4200人、うち1600人が体育学部)があり、モデル事業を始めるのに適した地域となっています。
周辺地域には、社会福祉法人旭川荘(西日本最大の法人)があります。また、岡山県には日本健康スポーツ連盟が調査と指導を担当する厚生労働大臣認定運動型健康増進施設が多数あります。全国の施設数は335施設ですが、岡山県には21施設と人口比では最も多く存在しています。
こういった地の利と人脈を活かして、健康とウォーキングについて学び実践する団体として、「健康ウォーキングおかやま」を設立することとなりました。「おかやま」は岡山市を指していて、横展開式に他の地域に広げていきます。県内で複数の地域団体が活動を始めた段階で、連合組織としての岡山県健康ウォーキング連盟(仮称)を設立し、さらに横展開式に都道府県のうち複数に地方連盟が設立された段階で、日本健康ウォーキング連盟(仮称)の設立も視野に入れています。
地方組織を設立して、一緒に行動したいと考える方々を支援して、活動を充実させていくために、団体設立、組織運営、実施プログラム、講習テキスト、講師養成・派遣、認定、情報発信を支援する体制と整えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)