サプリメントや健康食品の機能性の講習の講師をしていますが、講習会場で「サプリメントアドバイザーですか」と聞かれることがあります。私がサプリメント教育に関わり始めたときには、「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方」という通知が厚生労働省から出されたばかりで、各団体がアドバイザリースタッフの養成の検討を始めたころでした。
国立健康・栄養研究所がNR(栄養情報担当者)、日本臨床栄養協会がサプリメントアドバイザー、日本健康・栄養食品協会が食品保健指導士、日本食品安全協会が健康食品管理士と、それぞれ特徴のある団体が、特徴のある資格認定者を養成しました。この他にも複数の団体が、それぞれ資格認定をしていますが、紹介した4つの資格が質も高く、人数も多いという状況になっています。
NRとサプリメントアドバイザーは合併して、今ではNR・サプリメントアドバイザーとなって日本臨床栄養協会が運営しています。私が教育に関わったNRは名前こそ残りましたが、国立健康・栄養研究所の認定資格ではなくなりました。
長々と書きましたが、質問への答えは「サプリメントアドバイザーではありません」「NRの先生でした」「今のNR・サプリメントアドバイザーには教え子がいます」です。
日本臨床栄養協会がサプリメントアドバイザー制度を立ち上げるときには関係資料を提供しました。というのは、当時の日本臨床栄養協会の副会長の管理栄養士(元日本栄養士会理事長)の研究所に所属していたからです。また、研究所の所長は当時の国立病院栄養士会の会長であり、厚生労働省の栄養士は国立病院出身ということで、「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方」の通知のための準備委員会にも派遣されていたからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)