マンガンは骨の発育に必要なミネラルですが、他にも糖質と脂質の代謝、抗酸化などの多くの酵素反応に関与しています。
１日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」（２０２０年版）に掲載されています。マンガンの女性の目安量は年齢によって異なります。
〔女性：マンガン目安量〕
１〜２歳：１.５mg、３〜５歳：１.５mg、６〜７歳：２.０mg、８〜９歳：２.５mg、１０〜１１歳：３.０mg、１２〜１４歳：４.０mg、１５〜１７歳：３.５mg、１８〜２９歳：３.５mg、３０〜４９歳：３.５mg、５０〜６４歳：３.５mg、６５〜７４歳：３.５mg、７５歳以上：３.５mg。
マンガンの女性の許容上限量は年齢によって異なります。１８歳未満では許容上限量が掲載されていませんが、多くの量を摂取してもよいというわけではありません。推奨量を参考にして適度な摂取が求められます。
〔女性：マンガン許容上限量〕
１８〜２９歳：１１mg、３０〜４９歳：１１mg、５０〜６４歳：１１mg、６５〜７４歳：１１mg、７５歳以上：１１mg。
目安量、許容上限量ともに男女で違いはほとんどありません。マンガンの吸収率は０.５〜３％と非常に少なくなっており、植物性食品の全粒穀類、豆類、ナッツ類に多く含まれているものの不足しがちなミネラルです。これらの食品が不足している人や運動をしてエネルギー代謝が盛んな人、活性酸素が多く発生する人は多く摂ることがすすめられます。