サプリメント・健康食品の研究を始めたのは、病院栄養管理の業界の敵情視察がきっかけではあったものの、有効性の研究が日本は世界的に進んでいて、ちゃんとしたものを、ちゃんと使えば、期待する効果が得られることもわかってきました。
健康食品業界との付き合いはメディア(週刊誌の取材・執筆)を通じて始まりましたが、健康食品を「無理なく無駄なく」使いたいという考えに賛同してくれる専門家と巡り合うことができて、本格的に研究を始めることができました。
「無理なく無駄なく」というのは日本メディカルダイエット支援機構のモットーですが、これはダイエットに関わることだけではなくて、健康食品に対しても医薬品に対しても共通した考えです。日本メディカルダイエット支援機構の前身の健康科学情報センターでも健康ペンクラブでも掲げてきました。
当時はメディアも健康ブームの真っ盛りで、テレビ番組も健康をテーマにしたものが相次ぎ、テレビの健康番組で著名な先生方も、食品や健康食品についても語るようになっていました。その先駆者ともいえる薬学博士と知り合いが、その縁から先生の長女と結婚をすることになりました。
先生は健康食品に関わる書籍を書いていて、当時は著書・監修を合わせて100冊を目指すというときでした。今現在のトータルは165冊になり、その著作の権利は私が継いでいます。継げるくらい書籍の元になった研究データを読み進め、研究の実態と可能性、限界についても学ばせてもらいました。
書籍を仕上げるためには、裏側に膨大な資料があることは、ゴーストライター歴184冊の自分としてはわかっていたつもりでしたが、健康関連の書籍の裏付けデータの量と深さには驚かされました。勉強好きの身には、これほど楽しい“吸収の時間”はありませんでした。
健康食品は医学、栄養学、薬学、理学、工学などの分野にわたっていますが、中でも薬学の研究は群を抜いています。
というのは、医薬品と健康食品の成分は体内での消化、吸収、循環、代謝、排出のルートがほぼ同じで、医薬品とバッティングすること(副作用)もあれば、医薬品の有効性を高める相互作用もあって、薬学の視点が重要な分野だからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)