サプリメント・健康食品の素材というと、有名どころで300種類、すべて(であろう)までピックアップすると1000種類は超えます。1000種類超というのは、「ナチュラルメディシン・データベース」の日本対応版に掲載されているものです。その中でナプリメント中のサプリメントと言われているのはL‐カルニチンです。
サプリメントは(supplement)、「補助、補充、補完」といった意味があり、一般的に知られているサプリメントは通常の食事では不足する成分を補うものと認識されています。通常の食事で不足するというと、通常はビタミン、ミネラルを指しています。食事で補えるはずなのに、その量が足りないことから年齢を重ねるにつれて摂取量が減るために、代謝を低下させる要因となっているL‐カルニチンも、サプリメントに数えられています。
L‐カルニチンは、2002年に医薬品成分から食品成分として許可された代謝促進の化合物です。L‐カルニチンと聞くと、ダイエットサプリメントとして知られているようですが、医薬品成分としてはカルニチン欠乏症の治療に使われていました。それが食薬区分の変更で、食品成分としても使えるようになりました。
このことを国に働きかけたのはロンザ社で、スイスに本社がある製薬会社のロンザの日本法人です。食品成分として認められてから、L‐カルニチンの研究成果を健康食品業界に広め、一般にも知られるようにした研究者はL‐カルニチン研究の第一人者として知られています。その第一人者が、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長です。
代謝促進成分としては、L‐カルニチンのほかにα‐リポ酸とコエンザイムQ10があげられます。このうち医薬品成分から食品成分に初めて許可されたのはコエンザイムQ10(2001年)で、L‐カルニチン(2002年)に続いて、α‐リポ酸(2004年)が許可されました。
エネルギー代謝に欠かせない成分であるので、体内で合成されていますが、合成のピークは20代前半で、それ以降は合成量が年々減っていきます。これを補うことで、代謝の低下を抑えることができます。その内容を知ってから、日本メディカルダイエットはL‐カルニチンの研究と普及に努めてきました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)