筋肉細胞に取り込まれたブドウ糖は、結合してグリコーゲンとなって筋肉に多く蓄積されます。ヒドロキシクエン酸があるとブドウ糖からグリコーゲンへの生成量が高まり、肝臓でのグリコーゲン蓄積量を増やして、血液中のブドウ糖が減ることによって血糖値の上昇を抑制します。
運動をすると血液中のブドウ糖が減って、それを補うために筋肉中のグリコーゲンが分解されて、血液中にブドウ糖として放出されます。空腹時の運動後に食事をすると、肝臓で合成されるグリコーゲンが増えます。そのタイミングでヒドロキシクエン酸を摂ることによって、筋肉にエネルギー源として蓄積されるグリコーゲンを増やすことができます。
血糖値が上昇することによって膵臓からインスリンが分泌されますが、インスリンには肝臓で合成される脂肪酸を増やす作用があります。ヒドロキシクエン酸には、間接的に脂肪酸の合成を抑えて、体脂肪を減らす効果もあります。
グリコーゲン生成促進作用のある素材としては、ガルシニアがあげられます。
ガルシニアはインドやスリランカ、東南アジアに自生するオトギリソウ(弟切草)科の果樹で、ガルシニア・カンボジア、タマリンドとも呼ばれています。有効成分は果実の皮に含まれるヒドロキシクエン酸で、ブドウ糖から脂肪を合成する酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑制します。
また、ヒドロキシクエン酸はブドウ糖からグリコーゲンへの生成量を高め、肝臓でのグリコーゲン蓄積量が増えるため、血液中のブドウ糖濃度が安定することから空腹感が抑えられ、食欲を抑制する作用があります。