サプリメントは“医薬品”だった

三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10は、今では代謝促進のためのサプリメント成分、ダイエットや疲労回復のための健康食品成分となっていますが、以前は医薬品としてだけ使うことができました。それが食品としても使用することが許可され、細胞のミトコンドリア内でのエネルギー代謝を盛んにして、作り出したエネルギーによって細胞レベルから全身の健康を支える源とすることができるようになりました。
三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10のほかに、サプリメント成分とされているのはビタミンとミネラルです。そのビタミン、ミネラルも医薬品に分類されていた時代があります。ビタミンが食品として許可されたのは1997年(平成9年)、ミネラルが食品として許可されたのは1999年(平成11年)のことです。
ビタミンとミネラルはバランスよく食品を食べていれば充分に摂れるようなイメージがありますが、野菜は品種改良、促成栽培、旬以外の流通などによってビタミンもミネラルも低下傾向にあります。植物に有害物質が入ってきたときには、ビタミンとミネラルを使って排除、解毒されます。農薬や化学肥料を使うことで、さらに低下していきます。食肉となる動物の場合もエサに含まれる農薬や食品添加物、抗生物質などによって、やはりビタミンとミネラルが低下していきます。
私たちの身体も、有害物質の分解、除去に多くのビタミンとミネラルが使われます。活性酸素を消去するためにもビタミンとミネラルが使われます。食品からだけでは充分に摂ることは不可能になりつつあります。
こういった現状を伝えて、サプリメントの摂取を考え、何を摂るべきなのかに気づいてもらうのも、「サプリメントプロ検定」が目指しているところです。