アフリカマンゴノキ由来のエラグ酸を用いた機能性表示食品には、肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪を減らすことをサポートして、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。報告されています、というのは、それが使われた製品で試験をして得られた結果ではなくて、研究論文に基づいて消費者庁への届け出をした製品です。
エラグ酸は天然のポリフェノールで、サプリメントにはアフリカマンゴノキの種子に含まれるものが主に使われます。血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌されますが、体内にはインスリンの分泌を阻害するホルモンのレジスチンが作用しています。
エラグ酸はレジスチンの分泌を抑えることからインスリンが作用しやすくなり、血糖値の上昇を抑えることになります。
エラグ酸は1996年に医薬部外品として許可され、2003年に食品添加物としても使用が許可されています。抗酸化作用があり、美白効果、抗菌・抗ウイルス効果なども報告されています。食品では、ザクロ、イチゴ、ベリー類、ナッツ類に含まれ、特に多いのはブラックベリーです。
この評価試験は、標準体重(BMI値18〜25未満)、肥満1度(BMI値25〜30未満)の体重、体脂肪、中性脂肪に及ぼす機能性についての検討です。肥満1度においてエラグ酸を3mg含むアフリカマンゴノキエキス(種子由来)の摂取が、対象であるプラセボ群に比べて8週間後の体重、体脂肪率、BMI値、ウエスト周囲径、ヒップ周囲径、中性脂肪値、血中脂質(総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値)を改善させたことを示しています。