サプリ概論128 本当に補給するべき成分なのか

サプリメントや健康食品を使う前に、自分にとって必要なのか、ということを考えてみる必要があります。食事が偏っているために不足している栄養素がある人は、その成分を摂るのがよいことになりますが、具体的に何が不足しているのかがわからない人はビタミンやミネラルが複合的に含まれたマルチビタミンが選ばれることが多くなっています。マルチビタミンという名称であっても、ビタミン以外にミネラルも複合的に含まれているのが一般的です。
マルチビタミンの代わりに多くの栄養素が含まれているビール酵母やスピルリナを摂ることも多くの人が実践しています。これらの健康食品は数多くのビタミン、ミネラル、それにアミノ酸などが含まれているものの、含有量にはバラツキがあって、これさえ食べておけば1食を抜いても大丈夫というものではありません。
朝食を食べない人にすすめられるものとしては1食の代わりになるバランスバーと呼ばれるものがありますが、これも多くは偏りがあります。これなら大丈夫として代替食に使われたり、複合的なサプリメントの代わりに使われるのは濃厚流動食が原型となっているカロリーメイトです。
成長期の子どもや女性は平均的に栄養成分が不足しがちですが、中でもミネラルのカルシウムや鉄が不足しがちです。野菜が不足している場合には食物繊維の摂取もすすめられます。
女性でも妊娠可能な年代には葉酸もすすめられます。妊娠を計画している女性や可能性がある女性は1日に400μgの葉酸(水溶性ビタミン)が必要とされています。葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスク軽減と関係があるからです。葉酸という名前からすると野菜類に多いように思われがちですが、藻類、肉類に多く、卵類、乳類、豆類にも含まれています。