健康食品は以前には「“う”の字がいらない」などと揶揄されることもありました。これは機能性がある食品と言われているのに、実は機能性などはないということを指していて、「きのうせい」から“う”を抜くと「きのせい」となることから「気のせい」食品と言われたものでした。
そんな健康食品も今では特定保健用食品、機能性食品というエビデンス(科学的根拠)に裏付けられたものが登場してきて、事情が大きく変わりました。
とは言っても、健康食品は、これを摂れば望むとおりの結果が得られると単純に考えてよいようなものではありません。例えば、人気の血糖値を下げることが期待されている健康食品は、それだけ摂っていれば、医薬品を飲んでいるのと同じような結果になるわけではありません。
医薬品は、それぞれの状態に合わせた成分が決まっています。血糖値が上昇するのは、①胃での糖質の分解が進む、②小腸でブドウ糖の吸収が進む、③膵臓からのインスリンの分泌が減る、④インスリンを使ってのブドウ糖の細胞への取り込みが減る、⑤肝臓に蓄積されるブドウ糖が減る、という一連の流れのうち、どこかが、もしくは複数のことが影響していることから起こることです。その状況に合わせて処方されるわけです。
血糖値によいとされる健康食品も、その研究が進んでいて、医薬品と同じ働きをする成分が使われています。ということは、血糖値の上昇を抑えることを売り物にしている健康食品は、どこに問題があるのかがわかっていて、それにピッタリと合ったものを使えば、期待される効果が得られるものの、合致していないものを摂っても、効果が得られないことになります。
合致した健康食品を摂ったうえで、その効果を高めるためには、生理学に適した生活法をする必要があります。その手法として、日本メディカルダイエット支援機構が取り組んでいるのはメディカルダイエットによる食事・運動・休養の組み合わせです。